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出産レポート

(週2ぐらいで更新するはずが…早速1週間以上あいてしまった…w

しかもなんとなく書きたくなった出産レポートを唐突に…w)


我が子を産んでから早4ヶ月。
産んだ当初は経験したことのない痛みに、こんな痛みもう二度と経験したくない!と思っていたけど、人間とは不思議なもので…。だんだんその時の痛みを忘れてきた…。
すっかり忘れてしまう前に、記憶が美化される前に、備忘録として今更ながら出産レポートを書き残しておこう。


予定日は2020年1月28日。

初産は遅れ気味というし、2020年2月2日に生まれてきたら20200202で語呂が良いなあ、なんてのんきに考えていた。

臨月(=子供が生まれる予定月)に入ってからは毎週産院で検診。

1月14日には、「もう赤ちゃんもずいぶん下に降りてきてるし、子宮口も開いてきてるから1週間以内に陣痛がくる確立ほぼ100%!」と言われ、

「え~予定日より早いじゃん!しかもお医者さんが100%とか言っていいんかいな!」と心の中でつっこみながらもその日から毎晩ソワソワ。


お産の痛みを想像すると、うひゃ~というどうしようもない不安に襲われたが、重いお腹で歩くのも寝転がるのもしんどかった為(恥骨も腰も足首も色んなところがギシギシ)早く産みたいという気持ちが強かった。

そしてその謎の「陣痛」とやらを待ち構える期間が結構しんどかった。

近所を散歩したり友達とカフェでお茶したり、産院で行われていたマタニティヨガやマタニティビクスに通ったり、実家で家政婦をやったりと毎日何かしら動いて楽しく過ごしていたが、里帰りして1ヶ月、実は2回ほど涙を流していた。

(情緒安定が売りの私なのに!笑)

一度目は臨月に入ってしばらく経った頃。もういつ生まれてもおかしくないという状況になり、出産や育児への不安が急にこみ上げてきて1人こっそりトイレで泣いた。家族にはばれないよう東京にいる旦那に電話して少し落ち着きを取り戻し、布団に入った。


二度目は・・・忘れた(笑)。けど2回ぐらい泣いたという記憶がある(笑)。


そして何度かお腹の痛みはあったものの、10分間隔の陣痛とやらはこないまま21日を迎える。(笑)
「先生、100%って言いましたよね?!」という言葉をなんとか飲み込み再度検診へ。

(※よくよく考えてみると、この100%っていうのは妊婦さんをその気にさせて陣痛をこさせようという常套手段なのかも?w)

「もう子宮口3-4センチ開いているし、赤ちゃんも下に降りてきてる。体重も頭もわりと大きめなので、陣痛促進剤をうって明日産みましょう。」と言われ、   

「え?!明日?!」と思わぬ急展開に驚きながらも、1週間ドキドキしながら待っていたからようやくその時が来たかという感じ。東京にいる夫にも事前に連絡できた。

その日の午後は産院でのマタニティヨガに参加。

もう4回目だった為先生とも仲良くなり「明日産むことになりました!」と報告。30年以上のベテラン助産師さん兼ヨガの先生。

「産むときはカンガルーポーズで、赤ちゃんが出てくる瞬間はしっかり目を開けて見るのよ~!」と心強いアドバイスをもらう。



そして当日。
朝の内診の時点で子宮口はもう3-4センチ(全開が10センチ)開いているよと言われる。
午前10時に点滴開始。ところがなかなか陣痛が来ない。1週間前から1日に数回程度不定期な痛み(前駆陣痛?)が来ていた+前夜にはおしるしもあった為、陣痛がすぐ始まるものだと思っていたが、結局14時すぎぐらいまでは笑っていられた。

時々痛みはあるものの、友人とラインしたり旦那と喋ったり。

14時に、「まだ笑っていられる証拠として」と言って、旦那に、時計と一緒に写真を撮ってもらった。


14時すぎ助産師さんに内診してもらい(子宮口は既に7-8cm開いてたそう)、破水。


そこからは笑ってられなかった。

さざなみから徐々に痛みの波が強くなってたのは感じていたが

とうとう嵐。

腰が砕けそうな痛みが大波と共に容赦なく襲ってくる。


ぐおおおおおおおん ぐおおおおおおおん 


「まだいきんじゃダメよ~、力抜いてリラックスして~、はい深呼吸~。」と言われ、マタニティヨガを思い出しながらひたすら深呼吸。

そこから10分程度?で分娩台に移動。 

すぐ隣の部屋ではあるもの、「こ、こんな痛いのに歩かせるんか~い!」と心の中で嘆く。

そして、分娩台。「足はここね、手は、、、いきむ時は上の棒を持ちたい?それともお腹の前でぐーって握る?」と聞かれ、「え?!どっちがいいのかむしろ教えて?!」と困惑しながらも、なんとなく「上で!!!」。


後はもうひたすらいきむ。「ひっひっふ~」というよりも、大きく深~く息を吸って「おりゃ~!!!」って感じ。何度も陣痛の波がくる。

波が弱まった時は「水!!!水!!!」と叫び水を吸う。

陣痛の波が高まる度、頭上にある棒を握り締めながら我が子と共に「ふんぎゃ~!!!」と何度も踏ん張る。

「あら~いきむの上手ね~」

助産師さんの声が聞こえる。


「がんばれ~」

旦那の声が聞こえる。


数回踏ん張った後、「髪の毛が見えてきました!」と言われ、「え。髪の毛見える程度でこの痛みなの!!頭出てきたら私のお股どうなるの?!」と謎に絶望。


しかし我が子も外の世界に出ようと必死なのだ、弱気になっている場合じゃない、と休み休み踏ん張る。

そして15:02、一瞬だった。

本当に、子牛が誕生した時のように、でゅるん!!!と。ヨガの先生のアドバイスが頭をよぎり、その瞬間をしかと見届けた。

「おぎゃ~~~~~~」

…感動して母涙、、、というのを想像していたが、率直な気持ちは「出たーーーーー。」という達成感と安堵感。
もう息をすること以外何もする気が起きなかった。


産後の一言目は、、、「笑えない・・・。」

動画を撮る旦那に「産後の感想は?」と聞かれ、

笑顔で何か答えようとした際の一言だった。



正直、皆さんの出産レポートを読んでいると、私は陣痛促進剤をうったとはいえスムーズに進んだ方だし、痛みを感じていた時間もかなり短かった。陣痛と24時間戦った妊婦さんや分娩台の上で何時間も踏ん張った妊婦さん、帝王切開を乗り越えた妊婦さん、100人いれば100通り。


ただ、臨月に入ってから色々な出産レポートを読んでいた時、壮絶な体験記が多くて正直不安が大きくなった。

産院で「1週間以内に陣痛がくる確立ほぼ100%」と言われた後は、すがる思いで「出産 楽」とググって、意外とスムーズに進んだよ、的なレポートばかり読んでいた(笑)

だから、出産直前で不安になっている妊婦さんに、こんな出産もあるよと知ってもらえれば何より。。。



…とにもかくにも、母子共に無事出産を終えたことに深謝。

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