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その人となり

私はマンションの2階に住んでいる。

ベランダから下を覗くと緑が広がっている。

1階に住む人たちにはもれなく6畳ほどの庭がついており、みなそれぞれに家庭菜園を楽しんでいるからだ。

土が近くにあるからか、雨上がりふっと懐かしい匂いがする。

それは小学校時代に通っていた学童を思い出させた。


子供時代

両親が共働きだった私は、学校が終わると毎日19時頃まで学童で過ごしていた。

鬼ごっこやドロケイ、田んぼの田をしたり、雑草をすり潰して謎のねばねばを作ったり、トランプや編み物をしたり、こまの練習をしたり、竹馬に乗ったり、ベーゴマで勝負したり、ウレタン人形を作ったり、、、同世代の子たちと毎日楽しく遊んだ。

育った環境が人をつくる、というのはその通りで、私は毎日同世代に囲まれてワイワイ過ごしていたせいか、さばさばした性格に見合わず、寂しがり屋である。

0歳から保育園に通っていて周りに同年代の子がいる環境に慣れていたこと、双子だから常に隣に片割れがいたこと、も影響しているのかもしれない。


育った環境がその人をつくる

大学時代に仲良くなった友人は、人に頼ることが下手くそだった。

とても行動力があり、やりたいと思ったことにずんずん突き進んでいく彼女。しかし今振り返っても彼女に何か頼み事をされたという記憶はあまりない。こんなに大変だったの~あはははは~!という事後報告が多かった。え~大変だったね、その時言ってくれれば良かったのに~!と何度かつっこんだ覚えがある。

そんな彼女がある時こんな話をしてくれた。彼女は3人兄弟の真ん中で姉と弟がいた。その子の家はどうやら男の子を切望していたようで、家族の注目は、彼女が生まれた翌年に誕生した弟に集中したそう。彼女はわりと放置され自由に育った、だから私は人に頼ったり相談したりするのが苦手なのかもしれない、そう言っていた。


高校時代に仲良くなった友人は、とにかく人に優しかった。常に自分より他人が優先だった。人と比べることでもないが、私が出会ってきた友人の中で、今も(そしてきっとこれからも)その子は圧倒的に周りに優しかったし、友人への愛情が人一倍深かった。どうしてこの子はこんなに優しいんだろう、心のどこかで疑問にさえ思っていた。しかし彼女の話を聞いて納得した。彼女は幼い時、お兄ちゃんのように慕っていた従兄弟を亡くした。とっても仲良くしていたのに、ちゃんとさよならもありがとうも伝えられないままいなくなってしまったそうだ。その出来事が多少なりとも影響しているのかもしれない、彼女はそう話してくれた。


なんだろう、こういう「その人の人となり」がつくられたきっかけとなるような話を聞くのが私はすごく好きだ。あ~なるほど!だからか~!というアハ体験(ちょっと違うか笑)というか、腑に落ちる感が気持ちいいのと共に、こういう話を聞くとその人への愛情がまたぐっと深まる。

心を開いてくれたと感じるからだろうか、、、う~んからくりはよく分からないけど、とにかくこういう話を分かち合うのが好き。

こういう踏み入った話をあまりしたがらない人もいるし、社会人になるとこういった超プライベートな話をする機会もどんどん減っているように感じる。だからこそ、そんな話をシェアしてくれる人がいたらとても嬉しいし、こみいった話を共有できる友人をこれからも大切にしていきたい。


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