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駐車場 DANSEIBLANCO SOLO LIVE 私的感想

強風吹き荒ぶ日曜日、じっくりまったりと配信を堪能しております。
今年は京都公演のソワレを観ることができ内容を知り噛み締めている状態での配信、でも「何度観てもいい!」
(すべてが好きではあるけれど)書き留めておきたい部分をいくつか。
-ネタバレなので未視聴の方はここでお別れを-

1.医者話
二人が向かいあって話すスタイル。
平井さんは医者、友人、医者と変わり、
その都度薄暗い中で白衣を脱ぐ・纏う・脱ぐ。
浦井さんは同一人物なので座って待っていてもよいのだが、その都度立ち上がり二人で同じタイミングで座り向かい合う。それがなんだかいいな。「カナダ」のベタベタ関西イントネーションも面白い。だからカナダを選んだのかな?

2.心中察
これは人気の高そうなコント、今後も少し形を変えて観ることができそうな。でも「裸眼で絶望」(インライの浦井さんより)だから難しいかな。
口に出して言いたい心地よい面白ワードが多い。
五郎兵衛の「そんなこと(天変地異)はできませんよ」が地味に好き。

3.待時間
2あたりからどんどん面白さが増して溢れ出してきた空気の中で、さらに超えてきたー!
夕暮れの公園で出逢っていてほしい。
二人で行く映画館は古いミニシアターであってほしい。(だってあんなタイトルの映画、インディペンデント系でしょ?)
2から続き、時空を超えてわくわくする。

4.物物語
(一番好きなので長くなりそうなのを堪える)
今回のコントの中で唯一洋風?ジブリ風の二人。平井さんのちょい狭サングラスもいい。
浦井さんの声の良さ、説得力や空想を広げてくれる力があることを逆手にとった笑い。
一度目の裏切りでわかっていても二度目、三度目と軽く超えてくるおかしさ。
平井さんの素敵マダムがただ怒り狂うのがいい。
賞レース向きだと思ったけれど、どうかしら。

5.額窓雨
このタイトルを忘れることはないだろうな。
雨の日は一度ならずとも思い出すだろうな。
画学生はなぜ絵が濡れることにも気づかずに雨の中でじっとしていたのか。
なぜそんなに急ぐのか。
母を病室に訪ねた帰り道なのかな、雨の中、呆然としていて。母の部屋は実家の部屋ではなく殺風景な病室なのかもしれないと勝手に想像した。
そんなドラマはまったくなくて、シブイケ職人さんがすぐ休憩をとりたがるみたいにドラマチックではない日常のひとコマだったのかもしれないけれど、
額は窓となり別世界に広がっているのは確か。

6.地域祭
不自然に繰り返される「みなさんがなにをやったか知りませんけど」がホラーの入り口に思えた。
1の「嘘つきは泥棒の…」「罪人」というやりとりがうまく効いている。
何度も展開し、印象がひっくり返り、単独全体の大きなテーマに結びつく最終話だけれど、何もかも綺麗にまとまりきらないところが余韻となり良かったと思った。
ホラーやミステリーによく登場する「信用できない語りべ」が関西弁で話を盛りすぎる男というのが面白かった。

幕間の映像や音楽やデザイン…語り始めたら止まらない。
そして何度か観るうちに感想や考察は変わっていくだろう。
とりあえず天気の悪い日曜日のまったりした時間の視聴感想、私の日常の記録として。
夕食を待ってくれるひとがいるので、そろそろ夕食を作ろうかな。よいしょと。


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