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Galileo Galilei Bee and the whales tour 6/6 zepp diversityに行ったよ

タイトルの通り。

後半にセトリのネタバレがあります。

GGのライブはラストライブ以来。当たり前なんだけど、それ以来BBHFやwarbearのライブにも何故か足を運ばずにいた。

それは単純に自分のフットワークが激重で金がないということが大きな要因だったが、多分彼らの曲は音源が本当に繊細な作りをしているので、音源をじっくり聞くことで満足している部分があったのかもしれない。

また、warbear(アルバム)からBBHF1までの作品は、GG時代と同じようにその当時の自分では追いつけない音楽性で、ハマるのに多少時間を要していたのもある。

GGの亡霊を追いかけていた10代の自分にとって、先に大人になってしまったお兄さん達の音楽はどこか白々しくて、リリースツアーには基本的に足を運べずにいたということだ。

BBHFの13、warbearのpatch、BBHFの4PIES
近年の尾崎兄弟worksは本当に自分にハマっていて、GG時代から、ずっと自分のギリギリ理解の及ばない音源を出して、常に少しだけ突き放してくれる彼らにしては、直ぐにハマれる音源が続出していて期待が高まっていた。

来たるGGの新譜「Bee and the Whales」は期待以上の出来で、初めて聞いた瞬間は「期待はずれかも」と思ったが聞いていくうちにやっぱり最高だと徐々に虜になっていく。

ライブではたくさんの新曲が聞けるかと思ったが、まさか、新譜からは「ヘイヘイ」「死んでくれ」「色彩」「ノーキャスト」「ピーターへ愛をこめて」「あそぼ」の6曲しか演奏しなかった!

「汐」も「ギターバッグ」も「I like you」もやらないなんてマジ?「君の季節」や「花束と水晶」「ファーザー」は演奏が難しいかもとは思ったが、ビックリだ。

その代わりたくさんの旧曲を演奏してくれた。これは昔からのファンとしては嬉しいが、個人的にはあまりの新曲の良さと、初期の曲「明日へ」や「僕から君へ」とのギャップ(初期の曲がダサいとか嫌いとかいうわけではない)が多少歪に感じてしまった。

そして自分がこんなにも新曲を楽しみにしていたことにも驚いた。
ずっと昔のGGの曲を聴き続けていた自分が、今回のライブで本当に感動したのは「ヘイヘイ」や「ノーキャスト」「あそぼ」だったのは、意外だった。

当然、「バナナフィッシュ」、「Birthday」「星を落とす」なんかも性懲りも無く感動したんだけど、それよりなにより新曲が良かったって話だ。

特に印象に残った曲、場面を少し上げて終わりたい。

冒頭、「ヘイヘイ」~「リジー」

「ヘイヘイ」、「死んでくれ」を立て続けに演奏して始まったライブ。
「ヘイヘイ」は「生まれたままで」のところでクールダウンするのがとてもクール。
ラストは「SatDII」の「それでもいい」のフレーズをあざとく引用。まず頭から映像を搦めた演出と、尾崎兄の歌声の力強さ、あまりの綺麗さにビビる。

「死んでくれ」はあまりにも楽しいシンセポップで、「色彩」よりこっちがキラーチューンな気もする。Bメロが個人的には、GG「the Sound(1975)」ぽさを感じて好き。

名曲「リジー」の前には「PORTAL」収録の「swimming」を、シンセをいじくりながら演奏する姿に胸アツ。
「リジー」はあまりにも最高で踊り狂いたかったのだが、観客の冷め方がすごかった。エレクトロミュージックで身体を揺らすという文化があまりにも無さすぎる。日本…。

「バナナフィッシュ」~「ノーキャスト」

まさか演奏すると思わなかった「バナナフィッシュ」はさすがに嬉しかった。アレンジは大胆に変わっていて、間奏が大胆にカットされていたり、サックスが熱いプレイをしていたりで楽曲の印象はかなり違う。
尾崎兄がハンドマイクで歩き回りながら歌う姿は素敵。この人似合うんだよな、なんか。
「ノーキャスト」は、アルバムの中ではそこまでピンと来ていなかったのだが、ライブの演奏は思ったより力強く、メロの強さも実感させられた。
やっぱり新曲はライブで聞くと完成するというか、捉え方がわかる感じがする。

「Birthday」~「SatDII」

名曲「Birthday」と「星を落とす」も立て続けに演奏された。2曲ともミドルテンポの轟音で、思わず拳を突き上げたくなるシューゲイズサウンドだが、その辺のシューゲイザーバンドとは一線を画すメロと一筋縄ではいかないリズム、アレンジがやっぱり天才的。
「星を落とす」は長くしていた間奏のアレンジがなくなり、短く簡潔に。2曲とも本当に良かった。

そして本編ラストは「Sea and the Darkness II」で締められた。サックスの演奏も輝いていて、ラストというのに尾崎兄のボーカルは一番と言っていいほど伸びやかだった。
原曲ではフェードしていくラストも、歌にぐっとフォーカスした終わり方にアレンジされていて、感動。最高の締めでした。

以上、自分語り&ライブレポでした。

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