夢を見られないジェフサポ、現実を見るの巻。

1年ぶりにこんにちは。
もうすぐ2022年も終わってしまいますね。皆様、今年はどんな一年でしたでしょうか。
私は今、一昨日に卒論提出を(締め切り30分前に)終わらせ、勢いそのままに筆を走らせています。

思えばこの2022年、私は約10年ぶりにfripSideのボーカルが変わることに衝撃を受け、さらに新ボーカルのうち、一人が私と同い年だということに衝撃を受け、hummelにジェフのサプライヤーが変わったので、バイト先のスポーツショップでhummel製品を売ろうと意気込んでいたらいろいろあってhummelの新商品が入ってこなくて悲しんだり、一向に終わらない就活に疲れ果て一人で南の島に逃げ出したりと、色々ありましたが、概ね楽しい一年を過ごすことが出来ました。

さて、私の個人的な話はこれぐらいにして、本題のジェフの話を。
今年は、「夢を見られないジェフサポ、現実を見るの巻。」と称して、監督が変わろうが選手が契約更新しようが選手が変わろうが親会社が大赤字たたき出そうが補強が大失敗しようがもはや何とも思わなくなったジェフサポ18年目の22歳男性が、今年のジェフの現実を、ユースの話中心に、できるだけ夢を見つつ、なるべくポジティブに振り返っていこうと思います。
しばしの間、お付き合いいただけると幸いです。

育成のジェフ、大暴走

私的に、今季一番印象に残っているのは育成のジェフの大暴走です。
1月のジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー公式Twitterアカウントの開設を筆頭に、ジェフユースのスタッフのアカウントなども通じ、非常に積極的な情報発信が為されるようになったのがこの2022年だったと思います。
ジェフ自体の情報発信能力、広報手腕などに関しては賛否両論あると思いますし、私自身思うところもありますが、少なくともユースに関しては非常に挑戦的な情報発信をしており、見ている側としても、よりユースを身近に感じられる、非常に良い取り組みではないでしょうか。トップチームと異なり、メディア露出も少なく、またあまり気軽に試合や練習の様子を伺うことが出来ない非ホームタウン在住サポには非常にありがたい施作です。

ユースっ子もがんばってる

情報発信を頑張っているのはユースとスタッフに留まることなく、ここ数年でユース出身者がジェフ自体について、SNSで言及する様を見る機会が非常に増えたと感じています。
2019年卒業の大和葵晴くんがYouTuberデビューしていたことにも驚いてはいますが、昨季卒業の藤谷敦也君がよくジェフのトップチームのことに言及してくれていること、また、同期卒団の原田兄弟が大学で心理学などを学びつつ、その情報をアウトプットしながらジェフアカデミーやトップチームについて積極的に情報発信してくれていること。
今までのジェフではあまり感じられなかった変化が確かに起きていると思います。
それが今後、ジェフや彼らにどういったポジティブな変化をもたらしてくれるのかは、今はまだわかりません。
ただ、少なくとも、ある意味で我々サポーター以上にジェフの傍にいて、ジェフのことを見ていた人たちからの、こういった生の声を聴くことが出来る機会が増えたことは、非常に喜ばしいことではないでしょうか。
原田兄弟はサッカープライヤーとしての道とはまた違う道を進むことにしたようですが、今後、どんな人生になるにせよ、どんな出会いがあるにせよ、ジェフでの経験や、これまでと、そしてこれからの学びが彼らの人生に良きものとなるように、そして願わくば、いつか彼らの経験をジェフに、何らかの形で還元していってほしいと思います。藤谷くんも、数年後、フクアリにジェフのトップチームのユニフォームを着て凱旋してくれることを、心から願っています。
あと、定期的にU-12やU-15の試合に顔を出してくれるアリスターくん。いろいろな意味で楽しみなので、いつかまたジェフに戻ってきてね。

約5年ほど前から始まった「育成のジェフ」復活計画、GMの交代やアカデミーダイレクターの交代など、色々なことがあり、当初の想定とはまた違った形で進んでいるとは思いますが、少なくともそれによってジェフのユースに大きな変化が生まれているとは思います。
また、ジェフアカデミー公式の発信が増えたことで、ジェフユース出身者の活躍の情報がより入りやすくなってきました。これからもこの改革を続けて、トップチームにまで波及させていってほしいところです。結果につながるのが何年後になるかわかりませんが。


ジェフユナイテッドアンセムに思う

そして今季のもう一つ大きな動きといえば、クラブ設立30周年に伴い新たに制定された「ジェフユナイテッドアンセム」。それまでの「ジェフユナイテッドライフの実現」と比べて、非常に幅広く、そして挑戦的な内容に変わりました。
夢を見るから現実を見られるのか、はたまた現実を見るから夢を見ることが出来るのか。
私にはわかりませんし、この18年でジェフで夢を見られるほどの「何か」をだいぶ失ってしまった私ではありますが、少なくともジェフからこのような挑戦的な宣言が為されたことは非常に好意的に受け止めています。
で、ジェフユナイテッドライフの実現の統括はどうなりました?
クラブの成功はトップチームの結果だけに留まるわけではありません。(かといって今の現状には非常に忸怩たる思いを抱えますが)
現状こそ不振が続いていますが、ジェフレディーストップチームを筆頭に、各ユースの改革や成績にはある程度の好印象を抱いています。
トップチームが強くなれば、ユースなど、他カテゴリの強化にも繋がることは否定しませんが、同時にユースなどの底上げなくして、トップチームの成功もあり得ないのではないでしょうか。

買うクラブから売るクラブへ。

ユースの成功に付随する形ではありますが、一つあえてここで私が言っておきたいのは、もはやジェフは買うクラブではなくなってしまったということ。親会社の赤字はもちろん、新たなクラブの参入や、買収などにより、過去ジェフが持っていた金銭力は大幅に低下しました。そうすると、ジェフがこれから生き残り、資金を獲得する道は、選手を売る方法しかない。
勿論、「選手を売る」ことについて、否定的な意見があるのも理解しています。しかし、同時にクラブの存続・発展のためには、クラブを「消費者」で終わらせてはいけないと強く感じます。
今季、スペイン1部の某クラブのユースコーチのお話を聞く機会をいただきましたが、今季移籍したカンテラ出身の主力選手について、「遺跡は残念だが、この選手がこのような移籍金をクラブに残してくれたこと、それはある意味でアカデミーにとっての大成功だ」という発言をしていました。
日本は未だ、移籍金のかかる移籍というのはマイナーですが、もっと積極的に移籍金をかけたビジネスをしてほしいと思います。
外国人選手をタダでとってきて半年でタダで手放すとか、ちょっとありえない…
せめて連帯貢献金だけでも入ってくるようにしてほしいので、西久保君はあと2年ぐらいジェフにいて、そのあとJ1や海外に行ってくれると有難いですね…(笑)あと、内野君。
まあそれは冗談としても、ジェフで育った選手たちが、より良いサッカー人生を送れるように育てること、そしてその流れでジェフにお金が入ってくるようになれば、これほど理想的なことはないと思います。
また、選手として移籍金で稼ぐのではなく、別の道へ進んでいったユースっ子が、そとの世界を経験し、その経験や知識をクラブに様々な形で還元してくれるのも、立派なユースの成功だと思います。そうやって、クラブと、クラブに関わる全ての人々が育ち、幸せになれる未来になってくれればと思います。

冷静に考えるとまだ22になったばかりの若造がどの視点から書いてるんだよと突っ込みたくなる話でしたが、今年はこんなところで。
トップチームのピッチ上からは全力で目を背けると、今年はクラブが大きく変化した一年だったと思います。偉大なる指揮官、あるいは指導者の逝去。ユースの改革。レディースが飲んだ涙。新たな時代に向けたクラブの決意。
嬉しいことも、悲しいことも、たくさんあったこの一年でしたが、この2022年が如何なる意味を持つ一年であったのかは、数年後の未来が評価してくれることでしょう。
そして、また来季がまたやってきます。現実はすぐそこに迫っています。
ジェフのエースストライカー、新井後輩の来季の活躍に期待しつつ、また来季も応援していきたいと思います。来年、就職したらジェフの試合どれぐらい行けるかわからないけど。

取り敢えず今言えることは一つだけ。
CR7さん、ジェフユナイテッド千葉で夢を叶えないかい?
ズラタン様でもいいです。ズラタン様、「クソったれなクラブ」をお探しでしたらジェフユナイテッドまでどうぞ。

それではまた来年お会いしましょう。
また来年も全員の力で戦おう。全力で夢を見よう。
WIN BY ALL!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?