#ヤクルト1000開封失敗部


みなさんはヤクルト1000開封失敗部をご存知だろうか。

ご存知でないはずである。

なぜならば今おれが作った部活動だから。

 読んで字のごとく、ヤクルト1000開封失敗部は、ヤクルト1000を飲もうとしてフタを綺麗に開けることに失敗する活動をしている。活動期間はほぼ毎日。たいへんブラックな部活動である。どうしてそんなことになってしまっているかと言うと、ヤクルト1000の効果を得るためにはほぼ毎日継続して飲む必要があるためである。
 ゆえに私たちはヤクルト1000を毎日冷蔵庫から取り出し、フタの持ち手をつまんで引っ張る。そしてある時はフタの端が残り、ある時は持ち手だけがちぎれ、ある時はフタを剥がした勢いで中身が飛び散り、ある時は蓋を剥がそうとして指が滑ってヤクルト1000が落下し、フタが破裂して貴重なヤクルト1000を床にぶちまける。
 そんなふうにして私たちは活動しています。新入生のみなさん、私たちヤクルト1000開封失敗部で、楽しいキャンパスライフにクリーム色の彩りを加えてみませんか?

 わが家にはヤクルト1000が大量にストックしてある(買い占めではない)。おそらくおれの親が、スーパーなどで見かける度に1,2本買っているのだと思う。他ならぬおれ自身も朝のコンビニなどで見かけると買ってしまう。
 実際どんな効果があるのかよく分からない。ただヤクルト1000を飲み始めた去年以降、珍しく(コロナを除いて)大きく体調を崩す日がなかった。もちろんこれがヤクルト1000の効果によるものかは不明だが、まあ続けてみてもいいだろうと思う。あと普通のヤクルトだと腹壊すけどヤクルト1000だとあまり腹壊すことがないのもいい。美味しいし。

 一時期ヤクルト1000の売れ行きが凄まじいことになっていて、どこのスーパーに行ってもヨーグルトやジュースなどの並んでいる棚に、不自然に空いたスペースがあった。その時の感覚がまだ残っているから、いつ消費が追いつかなくなってもおかしくないぐらいストックがある現状ですら、見かけると手に取ってしまうのだと思う。
 ところが最近はそうでもないのか、以前に比べて売り場で見掛ける機会が増えた。もしかしたら今はおれの親も普通にあるから買っているだけかもしれない。まあ一時のブームってそんなものだろうと思う。人は○○がすごいって聞くとすぐに飛びついて、特に効果が得られなかったりするとすぐ離れていくものだ。あとは飲みたい人が飲む。そんなもんだし、そんなもんでいいのだろう。好きな人が、効果を得られていると思う人が飲めばそれでいいのだ。ヤクルト1000が一生続くことをねがう。

 書いてたら眠くなってきた。ヤクルト1000のおかげかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?