今の時代、反出生主義と言う価値観を抱くのも無理はない

 人は産まれるべきではないと言う、反出生主義なる価値観があるようだ。
個人的には好きにすればいいと思うが、今の時代そういった思考に囚われるのも無理は無いと思う。


実は人間社会はそれほどいいものではない

 時たま、このイージーモードの日本で生きるのが辛いと言っている様なら、死んだ方がいいと言う人間を見掛けるが、基本人間と言うのは自分の主観や経験でしか物を言わない動物なので、まぁ真に受けない方がいい。他人は他人の物差しでしか意見を言わないし言えないからだ。

 そして当たり前だが、現世は強い者が弱い者を虐げてあらゆる負担を押し付けているので、押し付けられた負担をダイレクトに感じられてしまう自分の様な人達は、正直生きること自体に向いていないと思う。だからといって人間そう簡単に死ねないので、今すぐ電車にダイブして死ねなければ適当にでもいいから生きるしかないわけで。

 しかし人間にとって一番辛いのが、やはり労働をせざるを得ない点だ。大半の人間が望まない労働を強いられるだろうし、気に入らない人間同士の集まりに参加させられ、そこでは蹴落とし合いや妬み嫉み、状況に応じて集団での排斥が発生するし、当然理不尽が付いて回る。

 社会のレールから落ちれば煽られるし、頑張って幸せと呼ばれるものを手に入れたとしても、そこには色々と不安要素が付いてくる。そういった事柄がネット社会で知れる様になってしまったので、決まりきった幸福で釣って労働力を再生産させることが国自体も不可能になったのだと思う。その証拠に先進国で軒並み出生数が落ちている。お隣韓国は消滅間近だ。

基本生きるのはしんどい

 しんどい事を楽しめる人間ならいいけど、個人的には自分を含めたそうではないモブが大半なので、自分の身と心を守る為に、しんどい事への参加を回避する人間が増えるのは当たり前だと思う。

 仮に色々手に入れたところで買えるのはせいぜい安心だけだ。しかもその安心も確実、と言う訳ではない。ネット社会でこうした事が分かってしまった。

 また、たとえ子供を手に入れたところで、金があったところで、社会的地位を高めたところで、様々なリスクが付いて回るし、上手くいくとも限らないし、これも当たり前だけど、誰もそんな事は保障できないししてくれはしない。全て運によるところ。高収入エリートですら子供を御しきれず殺してしまうからね。これ自体は、家庭を顧みなかった結果かもしれないけれど。

とは言えこれからも子供は減り続けるが

 先行きが見えず、生きる意味を喪う人間が増えて来た感がある。で、労働力自体も子供が産まれないので減っている。ただこれは言ってはいけないことで、重税自体は老人層がある程度減れば当然減少していくのかもしれないし、子供もなんだかんだ人間は生命の危機が身近に迫れば、ポコポコ産み始めるのかもしれないと思う。そうしたらまた景気は上向く時が来るのかなと。

 ただそれがいつなのかと問われたら誰にも分からないし、素人が何もデータも無く考えてみると、皮算用すれば少なくともあと30~40年は何かしら変化するのに掛かるだろうから、長期的な視点に立って今の内に経済が上向いた時を見越して、日本自体の株やら何やらを仕込んでおくのも一興かもですね。日本経済が上向くまで、耐えられればの話ですが。