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お楽しみが続いた金曜の夜に
今週は、 怒涛の一週間だった
水木金とイベント続きで、そのどれもが新鮮で、深い世界を垣間見せてくれて、こんないい場所に混ぜてもらっていいんだろうか…みたいな気分だった。
5年前のぼくは、そうじゃなかった。
どこに世界の入口があるかもわからず、手当たり次第に扉を開けては、ここじゃないと確認する作業を繰り返していた。
それは、地図を持たずに海外の街を歩くような、冒険と蛮勇にあふれた日々だった。
いま、5年前のぼくに会えたなら、なんと言ってあげるだろう。
まわりに理解されず、仕事は手応えがなく、やりたいことと何か違う、終電めがけて走ってる生活。もう戻りたくはない。
でも、変わらないことがある。
奥さんは、今と変わらずにいてくれた。くたくたに疲れて帰っても、玄関まで出迎えてくれる姿に助けられたこともあった。
いなくなった同僚や上司、年賀状のやりとりだけになった仕事仲間、出会って別れた人は数多くいたけれど、奥さんだけは変わらずにいてくれる。
長男がブリッジできるようになったり、ブレーメンの音楽隊を歌えるようになったり、ソリ滑りが上手にできたりするのも、彼女がぼくのいない長い夜を、明かりが絶えない家にしてくれたおかげだ。
彼女と結婚できてよかった。
明日くらいは、奥さんが自分の時間を過ごせるように、良い夫でいようと思う。
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