RAGEで勝つために考えたこと、変わったこと

0.はじめに

 こんにちは、やたぴりかです。今回は趣向を変えて私がRAGEにどう取り組んだのか、以前とどう変わったのかについて記述していこうと思います。

 筆者の実績は昨年までは鳴かず飛ばずでマネーフィニッシュ1回、JCG準優勝や地方大会準優勝が関の山でした。それが、今年度に入りファイナリスト1回、プレーオフ決勝敗退1回と飛躍的に実績が伸びております。何が変わったのか、それについて軽い文章ではありますが記述していければと思います。

 レート杯行かれてるような方や俺は強いと思ってる方は読んでも役に立たないと思います。ご了承ください。

1.心の持ち方:自分が弱いと認めること

 私は、マネーフィニッシュしてから自身のことを弱くないと思っておりました。そのため、デッキ選択も自分が強いと思ったものであったり、tier1であったりと、ばらつきがあったものの自分のことを強いと思ってる人の考え方で持ち込みを決めていました。

 転機はRAGE2022autumnでした。自身が強いと思った2デッキである宴楽VとスペルWを持ち込んだもののプロ、元プロの両名に敗北し、1次予選を4-2敗退となった時に「俺は弱いんだな」と気付きました。

 そこからの4大会、私の持ち込みは大きく変わりました。まずは明確に勝率が出てなおかつ自分の握れるデッキ(tierは問わない)を一つ見つけて練度を最高にしました。まずは、だれにも負けない武器を作ることを優先しました。CDBは人形Nm、EAAはスペルW、AoAは連携R、HoRは進化Nmを武器として選びました。

 横が問題で、tier上位デッキを持ち込んだのが2回(ともに結果を残せず)、tier外デッキを持ち込んだのが2回(ともに二次予選通過)です。それぞれCDBがコントロールR(tier1.5)、EAAは武装D(tier3〜4)、AoAは狂乱V(tier1)、HoRは回復B(tier3〜4)です。

 tier上位と外で何が違ったのか。答えはお互いの練度であると考えます。自身の武器を一つ作ることにより、その勝率は極大化していると思います。ですが、その横のデッキが勝たなくては意味がありません。相手も対策していて練度が高いtier1を持ち込んでいては、こちらの練度も平均的なものとなっているため高い勝率は期待できないと思います。次章にて、tier外デッキの選び方について記述いたします。

 さて、tier外を持ち込んで実力以外の部分で勝とうとすること。弱者の戦略を取り入れたことが今までとの大きな違いです。自分自身の勝率を極大化するために自身の強さ以外でも勝負するようになったことが勝率に大きく寄与しているように思います。

2.弱いものを弱い、強いものを強いと言えること

 私はtier外を持ち込んで勝っていますが、それは様々な理由により正当に評価されていないtier外を持ち込んだにすぎません。強いのに持ち込まれていない。そんなデッキに着目しただけなのです。

 私は弱いデッキを弱いと言えることこそが重要であると思います。決して握っていて楽しいから、愛着が湧いたからでデッキを決めてはいけません。

 EAA武装DとHoR回復Bにはある共通点があります。それは、共に絶対的なtier1の存在により評価されていなかったこと、不当な扱いを受けていたことです。

  EAA期を振り返ると財宝R/八獄W/ラストワードNcの三強が存在しており、そこに対するメタデッキとしてホズミEが存在していました。そのため、武装Dを回す人がほとんどおらず、強いのか弱いのか評価がされないまま環境が進行していました。

 HoR期を振り返ると、超デフレ環境であることから何を持ち込んでも一定の勝率があったこと、その中でも上振れの存在から結晶Bが頭一つ抜けていると評価されていたことにより、回復BはBであることを理由にあまり研究されず評価されていませんでした。

 これらのデッキの強さに気付けたことが私に実績をもたらしてくれたと考えております。共に相手の知見が足りないことによるイージーウィンを狙えたり、そもそも出力が互角であることから相手が知見を得ていたとしても最後は練度や引きの勝負になりました。

 環境を掘り下げ、弱いとされているものの強さに気付けること、壺デッキと言われている怪しいものの目利きができること。それこそが私にとっての重要なファクターでした。

3.レートを一回やめてみること

 私はレートでとても勝っているプレイヤーではありません。とはいえ、シャドバ競技勢として嗜む程度、ランクインしたことがある程度には取り組んでいました。ですが、今期HoRはRDすら下げてない状態でRAGEを戦いましたし、EAA期もRDが下がっておりません。

 なぜそんな状態で勝てたのか。それはシャドバの取り組み方の違いです。

 レートをやっていない≠シャドバの練習をやっていない

が正しくて、違う練習を行っておりました。それはEAAもHoR も共通している練習方法です。それは10先などの壁打ちです。特定対面を集中して練習することで練度を効率よく上げることができたのが勝利に結びついています。

 私の場合ではありますが、レートは勝つための場、勝負をすることを主眼に置く場であり、学びを得るのは二の次となっていました。そのような場に時間を割いていては練度の上昇は緩やかになると思います。

 そうではなく、友人や知人と集中的に練度を上げることで効率よく強くなれるのではないかと思います。

 レートの数をこなしてるのに強くなれないという方は一回手を止めて、本当にレートが強くなれる場なのか、強くなれると錯覚していないか再確認すべきだと思います。手段と目的を履き違えてはいけません。

4.おわりに

 私の思う所を書き綴りました。改めて記述していて友人に恵まれているなと思います。彼らとの壁打ちが無かったら、私はレートしか強くなる手段がなく今この文章を書いていないでしょうから。全員に感謝しかありません。

 弱者の戦略を採るのは屈辱的ですし不本意ではあります。ですが、まだまだ自分は未熟ですので精進して強者の選択をできるようなプレイヤーになっていきたいです。これからも応援よろしくお願いします

2023/8/15 やたぴりか

2023/8/16 公開

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