夢小説について語らせてくれ
オタクのジャンルである夢小説について語らせて欲しい。
ぶっちゃけ自分語りなので、別に夢小説に興味なかったり、私の解釈で見る夢小説について興味なかったりする場合はお帰りはあちらでぇっす!!と叫ばせていただく。
お姉さまがた程のオタク歴じゃないけど、そこそこ古くなってきたオタクなので、最初に一応念押しさせていただく。自分語りやぞ!!!!!
私の世代の夢小説を書いている人には「あるある」なのだが、夢小説(ドリーム小説)との出会いは、PCの検索で人気漫画やゲーム等の題名を検索してぶち当たったところから始まる。
そして、大体の人は思う「name1ってなんぞや…?」
夢小説に詳しくない人に説明すると、この「name1」とかいう単語はJavaScriptという言語を使って、入力された名前を該当箇所に表示してくれるという機能を簡単に作ってくれた神のようなサイト様が存在し、そのサイトで名前変換小説(夢小説)を作った作品をそのサイトで指定した文字を変換して頂く…時に、デフォルトで変換した名前の箇所が「name○」になるのである。ちなみに設定をちゃんとすると「作者が名前変換せずに読んだ時用の名前」が表示されるようになっている。
まあ、当時そんなもの知った事じゃないので、ヒットしたページを読み進めていくと何かキャラが「name1」とめっちゃ呼んでるのだ。ここで分かれるのは「そのページを開いた時に名前を聞くタイプ」の夢小説か「別の場所で名前を入力して、小説ページに入っても何も聞かれないタイプ」の夢小説かというのだが、なんか周りの人は「名前を入力してね!」と聞かれるタイプに初遭遇する人が多かったのだが(ちょっとだけ別箇所で名前入力するタイプは最初作る時に理解力と言うか、プログラム知識がない人はよく分からない難しい作業があるので、最初の頃はあんまり普及していなかった)私はどうやら聞かれないタイプのページにぶち当たったらしい。
なので、本当に意味がわからなかった…
しかも後書きで「name1」が「ありがとね!name1さん!」と言うタイプの後書きだった。
昔はよくあった、キャラと対談して終わるタイプの後書きである。だが知らないので「なんなんだname1!?」となっていた。軽くパニックである。愛を囁かれるname1。name1にname1さんとか多分読んでる人に向かって言ってるname1。
( ゚д゚)?
まだ検索避けとかいう概念がきっと無かった時代である。他にもヒットする小説がちらほら…の中に、ポップアップで名前を聞いてくれるタイプの小説に遭遇!!(何故か私はこの遭遇までタイムラグがあった)ようやく「ドリーム小説」というものの取っ掛かりを見つけた瞬間である。
ただ、ここからどうやって「ドリーム小説という単語」を見つけたのかは覚えてないのである…インパクトが強すぎたname1…
当時、既に友人が地元のコミケに参加しており、私も売り子としてくっついて行っていたので、同人世界が有るのは知っていた。NLの他にもBLが有るのもそこで知った。コスプレも知った。同人誌が有るのも知っていた。でものめり込んでいたかと言ったら…多分のめり込んでなかった。
いやだって、ドリーム小説知ってからの行動が凄すぎた。
当時、一ヶ月の使用通信量が決まっていたネット回線の使用制限超えて小説漁ってて、翌月両親に怒られた。今みたいに通信量無制限じゃなかったんだ…有ったけど今以上に高かったんだ…とりあえず、聞いた限りだと通信量10万円分ぐらい飛び越えてたらしい。
当時学生だったので、ネットは解約されました(当たり前である)
ちなみに、その時のお金は社会人になってから親にPCプレゼントする形で詫びを入れさせて頂いた。
ただ、当時は出版会社の大賞に小説を送っていたので、まだセーフだった。何がセーフかは分からないけど多分創作意欲とかそういった辺りのやつである。しかし、当時はどれだけ狭き門か分からなかったので夏休みだけ創作するという極端過ぎる書き方/応募の仕方をしていたので、もちろん落選している。
もうそんな事もあったよね…と学生時代だったのでだいぶ昔の話になった頃(当時の時間だとおおよそ数ヶ月)、なんと父親がネットし放題のプランで回線契約してくれたのだ。その代わり、私が高校入学祝いで買ってもらって自分の部屋に置いていたパソコンは皆が居る居間に移動が条件だった。快諾した。
別にやましいものを見ているという意識はまっっっっったくなかったし、なんならうちの母親は私を産んだなって分かる程度には本の虫と言うよりオタクだった。本人は「本の虫であってオタクじゃないよ」って否定するが。うちの母の推しは「強い」とか「金髪で髪の毛長い」とかである。(例:ガウリイ・ガブリエフ)母よ、現実にはなかなか居ないと思うのですが???ちなみに今は転スラ(原作)にハマって、「もう(作品が)終わるまでに何回転スラるのか!(訳:最初から最後まで読んでまた最初の巻から読んでる)」と文句言いながら続刊を待っている。つまり、オタク文化に理解の有る母だった。
父は逆に全くのオタク文化よく分からん勢の要するに一般人である。ごく最近「漫画本1冊読むのに1日かかる。小説は3日」とか聞いて、「嘘やろ、長くてじっくり読んだとして漫画30分、小説1~2時間じゃない!?」とか言ってお互いに戦慄した程度には正反対に所属する父だが、何故ネットに再契約するに至ったのか。
多分、友達にチャットとか誘われたぞあいつ。
うちの父、機械関係に強い関係で、新しい製品とか普通に取り入れる人種であり、外に出て遊ぶのが好きなタチで、友人を作るのが上手かった(なお、本人の性格上の問題で、何年も続いて仲いい友達は殆ど居ない)ので、その友人から当時普及?し始めたチャットをやりたくて契約したのだと思われる。なにせ、当時PCの前に1時間ぐらいは居座ってたからな…
ともかく、どれだけ読んでも怒られない環境(※学業があります)が出来たのだ。めっっっっっっっちゃ当時ハマっていたジャンルを検索しまくって読みまくった。そして、その時点から当時はドリーム小説文化が根付いて居ないコミケからは離れていった。
当時、私は「自分の絵は万人受けじゃない…っていうかレベル低っ」と思っていて「自分で描いたオリジナル漫画に説明多すぎ問題」と自分の画力や漫画表現力に見切りをつけており、小説嫌い(食べず嫌いに近いものが有る)だったのだが、友人から「スレイヤーズ」を紹介されて読んで、ドハマリして小説書いてみたら「書ける…書けるぞ…!!」となり(※今見たら黒歴史程度の実力です)漫画家志望から小説家志望になり、前述の雑誌の大賞に応募なんぞしてたりしていた時期だった。
読んで読んで読んで読んで読んで…書きたくなった。
元々私は知らず知らずのうちに、黒歴史モノのつっっっっっったない小説で、オリジナルキャラクターを原作にぶちこんだ小説を書いていた。こういうキャラが居て、原作キャラたちと話して~と言う形だ。ドリーム小説における「投影型」と「非投影型」の後者の方を知識無しで行っていたのだ。
もっと言うと、起源を辿れば「わたしがかんがえた、さいきょうのきゃらくたー!」を幼い頃から妄想で登場させたりしていた。もう筋金入りである。
多分自己承認欲求が強いんだと思う。要するに「見てぇぇぇぇ!!!作品(とうちの子)見てぇぇぇぇ!!」の気持ちになったのだ。
忘れもしない日付、5/17。私は個人サイトをオープンさせた。中間試験前である。
…試験勉強していたら他のことしたくなる症候群をこんな形で発散せんでも…(未来の自分から過去の自分への届かない言葉)
もう、何でも書いた。恋愛夢も家族夢も兄弟夢も友情夢も自分が「書きたい!」とか「こういうキャラを原作のキャラに絡ませたい!」ってなって書いた。
フリーティケットシアター(サービス終了)からインフォシーク(サービス終了)に移って、基本短気故に「広告が嫌でござる!」と唸って今の有料サーバーに落ち着いた。更新稼働はしていないがまだそこにずっと居を構えている。嘘。一度晒されたので畳んで開き直しました。何にしてももう10年以上の付き合いというか、居を構えている状態である。ゴメンネ…今ピクシブバッカデ活動シテ…と訪問者さまたちには土下座したくなる程度には今でも一定数の人が訪問してきてくれている…書いてたらすげぇ罪悪感感じてきた…一応自分の趣味でやってるので、許して欲しい…と呻く。
なので、雑食なのも伴って色んな夢を見てきた。流行り廃りも見てきた。
最初は同人の中でも夢小説(ドリーム小説)は「特殊な存在」として認知されていた。
ちょうど、私の上の世代とも言うべき世代の人でオタクが大事件を起こしており、それに伴い元々「変な人達」みたいに思われていたオタクが「酷くおかしい変な人」みたいにヒソヒソしていた時代である。今より酷かったんやぞ、マジで!!多分私よりお姉さまたちはもっと酷い時代経験してる筈だけど!!
そのオタクの中でもドリーム小説は「隠さないといけない作品」という風潮が強かった。今も強いかもしれないけど、昔ほどじゃないと思うよ…(pixivの〇〇夢のタグを見ながら)サイトに大手検索サイトに引っかからないようにするための検索避けもそんな文化から生まれた。きっとドリーム小説の存在がそこそこ大きくなったので叩かれたんだと思う。私が知ったときには「検索避け!!しよう!!!!」と声高に言われていた時代だったので。
まあ、ぶっちゃけると「おめぇらも、原作にない絡み描(書)いてるのに何でうちら(夢小説派閥)ばっか隠れないとあかんのん?!?っていうか、お主ら(BL勢)なんて公式に無いんだから同じく隠れんとアカンちゃうん!?アァン!!?!?」と内心喧嘩腰になっていた時期もある。ともかく潜む事が鉄則な時代が有った。この時代を仮にホムペ時代と呼びます。
ちなみに、ドリーム小説を叩いてきていた腐女子の方に喧嘩腰になっていただけで、個人的には別に腐女子の皆様と敵対する気がない事を付け足しときますね。なんならリアルの親友二人は腐女子だし、うちの母は貴腐人(本人未承認)ですから。いやまあ、うちの母同人的BLは全く読まないで商業BLをガンガン読むタイプなので、もしかしたら一般的な腐女子の皆様と方向性が違うのかもですけど…
若干なんだか空気変わったな?って思いだしたのは携帯小説サイトが出だした辺りでしたね。
最初は「携帯小説~?」とか言っていた界隈の皆様が世代が新しくなるごとに「携帯小説の夢小説サイト」を開設するようになってきました。今思うとマジで時代の変換期居たな自分…ずっと今のサイトで陣取ってましたけど…
そうすると、今度は爆発的に携帯夢小説サイトが普及していきました。この辺りから「ドリーム小説」が「夢小説」と名前を変えていったような気がします。短く文字数取りませんしね。多分。知らんけど。
PCで更新する系のホームページがどんどん更新される回数が少なくなり(ブーメラン)、携帯夢小説サイトの更新が活発になってきたので、私も読む時は携帯夢小説サイトを見るようになりました。寝ながら見れるぞこれ…!!個人的に革新的でした。まだガラケーが主な時代だったから余計に感動してましたね。逆に絵のサイトはPCが主流だったと思うので、完全に小説サイトの転換期ですね。きっと。多分。やっぱ知らんけど。此処らへんを仮に携帯時代と呼んどきます。
また今度転換期が来ます。iPhone(スマートフォン)の登場。
ちなみに以前「私の携帯スマホじゃなくてiPhoneだし」と得意げに言う人に出会ったことがあるんですけど、iPhoneってスマホの中の種類だかんな???となったことがあります。ちなみに一応本人に説明しましたが「私の中では別物だから」と言われました。…iPhone使わぬと再度誓った瞬間(器がちっちゃい)(Appleとばっちり)
ともかく、スマホが普及してきました。すると、今度は携帯(スマホ)でPCサイトも楽々見れるようになりました。
ねえ、気づいたらpixivさんが真後ろに居るんですけど???
それぐらい急。めっちゃ急に個人的にはpixivさんが後ろにいました。なろう系とかも聞いてたけど、夢小説的には這い寄るでもにじり寄るでもなく『残像だ』と言わんばかりに現れましたよpixivさん。
多分この頃、絵を専門?に扱っていたpixivさんが小説も投稿できるようになったんだと思うんです。
すみませんこの記事書いているオタク、基本保守派で流行りに疎いんです。流行りの服は嫌いじゃないけど自分に合うかどうかにらみ合うタイプなんです…
ともかく、私がpixivさんちに遊びに行ったときには、もう小説機能があった時代でした。確か3万文字とか今考えたら「文字数すっっくな!?」っていう時代でしたけど。
そうすると、今度は携帯夢小説サイトもだんだん更新が少なくなってきました(ブーメラン)今の時代を支部時代と仮に呼びます。
すると何が起こったか。
「古のオタク」を名乗る携帯時代の皆様出現。
( ゚д゚)<…
( ゚д゚)<わ、私達はなんと名乗れば…?(ホムペ時代の住人)
まっっっっっって????????携帯時代そんな昔?????????私の感覚だと結構最近だけど?????????????復活の連載開始時期いつよ!?(調べる)2004年…Oh…もうそんな前に…
私が最初のサイトで連載して完結したTOD2の発売日いつよ…(調べる)2002年…誤差じゃん…誤差ジャン…
まあ、携帯時代の人たちってちょうど長期連載にシリーズがちょうど被ってる時代でもあるので(苦しい予測)いや、実際に携帯夢小説でよく見かけたの、鰤、復活、鋼、庭球、海賊、忍者(該当2件)でしたからね。
え?上記の文字が分からない?小○旬が実写映画化した漫画なんてAgって表記されてたんで大丈夫大丈夫!!隠れる文化故に!!故に!!!(古いタイプのオタクとよく分かる言動)
まあ、別に良いんですよ。自分年取ったなーって思うだけなので(継続ダメージ音) ただ、古のオタクを名乗る人たちが過去の夢小説の傾向をなじるような事を言われるとちょっと…ホムペ時代からの古参オタクはもにゃっとするんですよね…言うて夢傾向繰り返されとるぞ…?と…
幻の何番隊隊長とか、指輪の守護者とか、マシュマロ大好きさんに気に入られた中学生とか読んでた人へ。
10人目の柱になってませんか?8番目の寮とかありませんか?パワハラ上司に気に入られてたりしてませんか?
古参より。
歴史、繰り返してんだよなあああああ(大の字)
なんですけど、何か過去ジャンルでの出来事は「古(いにしえ)」にされてしまって「アイタタタwwww」と笑ってる風潮、良くないと思います。上記は分かりやすいので例えにだしましたけど、他の傾向も繰り返してます。好きなものは好きでいいじゃないですか。こちとらホムペ時代から同じようなものを濾過しながら読んでるんですよ(歳をとって同じパターンでも読めなくなるパターン?書き方?の小説が増えてきました…)
ファッションの話になりますけど、うちの母がミニスカ流行った時期に「ミニスカとかwww」って吹き出して笑ったんですよ。聞けば、昔ミニスカが流行った時期があったらしく「古いwww」ってなったらしんですよ。うちの母、心に留めときゃいいのに思わず吹き出すをガチでやるので駄目ですね。そして後で「いやー流行りって繰り返すんだねー」と言ったんで、やっぱりどのジャンルでも流行り廃りがあって、そんで一周回って新しくなってまた流行るんですよ。(覚えている限りで)最近だと一時期バブル期のプロデューサーが「それ意味あんの?」ってカーディガンの羽織り方?だったやり方が流行ったりしてTwitterで盛り上がったりしてましたよね。いつか最近の流行りも20年後ぐらいにまた来るぞ。
なんならホムペ時代から支部時代までに、逆ハーからの嫌われ展開流行り何度か見たぞ。ファッション業界よりもサイクル早いぞ夢小説界隈(世代が新しくなる&書く方の人が残るのが少なくなってくるからだと思いますけど)
…おかしい。本当は「腐女子の方がカップリング論争になったり棲み分けするように、夢小説を主食としているオタクも結構細分化出来るぞ」って書こうと思ったのに、書けば書くほど何か夢小説の移り変わりについて書いてたんだが???いや、たしかにこれも「黒歴史扱いやめて~~~!!」って思ってたんで主張したかったことですけども!!
でも最近は「Not for me(私向けじゃない)」だとか「誰かの主食、誰かの地雷」(ちなみに私は地雷って表現よりアレルギーという表現の方が個人的に好きです)とかネット環境が有るからこそ標語みたいなのが出来てきて、そこそこ棲み分け?というよりも「あっちの国」みたいな感じで戦わなく…戦わなく…目立って戦わなくなってきたのは良いと思うんです。(争いも繰り返す…)
その代わり混沌具合を受け付けられない感じの子たちが出てきたのも確かですけど「私らの時代は…」って思わず言いたくなってきたら、最近「姑!!!」って心のなかで叫んで自分をステイさせるようにしてます。昔の常識今の非常識!!!ちょっと前言っちゃってましたけど…!(白状)
もう、何書きたかったか分かんなくなってきたので、公式さまと原作さまと原作者さまたちに五体投地しながら「しょせんオタクは同じ穴のムジナ!!!」と叫んでコソコソ二次創作を今後もさせていただきたいと思います。
以上!!古いオタクの夢小説について…が、何か歴史になっちゃった気がするけど、夢小説についてでした!!
解散!!!!!!(脱兎)
※この記事の提供は、古参のオタクの全盛期のオタクの気持ちで書かせていただいております。古い表現など盛りだくさんだと思いますが、進化できていない部分でありますのでご了承ください。