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XENO公国 No.57

0057〜三つ巴の交戦

準備はできていた。すでにヤギリ以外のメンバーは三の橋でマコトとゴンゾに合流し、一通りの策は練っていた。
それでも暗者たちの侵入手段を妨げることはできなかった。
すでに女装したモジェラは商いの男に取り込み
貴族たちを迎え入れる側にいたし、ムジェラは北の城門の門番になりすましていた。
ただ一人メジェラだけが皇帝からの使い番として馬を引き連れて三の橋に向かった。
"ご機嫌よう!反乱分子の皆さん。これから革命でも起こすつもりですか?"
"お前一人で城からきたのか?"
マコトは強気に出た。
"お前のことは聞いておるぞ。三賢者の意思を継ぐ者だな!動きだけは素早いようだな"
メジェラは言った。
"やってみるかい?"
マコトが言うや否やメジェラは一歩さがりカードを投げた。
"おっと、そうはいかないなぁ。勇者さんよ。こちらのことはどれだけ調べてあるのかい?"
するとメジェラの投げたカードがもう一人のメジェラとなり目の前に同じ人間が二人となった。
"こんな使い方もあるのだよ。たかが中位の兵士になったレベルでは使いこなせないだろうがな"
"マコト!いったん下がれ!オレが行く"
ゴンゾがマコトに呼びかけたが反応がなかった。
"どちらにしても同じことさ。あんたの正体が分かったよ。大貴族さん"
するとマコトが疾風のごとく一人のメジェラに近づき正体をあばいた。
"なーんだ。こっちは占い師だったか。消えてもらうよ"
マコトが一人のメジェラを消すとまたもう一人のメジェラは一歩さがりカードを投げた。
そしてまたマジェラが出てきたのだ。
"キリがないな"
マコトは次々にメジェラの正体をあばくものの片方のメジェラがどんどん増えてゆき立ちゆかなくなってきたのだった。
"わたしがいくわ!"
マナカが出てきた!

#XENO公国


西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!