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XENO公国 No.108

0108〜故郷の闘い

最初に気づいたのはヤギリだった。
"あれっ?家の中に誰かいるぞ"
ヤギリは目が見えなくなった分、死神による効果の影響で空間探知力が備わった。それによっているの周りの兵士たちより家の中の人間の能力が高いことに気づいたのだ。
"このまま兵士たちを固めることもできるけど、騒ぎを起こして別の場所に行ってもらった方がいいかな''
ヤギリは姿を現し兵士たちの方へ向かうと何食わぬ顔で兵士に聞いてみた。
"あの〜すみません。この中の人って何やってるんですか?"
"なんだ、お前は!ここを大貴族様の住まいだ。近づくな!"
"あれっ?ここってマナカたちの家だよ。大貴族って誰なの?"
"なんだお前、どこからきたんだ?マコト卿を知らんのか?"
"ああ、そういうことだったのか。マヒル悲しむなぁ"
言うとヤギリは次の瞬間、死神の効果を使って兵士たちを石化した。
"中が厄介だな。強いのが何人かいるぞ。マナカとマヒルで行った方がいいな"
言うとヤギリはまた姿を消して周りと同化した。
実は家の中には五英傑がいた。もちろんお互いに面識はなかった。
一方家の中ではタケシとナギサがいた。ヤモリは雲隠れしている。ダルクとコジロウはいなかった。
"初任務だな。ここにいればマヒルとマナカがくると大貴族様は仰っていた。何としてでも手柄を立てて尽くしたいものだな"
タケシは武者震いした。
"私たち実戦ほとんどないもんね。足止めくらい出来たらいいけど、なんてったって相手は飛翼の守護神と英雄だもんね"
ナギサは言った。
"ヤモリ!周りの状況はどうだ!変化があったらすぐ教えろよ!"
タケシは言った。
"ふん。さっそくかもね。気配はほとんどつかめないけど、何か変だ"
ヤモリは首をかしげた。
"うおっ、そうか、もう来るのか?"
タケシはうろたえるばかりだ。
"分からない。でもボクの結界でも探れないなんて相当強い効果を使っているね"
ヤモリは言った。
"私たちの上をいっていることは間違いなさそうね。外を見てくるわ"
そしてナギサは出ていった。
"気をつけろよ"
タケシは自分のことに集中した。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!