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XENO公国 No.123

0123〜戦闘

マコトは皇帝への進言の後、別室に向かう最中で爆発の直撃から免れていたが、皇帝には直撃であった。もちろん皇帝はおいそれと傷つけられることなく皇帝の加護によって身体の損傷はなかったものの、爆風は不可避であり直撃を受けて西の塔の壁まで飛ばされ激突した。もちろんその場にいた兵士たちは避けるすべもなく全滅した。
"マコトよ!どこだ!救いにきたぞ!一緒に帰えるぞー!"
ミジェラが変身を解いて元どおりの大男となった。
そこにマコトがサキを連れて飛び込んで来たのだ!
"なにをやってる!ミジェラ、おまえの仕業か!"
マコトは怒鳴り、サキは皇帝を探している。
"違いますよ、マコト卿。このまま皇帝を倒し、家族を迎えてお家に帰りましょうってことですよ"
ヤギリは言った。
"お前が死神ヤギリだな!オレにはもう、帰る家はここしかないんだ!お前に従う理由がない。皇帝を吹き飛ばして、タダで済むと思うなよ"
"サキ!皇帝をお守りしろ!オレ一人でコイツらを叩きのめす!"
"マコトっ!どうなちまったんだ?おでだぞ。一緒に帰ろよ!"
マコトは前にも増して動きが研ぎ澄まされていた。ミジェラはマコトのカードナンバーを知っていたが動きが早すぎてとらえることが出来ずにいた。
しかしミジェラはともかくヤギリは死神加護の死神上位カードだったので、ヤギリの実体そのものもマコトは捕らえきれてない。
"ミジェラ!援護しろ!オレがマコトの動きを止めたら兵士で決めるんだ!いいな!"
ヤギリはミジェラに言った。
"マコト、もうおでの知ってるマコトじゃないのかい?おでは、おでは・・・"
マコトはいつでもミジェラを捕らえられるが、ヤギリはそうはいかない。マコトは雷雲を呼んだ。
"そうくると思ったよ"
ヤギリがつぶやくとマコトより先にイカヅチをマコトに放った。
"ぐわっ!"
マコトが一瞬バランスを崩すとヤギリはその背後を取り何度もイカヅチをマコトに落とした。
"ミジェラっ!今だっ!やれーっ"
"ゴメンよ。マコト。おではアンタじゃなきゃダメなんだよ!"
ミジェラは無我夢中で渾身のチカラを入れてスカイハンマーを振るった。すると兵士の能力がスカイハンマーに渡って地面に効果を及ぼした。
マコトは震えるように立ちながら、そして身体ごと崩れおちた。
"やった・・・"
ヤギリは肩で息をしながら言った。
"ヤギリ殿、マコトを連れてここから離れましょう"
ミジェラは言った。
そしてミジェラがマコトとヤギリを背負って地下通路を下っていった。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!