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クルンクルンの世界4

クルマールの魔法王国では2つの王家が支配している。タイ家とレイ家である。タイ家は主に街づくりや農業に携わり、レイ家は外交で力を発揮していた。それぞれタイ家の長は風使いサトリと大地の魔法使いタケル、レイ家の長には氷の魔女マーラーと精霊使いマールーがいる。
ここはタイ家の間である。
"サトリ!今年は天候が安定しないせいで、そこらで氾濫がおこっているのだ。せめて北からの風の向きだけでも変えられたらいいんだがな"
タケルはサトリに言った。
"無茶言うなよ。兄さん。一時の風ならいざ知らず北からの風を食い止めるにはこの世界を変えるぐらいの土地改良が必要だ。特に最近になってクロギールの猛攻が激しくなって北の氷河が溶け始めているんだよ"
"ふ〜ん。またクロギールか。奴らの狙いが分からんのだ。各地に攻め入るわけでなく、そそのかして連れ去って何をしようというのか?"
"ふぅ。ちょっといいかしら"
そこにレイ家のマーラーが入ってきた。
"またお前か。この間に入るには本来手続きが必要なのだぞ!"
タケルはマーラーに言った。
"ふぅ。あのねぇ。大地の魔法使いだか知らないけど、あなたがせっせと大地を動かしている間に北の氷河がどんどん崩れていってるのよ。この私が止めようがないくらいにね。始めなきゃいけないのはクルマールの北に壁を造ってゆくことなのよ!"
マーラーはタケルに言った。
"ふぅ。まぁいいわ。とにかくマールーが呼んでいるから王家の間に来てちょうだい"
"ふ〜ん。サトリ!王間にいくぞ!"
"分かったよ"
#クルンクルンの世界

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!