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XENO公国 No.115

0115〜合流

"ミジェラっ!"
マヒルが舞い降りるとミジェラのもとにかけより頭部の衝撃を緩和する効果を施した。
それは乙女の上位カードに付随した効果で怪我であればしばらくすれば治ってしまうものであった。乙女の極位になると死の淵からも回復してしまうらしい。
"ううっ"
ミジェラは目を覚ました。
"もう少し安静にしてた方がいいわ!後は私たちがなんとかするから!"
言うとマナカは英雄の杖を振り死神を発動した。
"こいつは分が悪いな。マコト卿に報告せねばな"
ジャコウは逃げ出した。
"逃がしたの?"
マヒルはマナカに言った。
"死神の効果はつけておいたわ!彼が乙女を使えばそれでチカラ尽きるはずよ"
"ミジェラ、事情を話せるかい?マコト兄ちゃんはどうなっちゃったの?"
ミジェラはゆっくり事情を話した。三の橋でマコトをかばってゴンゾがやられてからマジェラをやっつけて、皇帝と対峙するも家族を助けると言われて皇帝側に取り込まれてしまったこと。そして未だマコトは両親と会うことはなく、大貴族マコト卿として西国を攻め入る画策をしていること。
"ふ〜ん。よくわからないな。兄ちゃんは何をしたいんだ?"
マヒルは言った。
"結局、大貴族だかなんだか知らないけど、お父さんお母さんに会ってないんだから、皇帝にたぶらかされているのよ。マコトが皇帝を助けるなら一緒に幽閉して連れ去られた大人たちを解放すべきだわ!"
マナカは言った。
"マコトはボクらを殺す気なんだろうか?"
ヤギリは言った。
"皇帝についた時のマコトはもう、おでとシゲさんを殺す気で吹き飛ばしたよ"
"ミジェラはどうなんだい?マコトをどうしたいの?"
マヒルは聞いた。
"おではマコトに優しくされた時からずっとついてゆきたい気持ちだよ。だけどお前さんたちとも闘いたくはないな。あとな、アレッサっていう乙女と出会ってその娘がものすごく強くて物知りなんだよ。マコトに惚れこんで会ってみたいんだそうだ。友だちのヒカルも一緒に城のてっぺんの塔に向かってる"
"ふ〜ん。わかったわ。塔に行ってアレッサたちと合流しましょう。マコトが戻るんだったら助けるし、家族を助けないのなら幽閉する!"
"まぁ、今のところそうするしかないな"
ヤギリはマナカに従った。
"わかったよ"
マヒルも納得したようだった。
そして四人は地下牢を目指して進んで行った。

#XENO公国




西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!