見出し画像

XENO公国 No.69

0069〜二人の皇帝

"こ、これ以上の侵入は禁する!で、出てゆけっ!"
兵士たちはマコトを見るも及び腰で包囲していた。
"皇帝と話がしたい。お前たちでは相手にならない。相手になってもいいけどな"
マコトは兵士たちを挑発する。
"ええい!なにを怯えているんだ!相手は子ども一人だぞっ!"
兵士の一人が叫んだ。
"だったらアンタが来なよ"
マコトは言った。
"なにを!おのれっ!"
一人の兵士がマコトに襲いかかったが、その兵士の剣がマコトをかすることはなく、ひらりとかわし兵士の背後につくとマコトがささやいた。
"子どもだからといって、あなどるなよ!オレは皇帝の加護をこの身に受けているんだぞ!"
そう言うとあっという間にその兵士を倒した。
"うおおっ!"
兵士たちはどよめき、道を開けざるを得なかった。
そして城門からドシンドシンと地響きが聞こえてきた。
やってきたのはミジェラだった。
"でっかいなーまた敵が現れるのか。これ倒したらもう皇帝まで一気にたたみかけるからな!"
"フッフゥーなんじゃ!このちっちゃいのにビクビクしておったというのか!ひねり潰してくれるわ!"
"ふふっ、つかまえてごらんよ!"
ミジェラは腰につけた斧を手にとりマコトめがけてふるった。
マコトはミジェラの攻撃をかわしながら、カードの効果を出す瞬間を見定めていたが、ミジェラはいっこうにカードを出す気配がなかった。
"えっ?ホントにただデカイだけなのか?"
そうなるとマコトのカードは兵士でしかなく、体格差でマコトに勝つ術はない。
圧倒的に動きの速いマコトであったが次の戦術が必要だった。
"おーらっおらっ"
ミジェラの動きは単調で斧を振り回すだけだったがなんせ図体がデカイのでそこらじゅうの塀を壊しまくっていた。
"これか!"
マコトが思いついたのは、このままミジェラと戦いながら城に向かうことだった。
"ほーら、こっちこっち!"
"う、ウオーッ!"

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!