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おてんばビーナとチョウの物語


おてんばビーナはあまえんぼう

いつでもなにかをほしたがる

ビーナが折り紙でハート型のチョウをつくるようになってからは、
だれかをうらやましがったり、
だれかのモノをほしがったりするコトはありませんでしたが、
常に自分のイメージを表現できるナニカは探していたし、求めていました。

今日もまた、ハート形のチョウを作ってはお友だちのイーナと遊んでいました。

ねぇ、イーナ。私、このチョウを使って物語を書いてみたの。聞いてくれる?

いいよ。とイーナはこたえました。

ハート形のチョウがハート形になるまでの物語でね。
卵だったころはまだキラッキラして素敵な夢を見られてたんだけど、
イモ虫になったとたん、周りから嫌がられちゃうの。

うんうん。

で、ひとりぼっちでいるうちにね、
自分の身体がだんだん硬くなってくことに気がついてくるの。
そんななかでサナギになっちゃうの。

なんか寂しくなっちゃうね。イーナは悲しくなりました。

でもね。カラに閉じこもってサナギになって、
周りのお友だちが、その姿が変わったことに気づいてくるの。

あーそうそう。サナギってチョウになる前の姿だもんね。イーナはサナギの姿を思い浮かべました。

サナギの姿をみて気になった友だちがね、
その姿を見て、キレイねとかその姿スキって
言ってくれるとね、
そのサナギの中からキレイに輝いたハート形のチョウが出てくるの。

素敵じゃないの❗️そのお話大好き❤イーナはココロをときめかせました。

それがこのハート形のチョウなの。ビーナはそっと指差しでチョウをコツンとつつきました。

私、なんかその物語の絵が思い浮かんできたわ。なんか、その物語にピッタリと思うわ。

イーナはビーナと別れて、家に帰ると、真っ白な紙に絵を描き始めました。

ビーナばイーナに物語を伝えたことにうれしくなって、幸せな気分になりました。


おてんばビーナ

おてんばビーナ

あしたにむかって はしりだす

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!