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XENO公国 No.98

0098〜変身

ヒカルは三の橋に着いた。今までいた門番はいなくなり自由に行き来できるようになっていた。
"ふう、アレッサたちはどこかな。ミジェラとかでっかいから見つかりやすいと思ったんだけどいないな"
辺りを見まわしたがミジェラの姿がない。
"おい、ヒカル。どうしたんだ?"
突然ミジェラの声がした。
"えっ?どこ?"
"おおっ、ゴメン。後ろだよ"
振り向くと見知らぬ男女がいた。
"変身の効果を使っているのさ。占い師の上位だとこんなこともできるんだよ。ミジェラの身体じゃ、目立つからね"
変身した女の方が言った。
"私の方がアレッサだよ。どうしたんだい?アレッポと一緒じゃなかったの?"
ヒカルは事情を説明した。
"ふうん。声が聞こえたっていうんだね。確かにこれは透明のゼクノライトだね。もともとはなかったモノだけど、ヒカルの何かに反応したんだね。これはヒカルが持っていたほうがよさそうだ。一緒に行くには覚悟が必要だけどいいんだね?"
アレッサは念を押した。
"うん。大貴族様にコレを届けたいんだ"
こうしてアレッサとミジェラとヒカルの三人が城へ向かった。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!