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XENO公国 No.64

0064〜二人の皇帝

"あ、あれ?"
マヒルがビックリして言った。
"おーお、よく来たな。ご苦労様じゃったな"
ゲン爺はあっけらかんと言った。
"ゲン爺さん!ゴンゾさんがやられて死んじゃったんだよ!"
"うむ。ゴンゾの魂がこっちに来てな、詳しいことは聞いた。マコトは救えなかったんじゃな"
"ゴンゾさんが来たの?"
マヒルはよく分かっていないようだった。
"ワシの能力じゃよ。ワシの加護を受けた者は死ぬ前の魂だけを引き寄せることができるんじゃ"
さらにゲン爺は続けた。
"城からの使者は強敵じゃ。マコトの覚醒がなかったら全滅じゃったな。マコトの歩む道が皇帝側につくか、お前さんたちにつくかは五分五分というとこじゃな。ただお前さんたちも出来ることをやっておけば、運も引き寄せることができるかもしれん"
"お兄ちゃんを連れ戻すんだったら、なんでもするわ!"
マナカが強く言った。
"うむ。まぁ、そうじゃろうな。だかそんな簡単なことではない。つまるところお前さんたちはよく頑張っている。しかしそれも英雄の加護があってのことじゃ。加護だけではどうにもならんのだよ"
"どうすればいいの?"
マヒルが聞いた。
"カードには加護つき以外にカードそのものの強さがあるんじゃ。それが下位、中位、上位、極位じゃ。ちなみにヤギリは下位、マヒルとマナカは中位といったところじゃな"
''どうやって上にいくの?"
ヤギリは聞いた。
"闘うしかない。それも自分より上のカードとじゃ。命のやり取りでしか上のランクにいくことがない。よっぽどの覚悟を持ってしても手に入れられるかどうかじゃよ。どうする?"
"それで父ちゃん母ちゃんやマコトといられるなら、ボクはやりたいよ!"
マヒルは言った。
"そうよ!私もやるわ!"
"ボクはじいちゃんのこともっともっと知りたいんだ!ゼクノライトのこともっと使いこなせれば、マヒルとマナカの助けになれると思うんだ!いいだろ?母さん。行っても"
"あなたはもうあなたの道を歩もうとしているのね。いいよ!行ってきなさい"
"ありがとう"
ヤギリの顔がパッと明るくなった。
"さて、"
ゲン爺は続けた。

XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!