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XENO公国 No.101

0101〜五英傑

えい、ヤーとばかり退屈な剣さばきが行われている中で一人の兵士は剣を構えずに立ち尽くしていた。
"なんだ?お前は闘う気があるのか!"
"剣で闘うことが目的じゃないです!どうぞかかってきて下さい"
女兵士は言った。
"なにを!"
数人の兵士が彼女に襲いかかった途端、彼女は跳躍し兵士をひっくり返した。
"まず一人"
彼女の名前はナギサといった。
別の場所では剣を無造作に振り回している兵士に対して最短で叩き込む男がいた。しゃべれないのか、話さないのか一言も話さない。しかし確実にその剣は急所をとらえていた。その男はタケシといった。
"二人目"
さらに周りに目をやると壁に登って付いている男がいた。誰かを襲う姿勢こそなかったが誰もその男に気づいていなかった。その男の名はヤモリといった。
"三人目"
闘いの中で逃げ回っている者がいた。
"うわあっ、やめてくれ!こ、来ないでくれっ!"
"はぁ?なぜこの闘いに挑んだのだ!臆病者めが"
逃げ回る男に近寄り、一撃を与えようとした瞬間逃げる男がつまづいて攻撃を与えようとした男が男につまづきひっくり返って頭を打って気絶した。
"ああっ、危なかった。あれっ?キミ大丈夫?"
その男の名はコジロウといった。
"四人目決まったな。よし、そこまでだ!"
兵士長のダルクは叫んだ。
"ナギサ、タケシ、ヤモリ、コジロウ!お前たちはここに残れ。他の者は城の警護に戻るのだ!よいな"
他の兵士たちは持ち場に戻ってゆき、五人の兵士が残った。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!