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XENO公国 No.103

0103〜五英傑

ダルクは兵士になろうと決めていた。元来声が大きく小規模の地区会長レベルで仕切っていたこともあった。城にお呼びがかかった時も連行されずに自ら城に赴いたことがマコトの目に止まり今の兵士長に抜擢されたのだ。
"キミはなぜ自分の意思でここにやってきたのだ?鉱山での苦行は街中のウワサになっていると思うがどうしてだ?"
"私は兵士になりたいのです!"
"ボクは元々兵士だったよ。今のスピードを手に入れるまで大して役に立たなかったよ。それでもいいの?"
"兵士が強くないのはわきまえております。その上で兵士になりたいのであります!"
"なぜだろう。理由を知りたいな。ボクにとって皇帝に上がるためのステップでしかなかった兵士のどこに魅力があるのか教えてよ"
ダルクは答えた。
"好きなんです!兵士以外にはありえません"
"ふ〜ん。わかった。今日から兵士長やってね"
"えっ?私がですか?"
"そうだよ。兵士以外ありえないくらい好きなんだからできるだろ。いいよ。兵士加護つきの兵士のカードをモルガン皇帝にもらってくるから、それをあげるよ。だからうまく兵士たちをまとめてね"
"ははっ!ありがたき幸せにございます"
こうしてダルクは城に到着するなり、大貴族マコトより兵士長を命ぜられた。
それから数週間後には五人のメンバーを選ぶ立場になったのだから兵士長として急激な成長をしたといえよう。
ところ変わって五人は執務室の前に整列してマコトの返事を待った。
"入っていいよ"
マコトの声がした。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!