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XENO公国 No.139

0139〜行方

"お父さーん。お母さーん"
マナカはゼクノライトから生き返った人々から両親を探した。
"おやっ、カナイさんのところのマナカちゃんじゃないの。あんたが助けてくれたのかい?"
同じ村の人たちだけじゃない中で、声をかけてくれたのはマレーサだった。彼女は両親と一緒に連れ去られたメンバーの一人で、村にいた頃にはよくマコトをかわいがってくれた。
"おばさん!お父さんとお母さんを探しているの。どこか知らない?"
"アンタねぇ〜わたしが質問してるんだよ!アンタが助けてくれたんだろ!"
マレーサは豹変しマナカに襲いかかってきたのだ!
"えっ!ど、どうしたの?なんで?"
"マナカ!下がって!"
マヒルがマナカをひっぱるとマレーサはそのまま突っ走り転んだ。
"ちっ!"
"マナカ!どういうことか分からないけど、おばさんはあの頃の優しいおばさんじゃない!他の人たちだって分からないよ!ベックで凍らせて!"
そのうちに人間に戻って喜んでいた人たちも唸り声を上げながらマナカたちに襲いかかってきた。
"ベック!お願い。彼らをもう一度凍らせて!"
マナカが言うとベックは再び舞い上がり、人々に向かって冷気を浴びせた。そして冷気を浴びせた人々から丸くなり、元のゼクノライトになっていった。
"なんだったの?"
"分からないよ。だけど簡単に戻せるわけじゃないんだね"
マヒルは言った。
"ここにはお父さんお母さんはいない。だったらもう一人のゾルとか言う王様に聞くだけね"
"話通じるのかな?"
"このジルとか言う化け物の王様でしょ。闘って聞き出すのよ!"
"だよね"
"人をこんなにして!いきましょう!ベック、ありがとう。戻って!"
ベックはマナカに戻り、二人は玉座を目指した。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!