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XENO公国 No.96

0096〜ミジェラと乙女

"アレッサのアネゴ、これから爺さんに会いにいくからついて来ておくれ"
ミジェラは言った。
"ええっ?アネゴじゃヤだよ。アレッサでいいわよ"
"それじゃあ、おでの気がおさまらねぇよ。なんたってチカラで敵わなかったんだ。親分"
"だから、親分も嫌。う〜ん、そうね。姫さまとかそういうのにして!"
"わかったぞ。姫さん"
"う〜ん、まぁいいっか"
こんなやりとりをしながら二人は精霊の泉を目指して行った。
精霊の泉に着くとゲン爺は険しい顔をしていた。
"どういうことなんじゃ?"
ミジェラとアレッサが見るとゲン爺は手紙を読んでいた。
"おーい。爺さん。約束のカード持ってきたぞー"
"おおっ!おや、アレッサじゃないか?バーに引きこもっとるんじゃなかったのかい?"
"久しぶりね。こんな大男を従えてるマコトってのを会ってみたくてついてきたのよ"
"おおっ!そうじゃ、マコトのことなんじゃがな、皇帝の闘いでマコトに説得できずに大爆発をおこして吹っ飛ばされてから、なんとマコトが皇帝の支配下になって大貴族の称号をもらったのじゃ!"
"えーっ?マコトが皇帝についたのか?"
ミジェラはビックリした。
"それでの、さらに大人の民衆をかき集めて兵士を増やし、他国を攻め入る準備をしておるそうじゃ"
"でも、マコトさんなりの考えもあるんじゃないかしら。やっぱり会ってみたいわ"
アレッサは言った。
"もう一度城へ行ってみないか?おで、強くなったんだぞ!"
ミジェラはスカイハンマーを片手で振り回した。
"私はマコトに会って話したいの!"
"ふむ。後は北の国に行った三人が戻ってくるのを待つだけなんじゃがの"
ゲン爺はしばらく考えてから言った。
"わかった。じゃあ、こうしよう。ワシは北の国からの三人を待ってから行くよ。お前さんたち二人は城へ行ってマコトに会ってくるのじゃ"
"くれぐれも皇帝には気をつけるんじゃぞ。あヤツの能力は、皇帝加護付きの皇帝カードじゃ。
少なくとも弱点は現時点でない。探りも兼ねてくるのじゃ。落ち合うときはコレを使いなさい"
そう言ってゲン爺はアレッサに乙女の加護つき杖を渡した。
"これで結界を張っていれば、その中で会話できる代物じゃ。囲える範囲は狭いが通信には事足りるじゃろうて"
"わかったわ。じゃあミジェラ!行くよ"
"おう。姫さん"
こうしてシゲ爺と別れた二人は城を目指し、三の橋に向かった。

#XENO公国


西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!