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XENO公国 No.140

0140〜玉座

ジルがやられてしまい、ゾルの居場所は玉座の裏の倉庫に追いやられていた。玉座には誰もいない状態たった。
そうとも知らずマナカたちが玉座にたどり着いたときはもぬけの殻に驚いていた。
"だれもいないね"
マヒルは言った"
"気をつけて!ベックが気配を感じてるみたい"
マナカはささやいた。
確かにベックはゾルの気配を感じているかのようにマナカの懐から外をうかがっているようにみえた。
"ベック!わかる?居場所がわかったら教えてね"
するとベックはマナカの懐から離れて飛び立った。そして玉座の裏の地下通路の扉を見つけたのだ。
"これって!"
"うん。この奥にいるってことだよね?"
"狭いね"
"ジルの親玉のゾルってのがいるとしたら、ずいぶん小さいんだわ。いってみましょう"
地下通路に入ってゆくと大人一人がやっと通れるトンネルになっていて、向こう側からは来る気配がなかった。ぼんやりと明るいのはベックに発光効果があり、冷気とともに青白い光を伴っていた。
しばらく進むと小さな広間になっており、ゼクノライトで埋めつくされていた。
"すごい量だね。宝物庫なのかな?"
"気をつけて!どこに隠れてるのかしら"
"このゼクノライトは人じゃなさそうだね。これでこの国が動いているなんて不思議だな"
"マヒル!私たちはお父さんお母さんを探すためにいるのよ。忘れないで"
"分かってるよ。ただボクはできたら争いたくないんだ!このゼクノライトで争わないことができたらって考えたんだ"
"そうね。ただ相手がそう思ってくれるかなんだけど・・・"
すると隅からみすぼらしい姿をした老人が姿を現した。
"お願いがあるんじゃが"

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!