見出し画像

XENO公国 No.61

0061〜三つ巴の交戦

マコトの動きが研ぎ澄まされて、モジェラは捕らえることができずにいた。ただそのことはマコトが自分を制御出来なくなる予兆でもあった。
モジェラは渾身の一撃を加えるものの、マコトにはかすることすらない。
"マコトよ。その強さ、惜しくはないのか?皇帝はそのチカラを望んでおるぞ。そなたなら両親すら解放してこの国をお前の望むように出来るのだぞ!"
モジェラは諭した。
"う、うるさいな!お前に何が分かる!"
マコトは苛立っていた。
"我ら兄弟も最果ての西の国に絶望し、ここにきたのだ!お前の両親を救い出したい気持ちと同じようにな"
モジェラはさらに続けた。
"マコト!ヤツに耳を貸すんじゃないぞ!"
ゴンゾは叫んだ。
"くっ!"
マコトは苛立っている。
"ほらほらっほらほらっ!動きが鈍ってるぞ!ムジェラ!やれ!"
機会をうかがっていたムジェラは一瞬の隙をつきマコトに向かって貴族の短剣を投げつけた。
その短剣は絶妙なタイミングでマコトに刺さったと思われた。
"あ、あぶない!"
マヒルが叫ぶか、その瞬間にゴンゾは精霊の効果を使って、自分と入れ替えたのだ!
"う、うわわーっ!ゴンゾさーん!"
マコトの叫びも届くことなく、貴族の短剣がゴンゾを貫通してしまい、ゴンゾが倒れた。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!