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XENO公国 No.62

0062〜三つ巴の交戦

マコトがゴンゾに駆けよった。
"ふふっ、しくったな。"
ゴンゾは力なく言った。
"ゴンゾさん!ゴンゾさん!"
マコトは気が動転している。
"いいか?お前は強いがココロがついてきてない。一回ゲン爺会ってお前はお前自身を見つけるんだ。いいな!"
ゴンゾはこの言葉を後に動かなくなった。
"なんだなんだ。コイツ、ヘコんでんのか?モジェラよ。一気にたたんじまうぞ!"
"おう!"
ムジェラとモジェラが二人がかりでマコトを叩こうとしたその瞬間、マコトの身体そのものが光ったのだ!
"う、うぁーっ!な、なんだぁー"
ムジェラとモジェラはその眩しさに目を覆った。
"お前ら!ゴンゾさんを奪ったな!"
マコトがブチ切れた。
するとムジェラとモジェラの取り巻いていた効果が消し飛び、ただのヒトになっていた。
"う、ウワァ!た、助けてくれー"
"むりだな"
マコトに慈悲はない。
"おにいちゃん!待って!"
マナカが言った。
"にいちゃん!"
マヒルが叫んだ。
しかしマコトは皇帝の剣を使ってムジェラとモジェラを処刑した。
その瞬間に雷雲が立ち込め、稲光が轟いた。
ムジェラとモジェラの骸の上に立ち上がったマコトは不敵に笑い始めた。
"マナカ!マヒル!オレはオレの道で皇帝を倒す!これでお前たちとはお別れだ!"
"・・・・にいちゃん"
マヒルの声はマコトには届かず、マコトはムジェラとモジェラを背負って城門を抜けて城に向かっていった。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!