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XENO公国 No.121

0121〜小さな恋の物語

アレッサはケンの強さはもちろんのこと、その飾らない素直さに惹かれていった。ゼクノライトについてもアレッサより知識が豊富で、ゼクノライトの粉を振りかけて効果を発動させる知識については全てケンから学んだのであった。
この頃ではまだ西国にも良質のゼクノライトが眠っていた。それはこの鉱山一帯をケンが監視していたからに他ならない。たった一人でこの広大な土地を見きれていたのはモルガン国と西国との間にケンが協定を結ばせていたに他ならない。もちろん両国に恩恵を持たせるための旨みも持たせて。それが金のゼクノライトを献上することだったのだ。
"ふうん。で、私に何かできることはないの?"
アレッサは聞いてみた。
"俺の代わりに故郷の街の警護でもしてくれたら助かるがな。また盗賊に襲われないようにさ"
"分かったよ。私を認めてくれたら、一緒に旅してもらうからね"
"はっは。分かったよ"
結局この言葉をきっかけに二人は別れて、それが最期の別れとなってしまった。
・・・・・
"えっ?それからどうなっちゃったの?"
ヒカルはアレッサに聞いた。
"私はケンの故郷であるアーカイで警護を兼ねてゼクノライトの研究をしていたよ。結局、待つ女になって半年もしてからケンが西国の将軍オーカにやられてしまった話しを人づてに聞いたのさ。それもあって今だに強い男を探してるってわけ"
アレッサは未だ踏ん切りのつかない状況を語った。

#XENO公国


西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!