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XENO公国 No.100

0100〜五英傑

"大貴族様のお目見えだ!一同、ひかえよ!"
兵士隊の隊長ダルクが怒鳴った。
兵士たちは隊列を組んで高台に現すマコトに向かって一礼している。
"兵士たちよ!日々の務めご苦労だ。諸君がこの城内から城下町全域を警護することによって、この国の平和が保たれているのだ!まもなくこの国は未曾有の闘いの場になることになる。その時の諸君一人一人の覚悟が問われるのだ。しっかり精を出して職務に取り組むように"
さらにマコトは続けた。
"諸君の中での精鋭をダルク含めて五人用意しろ!ボクが直々に相手をする。期限は今日の日の入りまでだ!追ってまた伝える。さぁ、やれ!"
"おおっ!"
兵士たちは気合いを入れた。
"ありがたきお言葉。兵士たちも精進しましょうぞ!"
ダルクはマコトに伝えた。
"ふっ、ダルクよ。お前だってさらに鍛えあげねば足下をすくわれるぞ!より一層の鍛錬をするんだな"
"ははっ"
"日の入りまでには五人の精鋭を用意しておけ!闘いの始まりだ"
"ダルク殿!して闘いをどの様にされるおつもりか?"
兵士の一人が聞いた。
"まず、精鋭になりたい者は前に出よ!そしてこのモルガン国に忠誠を誓うのだ!"
すると、兵士それぞれがバラつき出しその中の三分の一が前に残った。
"フン、これだけか。まぁいい。では城内のコロシアムで一気に闘うぞ!"
三分の一に減ったとは言ってもそれでも三十名ほど。これだけの人間がコロシアムで一同に闘うなどダルクの算段は現時点では正しかったといえる。
コロシアムに入ると周りから閉ざされた世界となって生き残りをかけた闘いが始まった。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!