スト6専門学校 講座名:対空について 理論編

こんにちは、yasutakeです。
巷ではスト6 大学なるものが一時期話題になりました。グレーな話題なので深くは触れませんが、タイトルのアイデアが浮かんだので個人的には少しだけ感謝しています。なお大学は既に閉校した模様です

さて、今回はスト6だけでなく、2D対戦格闘ゲーム全般において重要である

【対空】

に関して記述していこうと思います。

皆さんは対空、出ていますか?
スト6ではモダンが登場したことで、対空の難易度が多少緩和されたと思いますが、それでも対空が出ないことで悩んでいるプレイヤーは多いと思います。
そういったプレイヤーの力になれるように、実体験も交えながらどのようにすれば対空が出せるようになるのかを解説していこうと思います。

この記事の構成として、対空が出ない理由を考察する理論編、対空が出るために何をすればよいか考察する実践編の前後編となる予定です。


・はじめに 対空の重要性

まず初めに、対空がなぜ重要であるかを改めて整理したいと思います。
今回はストリートファイター6における対空の考え方になります。

まずなぜ対空が重要なのかを一言で表すと、

「ローリスクハイリターンな選択肢だから」

であると考えています。

対空を狙う際は、リスクを伴う行動を行う必要がありません。
対空ができる位置まで間合いを調整し、相手が飛んでくるのを待つだけです。
この間合いは、相手の通常技を被弾する心配もほぼありません。
以上の内容から、ほぼリスクは無いと言って問題ないでしょう。

にもかかわらず、対空を出せると約1000ダメージ+α(起き攻め、弾重ねによるゲージ回復)のリターンを得ることができます。
これは通常投げ1回分とほぼ同等の価値であり、このリターンをほぼリスク無しで得ることができます。
さらに、対空を行う際は基本的に通常技や必殺技を使用するため、ドライブゲージやSAゲージといったリソースを使う必要はありません。
以上の内容から、リターンは比較的高いと考えられます。

いかがでしょうか。
改めて整理すると対空が強力な選択肢であることがわかります。

ただ、それ以上に重要な要素が存在します。それは、

「相手のジャンプ攻撃を無効化することができる」

という点です。

詳しい内容は割愛しますが、スト6においてジャンプ攻撃は超ハイリターンな行動の一つとなっています。
このハイリターンな選択肢にリスクを与えることができるという点も、対空が重要と考えられる要素と言えるでしょう。



・対空が出ない原因について 導入の考察

では、なぜ対空が出ないのか具体的に考えていきましょう。
個人的には、以下の要素が原因と考えています。

  1. コマンド入力技術の不足

  2. ジャンプしてきた相手へ(咄嗟に)対空を出す意識の不足

順に解説していきます。

1に関しては、分かりやすい要素かと思います。
主に波動コマンド、昇竜コマンドで対空する際に該当するのですが、各コマンドを正確かつ早く入力し攻撃ボタンを押す必要があります。
コマンド入力の能力が不足していると、相手のジャンプ攻撃が当たる前に入力が完了しないため、そもそも対空攻撃が出せません。
そのため、対空が出ないということにつながってしまうと考えられます。

2に関しては、完全に私個人の意見かつ根拠のない要素になります。
先には意識の不足としましたが、正確には

【異なる意識が対空意識の邪魔をしている】

という表現が正しいです。
では、異なる意識がとは何なのかというと、
【相手の攻撃はレバーを後ろに入れてガードする】
というものです。以下、具体的に解説していきます。

ストリートファイター6(格闘ゲーム全般)において、ジャンプ攻撃がヒットしてしまうと非常に大きなダメージを受けてしまいます。
このことはゲームをプレイしていたらある程度理解できることなのですが、ダメージを受けないためにはどうすればよいでしょうか。

そう、「ガード」すればいいんです。
ガードしていれば相手の攻撃からダメージを受けることはありません。
チュートリアルでも説明されますが、相手の攻撃が当たりそうな場合はレバーを後ろに入れてガードをすれば良い、というのは格闘ゲームの基本となります。

ですが、この基本となる考え方が対空技を出す邪魔しているのです。

突然ですが人間には、「反射」という能力が備わっています。
突然胡散臭くなってきましたが気にしないでください

反射とは、特定の刺激に対して無意識に起こす反応のことを指します。

このことを対空に当てはめて考えてみましょう。
まず、対空が出ない人の例です。

・対空が出ない人の反射
(対空を意識していない場面で)相手がジャンプしてくる→
このままジャンプ攻撃を受けると大ダメージを受けてしまうと判断→
反射的にガード(パリィ)を選択

このように考えられるでしょう。反射としてガードを選択していますね。
では、対空が出る人ではどうでしょうか。

・対空が出る人の反射
(対空を意識していない場面で)相手がジャンプしてくる→
対空技を出せば相手を迎擊できると無意識に判断→
反射的に対空を選択

いかがでしょうか。無意識で判断する内容が異なっています。
よくオート対空という単語を耳にするかと思いますが、オート対空が身についているプレイヤーはこのような意識であると言えるでしょう。

以上の内容から、無意識で判断する内容を変えることができれば、対空が出るようになるということになると結論付けられます。



・対空が出ない原因について さらに深く考察


ここまで読んで頂いた方はこう思うでしょう。

そんなことわかっとるわい!!!!!!!!!!!!
それができれば最初からやっとるわ!!!!!!!!!!!!

実際に頭では理解できていても、中々意識が変えられず対空が出ない人が多いと思います。(自分もそうでした)

では、もっと深く考えていきましょう。
なぜ、意識を変えることができないのでしょうか。

それは、

【対空という行動は、相手のジャンプ攻撃を受ける行動であるから】

だと考えられるからです。

はい、意味わかりませんね。完全に矛盾しています。
しかし、対空とは記載した通り、一見攻撃を食らってしまう行動なんです。
詳しく分解して考えていきましょう。

・相手が攻撃してくると分かっているのにボタンを押す必要がある

対空は防御行動でありながら、攻撃ボタンを押す必要があります。
しかし、格闘ゲームは基本的に後から攻撃しようとしても、先に相手が攻撃していると、後から攻撃した方が基本的には攻撃を受けてしまいます。

対空を行う場面は、まさに上記の状況になるのです。

相手がジャンプして今からあなたに攻撃しますよ、と伝えてくれた後からボタンを押さないといけません。実際に対空を行う際は、空中攻撃に対する無敵が付与されていたりするため後出ししても問題ないのですが、本来であれば自ら攻撃を受ける行動を行う必要があります。


・相手が攻撃してくると分かっているのに攻撃を受けてしまう方向にレバーを入力する必要がある ※必殺技対空に限る

これは導入で述べた、コマンド入力技術も関わってくる内容です。
昇竜拳などコマンドを入力して行う対空は、ガードを行えない方向にレバー入力を行った上でボタンを押す必要があります。

しかも、相手がジャンプしたのを確認してから攻撃を受けるまでに入力を完成させる必要があります。
具体的な猶予は、相手がジャンプしたのを確認してから大体0.6秒以内にコマンドを完成させないといけません。キツイ。

以上のように、対空は本来攻撃を受けてしまう行動を意図的に行う必要があります。
繰り返しになりますが、人間はとても賢い生き物であるためダメージを受けない選択肢(ガード)を瞬時に判断することができます。逆に、対空という行動は一見理にかなっていない行動であるため、中々意識を変えることができないのではないか、と考えています。

・まとめ

長文となりましたが、対空が出ない理由を考察してみました。
何となく対空が難しい理由を理解して頂けたと思います。
では、ここからが本題。
どうすれば、対空が出せるようになるのか。

それは、

練習あるのみ

です。

勝手に対空が出るようになることなんて絶対ありません。
日々の地道な反復練習を繰り返すことで、やっと身に付いてくるものです。

筆者自身もデバイスの移行に伴い中々対空が出ませんでしたが、ひたすら練習することで2か月ほどで対空が身に付きました。

後編では、その具体的な方法を記載していこうと思います。

それでは。





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