【リアル・パートナーズ】将来の目標、早く決めないとダメ?

┏━━━◆◇リアル・パートナーズ メールマガジンvol.806◇◆━━━━━┓

『目指せ!地域ナンバーワン個別指導塾』 毎週水曜日・金曜日発行
~2024.06.28~

当メルマガでは、あなたの塾が、
「地域ナンバーワン個別指導塾」になるヒントを毎週お届けします。
私の考える「地域ナンバーワン」とは、ズバリ「生徒が辞めない塾」です。
そして、そんな良い塾が増えること、あなたの塾がそうなることが私の願い。
机上論ではない、現場主義の実践的な情報をどんどんお届けしていきますので、
あなたの塾経営にぜひお役立てください。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

【ご質問・ご要望も大募集中!】

「こんなテーマで書いてほしい」「こんなときどうすれば?」という
ご要望やご質問もお待ちしております。
お寄せいただいたご質問には、
メルマガ内で可能な限りお答えしてまいります!
→ info@r-partners.jp

【以前の記事はこちらから】
→(フルバージョン)  https://note.com/yasuta_rp
→(メインテーマのみ) https://r-partners.jp/category/blog

【目次】

◇お知らせ
◆まえがき     『AI活用法の研究会、申し込み殺到中!』
◆今回のテーマ  『将来の目標、早く決めないとダメ?』
◆あとがき     『卒業した講師が、後輩たちに向けて講演!』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇お知らせ(1)<科学的根拠に基づいて生徒を伸ばす方法>

学習塾を長年運営していると、今までの経験や感覚だけに頼って
生徒さんへアプローチしてしまうことはありませんか。

それが必ずしも悪いわけではありませんが、本来であれば、そうした「思い込み」をリセットし、
科学的根拠(エビデンス)に基づいたアプローチで、
確証を持って子どもたちに接していきたいところです。

そこで、教室運営システムComiru(コミル)の株式会社POPERさんと共催で、
「科学的根拠に基づき生徒を伸ばす方法」をテーマにセミナーを開催いたします!

講師は、かのベストセラー「学力の経済学」の著者・中室牧子先生です!!

中室牧子先生 プロフィール
=====
慶應義塾大学総合政策学部 教授
慶應義塾大学卒業後、日本銀行等を経て現職。コロンビア大学にてMPA、Ph.D.取得。
専門は教育経済学。国の産業構造審議会、規制改革推進会議等で有識者委員を務める。
著書はビジネス書大賞2016準大賞を受賞し
発行部数30万部を突破した「『学力』の経済学」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、 
週刊ダイヤモンド2017年ベスト経済学書第1位の
『原因と結果』の経済学」 (共著、ダイヤモンド社)など。
2021年9月からデジタル庁のシニアエキスパート(デジタルエデュケーション統括)。
=====

【学力の経済学】
https://www.amazon.co.jp/dp/4799316850
【まんがで分かる学力の経済学】
https://www.amazon.co.jp/dp/4799323954/

中室先生の著書『「学力」の経済学』 Amazonの紹介文より
=====
「ゲームは子どもに悪影響?」
「子どもはほめて育てるべき?」
「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」

「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、
「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。
そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が
個人の経験から述べる主観的な意見よりも、よっぽど価値がある
─むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。
=====

間もなく、生徒さんと長時間接することができる夏期講習の季節です。

この期間をより効果的に過ごすために、データに基づいた生徒の伸ばし方を学び、
貴塾の指導法の引き出しを増やしませんか?

・忙しくて、生徒さんとの接し方は経験則“のみ”に頼りがち
・調査結果を元にした子どもへの効果的な接し方を聞いてみたい
・生徒の行動に良い影響を与えられるよう、自塾での接し方をアップデートしたい

などに当てはまる方はぜひご参加ください。

経験則や感覚で運営してうまくいっており、結果論としてそれが正しいものなのだとしても、
「なぜうまくいっているのか」という客観的な根拠が分からなければ、
毎回、感覚に頼らざるを得ず、持続的な再現性は低くなってしまいます。

逆に「なぜうまくいくのか(いかないのか)」が科学的に立証できれば、
自信を持って続けることも、改善もできますよね。

教育経済学の視点から、子どもを伸ばす効果的な方法を学んでみましょう!

参加費用は、POPERさんのご厚意により今回もなんと無料です!

夏期講習前のお忙しい時期かと思いますが、
ぜひ日程をご調整していただき、ご参加くださいませ。

<「学力」の経済学著者・中室牧子先生、オンライン講演会>

■テーマ   : ~経験則や勘で教育していませんか?~科学的根拠に基づき生徒を伸ばす方法
■講 師   : 中室 牧子先生(慶應義塾大学総合政策学部 教授 )
■日 程   : 7月3日(水)11:00~12:30
■参加方法 : Zoomを使ったウェビナー
■参加費用 : 無料
■申 込   : https://contents.comiru.jp/seminar/20240703-3/
※塾内で複数名参加の場合、1名ずつお申し込みください
      ※申込情報は株式会社POPERと共有いたします

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆まえがき<AI活用法の研究会、申し込み殺到中!>

こんにちは、リアル・パートナーズの安多です。

先日の当メルマガでご案内いたしました2つのAI活用法の研究会、

・学習塾AI活用研究会(主催:多田昭寛先生)
・次世代教育研究会(主催:スイングアカデミー藤野雄太先生)

に、続々と申し込みが届いているようです!
お申し込みいただいた先生方、本当にありがとうございます。

特に、多田先生主催の「学習塾AI活用研究会は」、来週7月2日(火)が初回となります。

当日参加できない場合でもアーカイブをご提供いただけますので、
ご希望の方はお早めにお申し込みください。

詳しくは、こちらからご覧くださいませ!

【AI活用法の勉強会で、未来の自塾モデルを確立しよう(6月19日配信分)】
https://r-partners.jp/1159/

生成AIの勉強を一緒にしていきましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆今回のテーマ<将来の目標、早く決めないとダメ?>

厚労省が発表した調査結果で、中1の子ども(2010年生まれ)の54.1%が
「将来、就きたい職業が決まっていない」と答えたことが分かりました。

<第13回 21世紀出生児縦断調査及び第4回21世紀出生児縦断調査の概況>
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/13/dl/gaikyou.pdf

10年前(2001年生まれの子どもが中1だったとき)の同じ調査では50.8%であり、
3.3ポイントの増加となっているようです。

この数値が高いのか低いのか、前回からの増加が有意な差と言えるのかは
判断が難しいところです。

今回の調査結果はあくまでプレーンデータであり、
影響や原因の考察・言及まではなされていませんが、このようなデータが発表されると
「子どもたちのキャリア観が心配だ」「もっと将来の目標を抱きやすい教育を」
という言説は必ず出てきます。

ただ個人的には、「中1で就きたい仕事が決まっているほうがすごくない??」と思います。

せめて義務教育期間内は、焦らずもっとゆっくり将来を考えていい時期だと思うのです。

将来を決めることよりも、いろんな経験を積んで、
将来に対する視野を広げたり選択肢を増やしたりするほうが大切なのではないかと。

少なくとも「将来の希望職業を早く決める」のが
絶対的に正しいという考えに陥らないように注意したいところです。

みなさんはいかがでしょうか?

もちろん、早く決めることのメリットもよく分かっているつもりです。

目標がしっかりと定まっていれば、
それに基づいた行動を取ることができますし合理的ですよね。

例えば弁護士になりたいのなら「たくさん勉強しないと!」みたいな感じです。

しかし、ここで(教育産業に関わる人間として)特に気を付けたいのは、
将来の目標(就きたい職業)をダシにして、
安易に「勉強する理由」を作ろうとしないことだと思います。

もう少し細かく言うと、子どもたちをやる気にさせるために、
将来の夢を見つけさせよう(決めさせよう)としないという意味です。

塾に関わる人間として、子どもたちの勉強に対するモチベーションを上げることは
切っても切り離せない永遠のテーマですよね。

「どうすれば子どもたちがやる気を出してくれるか」、
それこそ日本中の塾人がそこに一喜一憂を繰り返しています。

このとき、将来の目標が決まっていれば自然と子どもたちは主体的になれるので、
学業指導も非常に捗るし、成績向上や志望校合格といった成果にも繋がりやすいです。

ただ、これをやってしまうと、手段と目的が逆転してしまう可能性があります。

つまり「成績を上げる」ことが目的で、「夢や目標を見つける」ことが手段になるということです。

本来は夢や目標を叶えることが目的であって、
成績向上や志望校合格はその手段、あるいは必要条件にすぎません。

理想論かもしれませんが、そうした“塾屋の都合”みたいなもののために
子どもたちの将来の夢を利用するべきではないと思うんですよ。

「夢や目標のために勉強を頑張ろうね」という理屈は同じですが、
根底にある考え方はまったく違うものになってしまいます。

大人から「夢や目標を持て」と言われることに、
うんざりしている子どもたちも少なくありません。

「夢や目標を(今すぐ)決めなさい」と迫られているように感じるからです。

そして「夢や目標を持てない自分はダメなんだ」と、
不要な劣等感を刷り込まれてしまいます。

ただでさえ勉強が苦手で自信をなくしているのに、
成績向上の手段として「夢を決めろ」なんて言われた日には、
ますます自信を失ってしまいかねません。

もはやトドメに近いです。

やはり、ここの順番(手段と目的)は間違えてはいけないと思います。

また、将来の夢や目標を「就きたい職業」という論点だけで考えるのも危険です。

狭義におけるキャリア教育は「職業教育」も含まれますが、
キャリア教育とは本来「自分がどう生きていくか」を考える教育です。

「将来の夢は何?」と子どもたちに尋ねることってよくあると思いますが、
無意識に「どんな職業に就きたいの?」という意味で聞いたりしていないでしょうか。

生き方や人生を考えるにおいて、職業はその一部に過ぎません。

夢を問うのであれば「海外に住みたい」とか「お金持ちになりたい」とか、
「自由な暮らしがしたい」とか「宇宙旅行がしてみたい」といった
抽象的な答えでも十分だと思います。

それがあって、初めて「そのためにどんな職業に就こうかな」と考えればいいのですから。

本来、教育とは子どもたちの可能性について種をまき、広げていく営みです。

夢や目標を決めるのは良いことですが、それを「早く決める」ことに舵を切りすぎるのは、
いわば「絞り込み」であり、種まきや広げていく行為とは逆のベクトルになります。

耕すことも、種まきも水やりも十分に行えていないのに、収穫しようとすべきではありません。

その視点を持って、子どもたちと接していきたいですね。

【今回のまとめ】
・中1の半数以上が、将来就きたい職業が決まっていない
・だからと言って早く決めれば良いというものではないし、
それを勉強させるための材料に使ってはダメ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆あとがき<卒業した講師が、後輩たちに向けて講演!>

先日、弊塾の講師研修会を行いました。

年3回の開催で、教室の状況や長期休み中(今回だと夏休み)の進め方などの共有、
模擬授業や外部講師を招いての就活セミナーなどを行なっています。

今回は就活支援の一環として、卒業した講師が後輩たちに向けて講演してくれました。
テーマは「私の経験とキャリアプラン」です。

社会人になったことで感じる、大学生の時にやっておくべきと思ったこと、
社会人としての心得、失敗談、年齢や環境と共に変化するキャリアの考えなど、
後輩に向けてたくさん話をしてくれました。

学生講師にとってはリアルな話で役立ったと思います。

また、弊塾で働くことによって得られた(社会で役立つ)スキルなど、
私たちも「そうだったのか」と驚くようなことまで伝えてくれました。

ちなみに今回の講演をお願いしたのは、小4から高3まで生徒として通塾してくれて、
大学進学後はそのまま4年間働いてくれた講師。

立派に成長した姿を見て、涙もろい教室長は今回も感極まって泣く寸前でした(笑)。

つくづく「塾をやっていてよかった」と思える瞬間ですね。

────────────────────────────────────────────
株式会社リアル・パートナーズ ~地域ナンバーワン個別指導塾を創るコンサルタント~

〒665-0881 兵庫県宝塚市山本東3-10-1-1F
【目指せ!地域ナンバーワン個別指導塾】発行者:安多 秀司

◇今回の「目指せ!地域ナンバーワン個別指導塾」はいかがでしたでしょうか?
ご意見・ご感想等、お気軽にお伝えください。→ info@r-partners.jp

◇以前分のメルマガはこちらをご覧下さい。
→(フルバージョン)  https://note.com/yasuta_rp
→(メインテーマのみ) https://r-partners.jp/category/blog

※このメルマガは、著作権により保護されています。
許可無く、内容を無断掲載・無断引用することを禁じています。
従って、内容を誰かに教えたい、共有したいと思っていただけた場合は、
読者登録( http://www.mag2.com/m/0001341233.html )をお勧めくださると嬉しいです。
私も、少しでも多くの方に喜んでいただけるよう、頑張って参ります。

────────────────────────────────────────────
(c)2011-2024 Real-Partners All Rights Reserved.
このメルマガは、まぐまぐさんのご協力により配信しております。
ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?