【テキサスホールデム】エクスポーズ時の確率について
世にポーカー記事は数あれど、エクスポーズしたときの対応については全く見かけず。1トーナメント中、必ずと言っていいほど遭遇するシチュエーションなのに、オンライン勢には無縁だからだろうか？
そこでごく基本的な、エクスポーズ時に確率がどう変わるかについてを記事にした。そこからどう戦うのかは自分はなるべく意見をしない。教えてポーカー上手い人。
ハンドを配るときにエクスポーズし、ゲームから除外された場合
ペアにならない確率の上昇
通常、ハンドXYがフロップでヒットしない確率は19,600通りのうちの13,244通り、67.57%である。ところが、Xと同じ数字のカードがを１枚ゲームから除外した場合、総組み合わせは18,424通りでヒットしない組み合わせ数は同じのため、71.88%になる。
では、リバーまで含めるとどうか。通常は2,118,760通りのうち1,086,008通り、つまり51.26%がヒットしない確率であったものが、総組み合わせは1,906,884通りに減り、56.95%まで上昇する。
わかりにくいのでデッドカードを含めて計算できるTexas Hold'em Poker Odds Calculatorを使って例示する。
3Betされる確率の減少？
では、Aがエクスポーズした場合Axのオープンを避けるべきだろうか？
しかしながら、この場合、全員が持ち得るAxが減っている。つまり、自分より後のプレイヤーが通常の3betハンドを持つ確率が減ることになる。
仮にAを自分が１枚持っていて１枚がエクスポーズされている場合、AAは１通りの組み合わせしか残っていないことになる。
AAが来る確率・・・0.45%
Aを1枚除外した場合のAAの確率・・・0.23%
Aを2枚除外した場合のAAの確率・・・0.08%
AKが来る確率･･･12.1%
Aを1枚除外した場合のAKの確率・・・9.4%
Aを2枚除外した場合のAKの確率・・・6.5%
3betが来ないと分かってるときのオープンほど気楽な物はない。ポジションごとのハンドレンジ表を思い浮かべるに、AやKのエクスポーズは通常より広くオープンする戦略もありそうだ。
ただし。相手がAやKをエクスポーズした場合の戦略を取り、通常のハンドレンジ表ではないプレイを行う場合は、この限りではない。真の正解は、誰かが自力Solverするまで分からない。
関連コンボが減る影響
仮に6sがゲームから除外された場合、当然ながら6sXのコンボも除外される。さらに言えば、通常のプレイヤーは6sが除外されたのを観て、6xを持ったハンドをプレイしたがらないことが想像できる。UTGオープンでBBがコールして456レインボーがボードに落ちても、BBにあるはずのナッツアドバンテージは目減りしている。
そのため、456レインボーボードは通常はオリジナル側にチェックが多く含まれるはずだが、多少変わって来そうだ。
フロップを配った後にエクスポーズし、そのカードがゲームに含まれる場合
誤ってアクション前にターンカードを開いてしまった、ディーラーが手に持っているカードがうっかり見えてしまった、そんな時もある。
その場合、見えたカードは山札の中に入れられリシャッフルされた上で続行するルールになっている。このとき、確率が僅かに変わる場合がある。
ドローオッズの上昇
通常のフラッシュドローの場合、アウツは９枚ある。自分のハンドとフロップの3枚を抜き、残る47枚中特定の9枚が選ばれる確率は19.1%である。多くの人はアウツ１枚につき2%として簡易的に計算をしていると思う。
ところが、エクスポーズした１枚がアウツで、それが山札の中にあることが確定している場合、その１枚だけ確率が上がる。仮に9人でプレイしている場合、18枚を母数から除外できてしまうからだ。つまり、その１枚だけ選ばれる確率が3.2%になる。
通常の場合・・・2.1%
6Maxでエクスポーズした場合・・・2.7%
9Maxでエクスポーズした場合・・・3.2%
10Maxでエクスポーズした場合・・・3.5%
10Maxエクスポーズ時のフラッシュドローは、通常の38.7%から41.0%まで上昇することになる。
以前、10Maxでディーラーが山札を表向きにこぼしてしまい、何枚かのアウツを確認することができた事があった。結果、自分はオールインを簡単に選ぶことができ、相手はフォールドした。
以上、エクスポーズ時の確率の基礎でした。ディーラーがエクスポーズしても優しくね！ GL！
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