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第5波収束の原因予想と第6波に向けた対策提案

第5波がものすごい速度で収束しているの、専門家の方々も理由が分からず???にってますね。私も???だったんですが、ふと

【δ株の病原性が高まったからでは?】

という仮説を思いつきました

つまり、

δ株以前の新型コロナ

①無症状の頃から感染力を持つので爆発的に拡がった
②感染者のけっこうな割合(特に若者)で無症状/ごく軽症のまま軽快するひとがいた→あちこちで歩くためスーパースプレッダーになる

その結果、ウイルスを保有する人の外出を減らすためには、保有しない人もひっくるめて地域全体の人流を減らさないと実現できなかった

一方、δ株に置き換わってからは、この状況がかなり変化しました

δ株置換後の新型コロナ

①感染から発症までが以前より1〜2日短くなった→無症状感染期間が短くなった→無症状で出歩いている人の割合がδ株以前より減った
②病原性の高まりにより、発熱や息苦しさなど発症する人の割合が増えた→無症状/ごく軽症のまま出歩く人がδ株以前より減った
③ただし、ウイルスの排出量そのものはとても多くなった→ちょっとした接触でも感染が成立する→爆発力が増す→家庭内に入り込むと全員感染するまで止まらない→感染者数そのものは一気に増える

この変化の結果、感染成立から1〜2週間で感染した人の多くが発症し外出しなく(できなく)なるため、自然に”ウイルスを保有したひと”の人流が減り、地域全体の人流減対策がなくても感染が収束していく
という流れで、人流は減っていないのに感染は収束しているのではないでしょうか。

この仮説が一面の真実を突けているなら、

「熱出たら休もう」
「解熱剤飲んで出社とかダメ絶対」
「熱無くても体調異変あったら休もう」
「休んでも責められない社会を作ろう」

という雰囲気つくりや休むことが減点にならない社会制度つくりが感染制御にかなり有効に働く可能性があります。

ただし懸念もあって、ワクチンを接種したひとの大部分は重症化しにくい/ごく軽症で終わることが分かってきており、一方でブレイクスルー感染したらウイルスを出す量そのものは未接種の人とあまり変わらないかも? という話があります

そうすると、ワクチン接種済のごく軽症者が休まず外出してしまうことが未接種者へ感染させる接触機会を増やしてしまう可能性があるのでは? と考えられる

結局、できるだけ多くのひとがワクチンを接種してもらい、強い免疫を得ることが大事だなぁ、というオチなんですが、この場合もやっぱり

「体調異変あったら休もう」
「休んでも不利益が生じないように支え合おう/仕組みを作ろう」

と社会全体で盛り上げることが、来るべき第6波の感染の大きさを小さくする事に貢献するかもしれません

国や自治体、企業や学校などは、ただかけ声で「休みましょう」というのではなく、休みやすくなる仕掛けを今から整えていくことが大切なのではないでしょうか?

仕掛けの例

(国・自治体)
・積極的疫学調査体制の拡充やPCR/抗原検査を簡易に受けられる体制整備による無症状者/軽症者の早期発見・外出停止処置の実施
・企業等への傷病休暇制度拡充や利用率向上に向けた呼びかけ
・学校/大学等への入学試験時の”無症状陽性者“への受験機会検討の要請
・公共広告等を使った「体調不良時は休もう」キャンペーンの実施
(企業)
・傷病休暇制度の拡充や取得を進める情報提供の実施
・休みやすい企業風土つくりの推進
・市販薬会社による「かぜ薬」広告の自主ルールつくり(症状を抑えて外出を促すような内容のCMは作らない/流さない)
(学校/大学)
・”無症状陽性者”への受験機会の提供検討
・皆勤賞の扱いを変えるなど、休むことへの罪悪感を減らす学校風土つくり
・在宅選択可能な授業コンテンツ採用等による「休んでも遅れない」環境つくり
(個人)
・体調不良時は休む!
・熱がなくても休む!
・ちゃんと休む!

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