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ニセコクラシック2024

自分にとってツールドおきなわと並ぶ年間の2大イベントと位置付けているニセコクラシック。
目標 : 上位25%の世界戦メダル獲得
結果 : 9位/84人 メル獲得&シングルリザルト!

チームからは初参加のブンちゃんと2名で

2回目の出場となった昨年は、45-49歳カテゴリーのルーキーイヤーだったこともあり、上位25%に付与されるUGFWS チャンピオンレース、いわゆる世界選の出場権メダルを25%ギリギリの19位で獲得。今年はさらなる順位アップを狙いたいところだったけど、冬場のベース練としている平日週3回のCarsonでは設定パワーを去年より5w下げてしまい、春先以降の練習でも去年よりNPが下がっていて、レース1週前のCTLも去年130→今年122、体重は去年より2㎏増と明らかに調整は上手くいかず、年齢によるパフォーマンス低下が始まってしまったのか心配に。。ただ、チーム練や房総練では周りからは調子がイイねといつも言われて、自分でも調子が良いのか悪いのか分からない状態の中で、とりあえず今年の目標はメダルの連続獲得に設定してレースに臨みました。それでは各パートに分けてレースの振り返り。

■スタート~花園登り

StravaではDo not get dropped here!と名付けられているこの区間。ポイントは、
・パレード区間の落車ポイントに気を付けること
・最初の登りで脚を使いすぎず先頭集団で走ること(絶対にドロップしないこと)
まずスタートして大通りに出た後、セブンを左折して狭くなってすぐの最初のちょっとした下り→登り返しで前が詰まるところで、この区間中に少しでも順位を上げたく急ぎすぎて前に突っ込んでの落車が発生しやすいので要注意。注意していても“ブレ~キ~”の怒号に今年も肝を冷やしたが、とりあえず無事にクリア。
その後リアルスタートが始まってから、最初にしばらく登り→一旦平坦や軽い下りで脚休め→花園のリゾートホテルが見えたら中間点→2回右折して左折したら2回目の登り区間→右折して一旦下った後最後の登り というパターンを2回走った経験や前日の車での下見でも確認済みだったので、結構余裕を持ってクリアできたので今年は割と調子が良いのではとポジティブに。この時点でペース配分のマークとしているコバヤシさんや、ゴーマさんも常に目線に入っている感じで頂上に到達。

■高速ダウンヒル~県道604号線アップダウン区間

・高速ダウンヒルで落車に気を付けながら下りのスピードに慣れること
・ダウンヒル終了地点の鋭角左折に気を付けながら直後数分続く登りでドロップしないこと
・その後のアップダウン区間ではパノラマラインに向けて脚を溜めて補給をしっかりとること
高速ダウンヒル区間は安全第一に下っていったけど、ちょっと安全すぎたか結構順位を落としてしまった気が。ここは周りのペースに合わせて下ることが来年への課題に。

Cyclowiredに掲載されたダウンヒル区間の写真が羊蹄山をバックに良い感じ!

また、下りきりの左折は逆に思ったよりもオーバーランしてしまい、一瞬コースアウトも頭によぎったのも来年への反省に。結果として先頭集団と少し間が空いてしまったので、同じく少し遅れた選手たちと協調して登りきりの所では追い付けたけど、来年はもう少し脚を使わずに行かないと。その後のアップダウン区間は割と余裕を持って、補給も予定通りエネモチ、羊羹、ジェル、2RUNをとっていよいよパノラマラインに。

■パノラマラインの登り&下り

・とにかく先頭集団でこの区間を乗り切ることが今年の最大目標
去年はパノラマラインの前半で集団ドロップしてグルペットに。それでもギリギリだけどメダル取れたので、この区間を先頭で乗り切れればその後は平坦が続くのでメダルは確定できるだろうという目論見。
左折してスプリントポイントを過ぎて10数㎞の長い登りに入るけど、KOMまで残り4㎞地点で一旦平坦になるので、まずはそこまで粘ることを心掛けて淡々と踏んでいく感じでいった所、予想通り南風逆風で集団のスピードがそれほど上がらなかったのに助けられて思ったよりは余裕を持って終盤まで。ただ、意図的に給水もしっかり取って、1本飲み終わってボトルを交換した時に、空のボトルをシートポスト側のゲージに入れるの失敗して落としてしまったのは大きな反省です(落車の音はしなかったので本当に良かった)。残り2㎞地点ぐらいから徐々にきつくなってきた所でKOMポイントが見えてちょっと安堵したところ、KOMでスピードを上げた人たちと補給ボトルを受けた人たちで結構ギャップが出来たみたいで、自分は少し集団から遅れる形になってかなり焦った。その後少し平坦が続いて最後に再び少しだけ登ることは事前に把握できていたので、何とかダウンヒルに入る前に追いつきたいところ、自分だけの脚では追い付かないことは早々に分かったので、同じく後ろから追いかけて抜かしていく選手にしがみついて何とか尻尾ギリギリでロングダウンヒルに。なお、KOMポイントは今年から補給が始まったので、スタートはボトル1本にしてここでボトルを補給するプランもあったけど、保険をかけてボトル2本でスタートしたら、ここの補給ポイントは結構短く反対側にいた自分は受け等と思ってもダメだったと思うので、ここは保険を掛けておいてホント良かった。
ダウンヒルに入ってからはここでも周りよりは若干スピードが遅く、恐らく集団の最下位で右折の登り返しに入ったけど、ここから少し長めの登りと下りが2回続くので、焦りすぎず徐々に差を詰めて新見の下りに入るまでには先頭集団に再合流。
ここから去年とは逆回りとなる新見の下りに入って、直線基調でかなりスピードが出ること心配していたけど、ようやく下りになれたのかここでは集団内で逆に少し順位を上げながら長い長いダウンヒル区間を目標としていた先頭集団で終了しここまでは100点満点だったかな。

■平坦区間

・レースを楽しみながらラスト区間に向けて補給をしっかりとること
去年とは逆回りとはなるものの、過去2回走った経験からこの区間は集団に入れば割と楽に走れるイメージがあったので、ラスト区間まで北海道の景色を楽しみながら補給をしっかり取ってレースを楽しむ目論見であったが、結果的にこれが誤算に・・・
平坦区間に入ってしばらくは、コーナーで減速→立ち上がりでインターバルの繰り返しで若干脚を使うもののそれでも割と余裕はあって、知り合いとも時折少しおしゃべりしながら走っていたけど、90㎞ぐらいの地点から始まる短くて急な登りに(Stravaでは名駒NC2024という4㎞ぐらいの区間)。ここで集団が伸び始めて少しやばいかなと思って強めに踏んでもなかなか差が埋まらず、かなり焦ってさらに踏んでなんとかその後の下り終わりの左折地点で追いついたと油断したら、左折したらまだ10mぐらい離れていて相当やばいと思いつつも平坦に入った集団との差を単独で埋める脚はなく、同じタイミングで遅れていたカガワさんと合流して2人で回してみても徐々に差が開き、ここで今年のニセコの先頭集団は終わったことを悟りました。この区間が来年に向けた最大の課題。
さて、ここからのプランが難しく、最悪はパノラマラインを先頭で越えられなかったグルペット(去年自分がいたグループ)に追いつかれて、こちらは序盤で脚を使った分最後はこの集団でも下位に沈んでメダルを逃すこと。ただ、カガワさんと2人で残り60㎞を走れるイメージも湧かなかったところ、後ろから4人ぐらいが来るのが見えたのでとりあえずパックを大きくしてグルペットから逃げる作戦に。ただ、カガワさん以外はかなり脚に来ているようで、ローテも毎回回すのは自分とカガワさん、2人は2~3回に1回、残り2人は早くもツキイチという展開に。それでも海岸線までは追い風だったので全く問題なかったけど、折り返しの強風向かい風区間に入ったら、ペースが大きく落ちたとともに自分の余裕も一気に無くなって本当に完走できるのか弱気になってしまった。
ただ、この平坦区間で先頭集団で大きめの落車があったみたいで、遅れた強豪選手が後から合流してきて、特に赤いTIMEに乗った若者(ゼッケン30番台なので35歳以下)がやたら強くかなり長めに牽いてくれたのが本当に助かった。

■最後の登り区間

平坦区間から最初に左折してからが新コースとなった最後の登り区間。最初はじわじわと登る感じで、再び左折して補給所を過ぎてからが本格的な登り区間。
脚はかなり黄色信号だったので、最初の左折してからの登りで徐々に遅れてしまったところ、補給地点で先行5-6名のペースが落ちたところで再合流に成功。ただ、ボトル受け取りでまごついて再び数mのギャップが出来てやばいと思ったけど、その先の登りは去年までのコースに比べてそれほど厳しくないことを前日下見で把握していたので、ここでしっかり追いついておこうとギリギリまで力を使って再び合流に成功。そこからはTIME若者→カガワさん→自分の順番でほぼ固定状態。先行2人はおしゃべりしなが余裕がある感じだったので、自分は2人の後ろでゴールしようと3番手固定で甘えながら80㎞KOM地点を通過で、ここで完走&メダルはほぼ見えたかなと少し安堵。
その後安全に下って順番固定でペースで淡々と(それでも脚は楽ではない・・)進んでいたら、やはり徐々にパックは大きくなってラスト10㎞ぐらいで確認したら10人弱で同じカテゴリーは4人に。前を牽く時間が長かったカガワさんには先行してもらいたいけど、ほとんど先頭に出なかった方や、終盤で前から落ちてきた人には勝ちたいなと思いながら、終盤ローテしながらどうしようか考えていたら、残り1㎞過ぎてカガワさんは順位にこだわらず前に出てくる感じはしなかったので、それならば残り2人には絶対勝と。2人をマークしながら最後のゴンドラ坂で一気に踏んでみたけど、踏み切ったままゴール出来る力は残ってなく、残り100mぐらいで垂れ始めたところで祈るような気持ちで後ろ振り返ってみたら誰もついてこれていないことを確認して、安堵に包まれながらヘロヘロでゴールラインを通過。

ゴール時点ではおそらくこれまでで一番出し切ったひどい顔だったと思うけど、ゴール地点にいた練習仲間のヤエザワさんに速報確認してもらったら、嬉しすぎるシングルリザルトの9位に。

ニセコ(年齢別)やおきなわ(140マスターズ)でシングルリザルトを取るのは人生目標だったのでかなり嬉しい反面、終盤はかなり他人任せの走りだったので心底喜ぶというよりかは今年もメダルをとれた安堵感の方が強かったかな。今年の反省を活かし、来年はさらなる上位を目指して頑張ろうと心に誓ったニセコ2024でした。

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