ロードバイク”輪”生2年目 2019年

自分の人生にとって大きな転換期となった2019年。
2019年 まとめ
距離 5630㎞
レース 1レース(KOH富士山)
ブルベ 4本(200km×2、300㎞、400㎞)

チーム加入
私は東船橋にある自転車ショップZunowイーストが運営するチームBMレーシングにこの年の2月から加入しています。
加入のきっかけになったのがNHK BSで今でも放送されている長寿番組チャリダーです。ロードバイク始めて観始めて、今でも毎回録画している一番お気に入りの番組ですが、その中でも大好きなコーナーがサラリーマン男子部。自分と同じ世代のサラリーマンが仕事の傍らロードレースに打ち込む企画ですが、その中でも2018年のツールドおきなわに挑んだ回が自分の中では衝撃でした。
エースのシュガーさんが途中で軽いメカトラで先頭集団から遅れた時に、アシストの伊織さんが待っていて、その後全力でエースを牽いて先頭集団に復帰。そこで脚を使い果たした伊織さんは先頭集団から脱落するのですが、最終的には監督五郎さんのアシストもあってシュガーさんが3位表彰台を獲得する劇的な展開でした。
そして渾身のアシストをした伊織さんが涙しながらエースの激闘を喜んでいるシーンを観て、「自分もこのように仲間とともに競技としてロードバイクに打ち込んでこの大会に出たい」と強く心を打たれたのが自分の人生の大きな転換期だったと思います。

この写真は翌年2019年大会のものです

さて、チームに所属したいと思ったものの、自分がロードバイクバイクを購入したショップでは、グループライドは定期的に開催されているものの競技志向ではない。
丁度その時、初めての機材アップグレードでMAVICのホイールを購入しようと色々調べていたら、地元にあるZunowイーストという店がMAVICのプレミアムディーラーということを知り、さらにネットを見るとかなり競技志向的なチームも持っているということで俄然興味がわき初めてお店を訪問しました。

当時ホームページに掲載されていたチーム写真 って今も変わってない(笑

初めてショップを訪れて、まずは当時あまり値引きされてなかったMAVICがお買い得で買えることを知り、そして肝心のチーム練習もまずは体験から参加可能とのことだったのでその場ですぐに体験参加を申し込みました。
それまでは基本江戸川を一人で速くても時速30㎞ぐらいしか出せなかった貧脚だったので、ついていけるかかなり不安が大きかったのですが、「一番遅い班だと30㎞ぐらいのペースですよ」という店長の言葉に幾何の安堵も覚えて2月中旬に体験練習に初参加。

練習前の集合。今ではこの雰囲気が大好きですが、最初は緊張しかなかったです。

西白井の集合場所から464号に出てすぐにサイコンのメーターは今まで見たことがない30㎞代後半!全然話が違うと思いながらも、ツキイチで走らせてもらっているおかげで不思議とついていけて経験したことのないスピード感に興奮と感動が入り混じったのを今でも覚えています。ただ、そのまま終われるほど甘くはなく、吉高の坂で力尽きて、帰りの464は途中千切れて完全単独走でした。
それでも自分が求めていたものに出会えた感動は大きく、チームへの本格加入を即決して、ホイールもすぐに買いに行き、ここから長いチーム生活の幕開けとなりました。
チームに加入した後は月2-3回日曜練に参加していましたが、5月に開催された筑波・笠間サイクリングにも参加し、初めて峠を集団で登りました。
3班構成で自分はいつもの練習通り一番遅い最終班で、道中の平坦は丁度良いペースだったのですが、登り、特に最後の湯袋峠はどうやら周りのメンバーよりも速く登れていて、途中で前の班の何人かも追い越すペースだったので、以外に登りの特性があるのかもと若干嬉しく思っちゃいました。

スタート前の平沢駐車場 5月だと薄着で行けて良いですね。
中間地点の笠間稲荷で交通安全祈願と稲荷寿司で補給

段々チームの雰囲気にも馴染めてこれた8月のお盆時期に開催されたチームの奥多摩合宿にも初参加。
山梨県の上日川峠にある宿泊先:ロッジ長兵衛を起点に、笹子峠、松姫峠、今川峠、柳沢峠、上日川峠を周回する難コースで、暑さもあって途中はかなりバテましたが、最後の難関上日川峠では何故か調子が良く、先行パックの何名かをパスできて、筑波と同様に少し登りに対する自信が持てたことを覚えています。
夏合宿はこの年を最後に、コロナや台風、家族の都合等で参加できてないので今年(2024年)こそ久しぶりに参加したいです。

このコースのチーマコッピ 柳沢峠

残りのチームイベントは12月に開催されるBMカップ。個人TTで毎年の成長(停滞?退化・・?)を確認して、1時間エンデューロで普段の練習仲間としのぎを削る大好きなイベントです。
そしてその翌週に開催されるチーム忘年会にも参加して、大充実のチーム加入1年目を終えました。

下総フレンドリーパークで開催されるBMカップ。12月ですが毎年天気に恵まれてます。
チーム忘年会。この男感が部活の延長みたいで心地いいです

ブルベ
この年はチーム加入とともに精力的にブルベにも参加しました。
■1本目:BRM216 鴨川200(AJたまがわ)
地元船橋発着なので自走で参加でき、2月としては比較的暖かい(?)房総を走るということで参加しました。
途中定食屋でアジフライ定食に舌鼓を打ったこと、清澄の登りのループ橋に圧倒されて下りの冒険感に興奮したことが良い思い出です。

スタッフが撮影してくれたスタートシーン ケーブルいっぱい出てるな~

■2本目:BRM413 西上州300 (AJたまがわ)
200㎞ブルベに2本成功したので300㎞ブルベに挑戦。
最難関の志賀坂峠を越えて、前年友達家族と車で数時間かけて旅行で来た神流町の恐竜センターに着いたときは自転車のすごさに改めて感動しました。
ただ、200㎞付近ぐらいまでは順調だったのに、その先で日も暮れた時に突然感じたことにない疲労感に襲われて、コンビニでしばし動けず休憩したことが300㎞の大変さを感じて一番印象に残っています。

長時間かけて車で旅行したところに自転車で来れるとは・・・

■3本目:BRM706ハート400km(AJ千葉)
300㎞も完走できたので、当然400㎞にチャレンジ。ただ、そうは簡単ではなく、あまりの過酷さに間違いなく最も思い出に残っているブルベの一つ(No1?)です。
大洗を出発して、PC1までは初めて自転車を買ったショップ店長率いるパックで省エネライドさせていただきました。ここまでは極めて順調。
南会津のPC2までも峠区間で脚は削られて結構疲労たまりましたが、想定範囲という感じでした。PC2のコンビニでこれまでかなりブルベを走られている方としばし談笑。これまで何度がDNFを経験されているとのことでしたが、その判断基準が「吐いたら止める」とのことで、そこまで過酷な走りをしているのか驚くとともに、ブルベのデッドラインを教えて頂きました。
南会津から国道289号線で白河に抜ける峠がおそらくこのコースの最難関ポイントで、タイミング悪く雨も降ってきた中で何とか登り切ったまでは良かったのですが、ここで最大の判断ミスを犯しました。
当然峠を登ってきたので身体が暖まってるのと、雨が降っているので先を急ぎたかったのが相まって、登りの服装のまま長いダウンヒルに突入するという今では考えられない失態です。
当然途中で身体が冷え切って、震えが止まらずハンドリングもおぼつかなくて急停車した時には時すでに遅し。ようやく見つけた民家の軒下で震えながら慌ててウェア着こんでもしばらく震えが止まらず、生命の危険とは言わないまでも初めて経験する軽い低体温症を味わいました。
そしてようやく動き出せて白河の市街地で初めてコンビニ見つけた時に駆け込んで、スープやドリンクで暖を取りながらDNFのプランを考えていました。そんな中、先ほどPC2で話をしたブルベの先輩も偶然にも再会。DNFを伝えたところすごく残念がって頂きましたが「身体を大切に」とアドバイス頂いて先に出発されました。
その時は白河から新幹線に乗ることを考えてましたが、今回大洗に車をデポしているのでどうも良いプランが思いつかない。そんな中、先ほどの「吐いたら止める」のブルベの先輩のお言葉を思い出して、まだ自分は吐いてないなと、それならもう少し先の棚倉に朝までに着いて、そこからなら水郡線で大洗まで行けると意を決して再開しました。結果的に完走することが出来たのですが、本当に先輩のアドバイスが大きかったです。
ここから先は真夜中の雨の中、ひたすら福島県内陸のアップダウンを繰り返して夜明けに茨城県の大子のコンビニで何とか完走の目途が立ちました。

出発前の大洗海岸

■4本目:BRM1027半原越 200km(VCR横浜あおば)
ハードコースで有名なVCRあおば主催のブルベでしたが、200㎞コースということもあり特に記憶残るイベントなかったですね。。

こうしてロードバイク人生の大きな転換となった2019年は終了しました。
年末にはバイクを大幅にカスタマイズ(アルテグラDi2+シマノVibeエアロハンドル+シマノVibeステルスサドル)。一気に気分上がって2020年を迎えます。

ハンドル周りがスッキリ・カッコよくなりました

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