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刑事裁判の実践②~プレゼン技術!~

どんな風に話すか。

ア 一文は、短く。
イ 一文一意。
ウ スピードに気を付ける。
エ 抑揚をつける。
オ 間が大事。スピードが速すぎると、内容が伝わらない。ボトルの口に水を一気に注いでもボトルに水が入らない。丁寧にゆっくり注ぐ必要がある。

カ 話題の流れが大きく変わったときは見出しをつける。
キ 話題を変えるときは、立ち位置を変える、間を空ける。
ク 平易な言葉を使う。
ケ 特定の人の視点で語る。
コ 裁判員等とアイコンタクトを取る。

サ 重要なところは繰り返す。
シ 雑音(ノイズ)を入れない。
ス 太ももに力を入れて、まっすぐ立つ。
セ 無駄な動きをしない。
ソ 無駄な「えー」とか、「あのー」とかを言わない。手をもじもじさせない。足踏みしない。




 以前、弁護士のための「法廷技術研修」に参加してきました。

 法廷での立ち居振る舞いを含めて、裁判員に対して、どのように弁護人の主張を伝えるかの研修です。講義で示された形式的な部分として、上のア~コのような指摘を受けました。これだけを見ていくと、プレゼン技術を紹介した本のような内容です。プレゼン技術の講義を受け、それを直後に実践します。

 しかし、なかなかできません。研修では、自分の実演をカメラで撮影し、直後にそれを講師と一緒に検証します。私は、緊張すると、足踏みをする癖があることが分かりました。

 それを実感できただけでも今回の研修には意味がありました。実際の研修では、とある公園で起きた強盗致傷事件(フィクションです。)という素材が与えられ、事件関係者への尋問方法や異議の出し方、最終的な弁論のあり方等について、一つの事件の最初から終わりまでを講義と実演を通して行いました。精神的にも肉体的にもハードな内容でしたが、弁護人のプレゼン技術が向上することで、裁判員に少しでもわかりやすく伝わる可能性が増えるのであれば、やらない手はありません。このような機会がまたあれば、再挑戦したいと思っています。

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