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「日本の工芸」を伝え続ける。

2月18日~21日、ホテルレストランショーに出展させて頂きました。
初出展にも関わらず多くの皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございます。予想以上の反響でした。
そして、設営や販促物、接客に至るまでサポートしていただきました皆様、誠にありがとうございます。

ホテルレストランショーには初出展でしたので、多くの気づきがあり学びがありました。そして声が枯れました。

中川政七商店として出展した経緯

まず、今回ホテルレストランショーに出展したのは、前回の記事にも書きましたが

ホテルがいま文化の発信拠点になっているということ。どのホテルもホスピタリティの向上や、ホテルに滞在したときより快適に感動的に過ごすかを考えられています。そこでより文化を体感していただくために「工芸」を取り入れて頂くこと。それが展示品や美術品ではなく、お客様に触れ、体感的に良いと思ってもらえることを目指しています

例えば清原織物さんのラグ。ひとつひとつ手でおられており、長いループ状になっているので足で踏むととても気持ちがいい。こんなラグ踏んだことない!ってなります。

ほんとに触ったり踏んだりすると自分の家のラグがどんだけペチャンコかw

清原織物さんはもともと緞帳などを造られている老舗織物屋さん。その技術を活かしラグや花枕、ファブリックパネルなど生み出しています。今回も設計の方はかなり興味津々に見ていただいていました。
もともと築き上げた技術を用いてアップデートさせ、感動してもらうことが文化の継承につながっていきます

伝えることが難しい中で生まれた一体感 

工芸の商品を伝えていくのはかなり難しい。産地のことや生産背景、商品に込めた思いが伝わらないといけない。
今回、中川政七商店のスタッフより各メーカーの皆さまに接客をサポートいただきました。
自社の商品はアピールできるもののたくさんのブランドが集まる中で接客できるか不安でしたが、心配無用でした。箸のブランドさんが器の説明をしたり、サンダルのブランドさんがグラスを提案したり。20社近くあるブランドをみんなで説明できました。

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この一体感を生んだのには2つの理由があります

1つは工芸ブランドは少なからず生産背景や、悩みなど似ているところがある。なのでインプットする際も見た目だけではなく、産地のことや生産背景をきちんと聞く。そして自分たちだけでは工芸が元気にならないと少なからず感じているからこそだと思います。中川政七商店もビジョンとする「日本の工芸を元気にする!」も同じ考えです。
2つ目は中川政七商店合同展示会大日本市での学びにあります。大日本市では日本の工芸メーカーが集まる場でたくさんのインプットやアウトプットがある。出展者も一緒に学び、商品制作や接客に活かしている。だから魅力的なんです。
前回記事にもしましたが、大日本市で学んだことを活かしてもらえることは大変嬉しい。

他の出展ブースも回りましたが、中川のブースは滞在時間がみなさん長かったように思えます。

まだまだ知ってもらえていない事実

ただ今回感じたのは、まだまだ中川政七商店のこと、工芸を元気にしていきたいという想いが知っていただけていないということ。
初出展なので当たり前かもしれませんが、これはビジョンとの差がまだまだあり、今後も伝え続けていかないと。
いつもは、ある程度認知のある自社展示会を行っているのでより感じることになりました。ただ小売事業を行っているだけではない、工芸が元気になるためには何をしないといけないのかを問い続けていきたいと思います。
その中で今回展示商品を中心としたパンフレットをご用意して配布致しました。1500部作成しほぼすべて配らせて頂きました。

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70Pにもおよぶ想いが込められています。これも伝えるうえでの第一歩だと思っています。ぜひ手に取られた皆様、お時間ある際には再度ご覧ください。

使ってもらえる大切さがホテルにはある

これからホテルも増えていき、観光してもらう中で、日本のクリエイティブな部分をたくさん知ってほしいと思います。そこでホテルでの体験というのは格別なもの。そして通常ショップなどではできない体感ができるということ。これは工芸においても重要な場となります。体験や体感してもらうことによってより好きになってもらいたい。
そんな思いを胸に今回出会うことができたみなさまと今後お付き合いを深めていきたいです。
そして今後も工芸をしってもらうためにホテルやレストランの方にも発信を続けたいと思います

4日間にわたり皆様ありがとうございました。noteの記事を読んできましたという方もいらっしゃってほんとにうれしかったです。

次の記事ではほんとに感動した佐賀県のブースをご紹介する予定です。

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