社会信用システムによる格付けとビックデータ社会の行方

ビックデータとAIによる管理統制型社会。これはもう中国で始まりつつある未来ですね。

"中国政府がこの試験的構想から全国統一のシステムを作り出し、計画どおりに実施するなら、中国共産党はすべての国民の行動を監視し、方向付けることができるようになる。言い換えれば、習は完全な「社会・政治的統制」の力を握るだろう"

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/05/14-8_3.php

一方、もう一つの大国インドでは、2010年に「Aadhaar(アーダール)」という生体認証をベースとしたインド版マイナンバー制度が導入されている。戸籍制度等が社会基盤が整いきっていない中でのリープフロッグとなり、2017年までに一気に人口の90%、つまり、12億人が登録済みとされている。

そして、興味深いのは、アーダール及びその他のサービス基盤として、PresencelessやCashlessなど4つのレイヤーからなるIndia Stackなるものが開発されているのだが、それが政府のみならず企業・スタートアップ向けにAPIがすべて公開されているということ。

習近平型の管理・統制モデルに対し、世界最大の民主主義国家としてのインドのE-government、ビックデータ社会の行方には注目したいところ。

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