空白の人生
大好きだから離れよう。
と思う時が、人生ではやってくる。
人間は、理由がだいすき。
辞める理由、別れる理由、いっしょにいる理由、付き合う理由、結婚する理由、しない理由
何でも理由を知りたがる。
そんなのない。
嫌いになったわけじゃない。
長く一緒にいて、居心地もいいし
彼や彼女に原因があるわけじゃない。
安定的なお給料だってあるし、生活にも困らない。安心感もある。積み上げてきた絆もある。素敵な場所だと、客観的に見ても思う。
別れる理由がない。
けど、いっしょにいる理由もとっくの前から見当たらなくなっていた。
理由を探す時点で、違ってたのかもしれないね。
どうにかそれらしい理由を見つけて居続けて。
"大好きだし。"
相手は始まりから何も変わってないの
ただ、わたしが変わっていっただけ。
そこにいる自分を好きになれなかった。
ただそれだけのこと。
どれだけの量の愛をもらっても
少しずつ積み重なってく違和感は
自分自身を嫌いになっていくだけだった。
好きだけど、愛にならなかった恋
好きなのに、愛にならなかった愛
いっそ嫌いになる明確な理由があればこんなに悩まなくて済むのに。ってどれだけ思ったか。
『でもさ、この世界で
100%好きな自分でずっとなんて生きてける?』
ある時言われたひとことを思い出す。
せっかく積み重ねてきたのにまた振り出しに戻るの?
正しくてリアルで惑わされる声も聴こえてくる。
別にステップアップだからじゃない。
今よりもっといいところが見つかったからでもない。
それらしい理由なんてなにもない。
このまま居ることもできるけど。
けど、心が違うって言ってる。
それだけの、シンプルな声を
無視し続ける人生は、息苦しかった
意味とか理由なんてなくていいのに
いちばん欲しがってるのはわたしみたい。
人生ってわがままね。
にんげんって、わがままね。
ことばにならないような、愛をひとつ。
初めての体験。
それでも誰のためでもないわたしの人生。
何歳になっても変わる事ない事実。
100%好きな自分で生きるのは毎日毎秒はむずくても、好きであろうとし続けるのはそんなに難しい事じゃない。諦めなくていいやん。
嫌な自分、くそったれな自分、どうしようもない自分、泣きじゃくる自分、うまくいかん人生も全部、そういうのも全部含めて、
自分の選択に正直にまっすぐに生きれてたら
好きな自分。
まあいっか。を積み重ねてウソで誤魔化すなら
嫌いな自分。
大好きは本当。
一緒に居たいはウソ。
自分の中をまずは大切に。
それができてこそ本当の意味で
相手の為の行動を取れるようになる。
大切だから離れようって決めた
31年8ヶ月目のわたし。
人生は続く。
次の空白はどんな色になるのか
たのしみに。
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