「医師等資格確認検索システムで検索不能にされていた」の巻

昔の話ですが、医師届出票の締め切りが近いので、過去に書いたものからnoteに転載&一部追記します。

H27年6月某日。眼科偽医者問題が世間を騒がせていたので、思い立って、
厚労省の医師等資格確認検索で自分を検索したら、なんと、自分が出ませんでした。
https://licenseif.mhlw.go.jp/search/index.jsp
自分の検索の仕方が悪いのかと思って、他の方に連絡して検索してもらいましたが、やはり検索不能でした。
以前の偽医者問題が起こったときに、このシステムにアクセスし、自分が検索可能になっているのは確認していました。随所に相談すると、医師届出票を出さなかったでしょう! と、断定的にあらゆる方面から言われました。しかし、当院からはH24年末の分もH26年末の分も医師届出票は提出済みで控えのコピーを取って保存してあったのです。


医師等資格確認検索システムは、一般の方も名前と性別で検索できるシステムになっていますので、これで出てこないと
(1)偽医者 
あるいは
(2)2年に1度の医師届出票を提出しないずさんな医師/医療機関
と思われてしまいます。万一来院を考えている患者さんが検索を試みられた場合には、不審に思われるということになり、医療機関にとっては所属医師が検索不可状態というのは、ある意味においては営業妨害になります。しかも私は昨年4月に院長になって、病院管理者として随所に名前が掲載される立場になっていましたので、当院にとっては致命的と思われました。


そこで、厚生労働省 医政局 医事課 試験免許室 免許登録係 に電話してクレームを付けると、当初、医師届出票が無いから検索不可にしてあると言われましたが、「届出をした、控えのコピーもある」と話したら、数日の内に検索可能にして頂けました。


そのときの厚労省とのやりとりで判ったことは以下の通りです。
(1)医師等資格確認検索システムにH27年6月時点で反映されていたのは平成24年末の医師届出票に基づくデータであり、 H24年末の私の医師届出票が無い(扱いの)ため、検索不可になっていた。 (という事は、1年以上に亘って私は検索不可だったと思われるが、 いつから検索不可になったかは尋ねても分からず仕舞い。 )
(2)私の検索が可能になったのは、 私が電話で 「医師届出票を提出しているのに検索できない」とクレームをつけたからで、 H24年末の私の医師届出票が出てきた訳でも、 H26年末の私の医師届出票を確認した訳でもなかった。
(3)H26年末の医師届出票はH27年6月の時点で、まだ統計処理中で、 医師等資格確認検索に反映されておらず、しかも、 その作業がいつ頃終わるのか見当もつかない。 「万が一また届出票が見つからなかったら、また検索不可状態になるのですか」と尋ねると、「無いと申し上げたいところですが、今回のような事が起こるとすると全く無いとは……」とのお答えであった。
(4)検索して検索可能の場合は、検索結果に
>掲載している医師等の情報は、平成27年6月日現在のものです。
と、付いてくるので、これについて尋ねたところ、
「私の」データを6月○○日に更新したという意味では無く、
「全体の」データベースが日々更新されており、 全体の中のどこかが更新されていたら、 全員の検索結果にこれが付いてくるという仕様だそうで。
検索結果の日付が新しくとも、最新の医師届出票に基づく自分の処理が終わったという意味では全く無いそうです。


結局、自衛のためには、 医師届出票を出していても、時々自分を検索してみて、 検索不可能になっていないか確認する必要があり、しかも、医師届出票の処理が何時終わるか分からないので、それをずっと繰り返す必要がある、という事になると思われました。


医師の皆さん。月に1回程度、日にちを決めて、ご自分を検索してみましょう。また、病院管理者の先生方は、病院所属医師が全て検索可能か、定期的にチェックするように致しましょう。医師届出票を提出しているにも関わらず検索不能な場合は、即刻問い合わせましょう。自衛しか方法はございません。この件に関して問い合わせしたり投稿していた時に、結婚して名字が変わった先生方から、検索出来なかった事があるという情報を数件頂きました。改姓された先生は特に注意です。

そもそも、今時、医師や看護師などの有資格者の2年に一度の届出が紙提出で、人力入力って、非効率過ぎないでしょうか。ネットでのオンライン届出をデフォルトとして、それが出来ない人だけ紙提出にして、紙提出には手数料をとって、入力の外注手間賃に充当したら如何でしょうか。お忙しい厚労省の方々の手を煩わせ続けるのは無駄のように思います。

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