マイナス・プラス法

マイナス・プラス法というものがあります。
ネガティブな情報とポジティブな情報があるとき、
後に伝えた情報の方が印象に強く残るので、
ネガティブな情報を先に伝えましょう、
というものです。

例えば
「今度の検査は、
痛みを伴いますが、
病気のことが詳しく分かって診断治療に役に立ちます」
と説明されるのと、
「今度の検査は、
病気のことが詳しく分かって診断治療に役に立ちますが、
痛みを伴います」
と言われたときに、
同じ情報を与えられているのに、
どちらが検査に対するハードルが低いでしょうか。

同じことが、報道にも言えてしまいます。
どんなに良い点を報道しても、
一方でこういう意見があります、
という風に結ばれてしまうと、
その、最後の意見の方が強く印象に残るのです。

両論併記は果たして公正たりえるのでしょうか。
両論の片方がトンデモの場合に、
トンデモを後ろに回されてしまうと何が起こるでしょうか。

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