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【2023年 函館記念】全頭見解


■1枠1番 イクスプロージョン

前走、新潟大賞典では3着、勝ち馬とのタイム差が1秒4差のため、手放しで喜べる能力とは言いがたい。重賞はこれまで5戦しているが、前走以外は掲示板外。また、ほとんどのレースが左回りというキャリアを見ると、ここは次のレースに向けた叩きとも考えることができる。見送って問題ないだろう。


■1枠2番 ユニコーンライオン

前走の宝塚記念では15着で惨敗した。2021年からは一貫して重賞に挑戦し、芝2000の福島記念、鳴尾記念で勝利している。その他の距離を見ると、凡走が目立つため、この馬に取って今回の舞台である芝2000は適正距離と言えそうだ。

2年前には宝塚記念2着、そして今年のクイーンエリザベスSでは5着とG1で健闘している。格が落ちる函館記念では、メンバー能力上位と言っていいだろう。前走では大敗したが巻き返しに期待したい。


■2枠3番 ハヤヤッコ

昨年、函館記念の覇者ハヤヤッコ。昨年にダートから芝路線に転向し、日経賞を5着、天皇賞春を15着と結果が出なかったが函館記念で結果を出したという流れとなる。道悪巧者と言えるほど、渋った馬場で結果を出す馬で、昨年の函館記念では重馬場が功を奏した形となる。

函館記念以降、重賞で馬券に絡んでいないため重賞でのパフォーマンスに不安を感じる。ただ、今回、洋芝ということで舞台条件は良いはず。勝利への課題は多いと感じるが、馬券に絡む可能性は感じる。何かしらの印を打っておきたい。


■2枠4番 ドーブネ

前走、巴賞では最後勝ち馬アラタに差され2着と勝ち切れなかった。重賞は、朝日フューチュリティを7着、スプリングSを6着、直近では、今年の中山記念を3着と勝ち星がない。3勝クラスでは好走しているが、重賞でのパフォーマンスに不安を感じる。また、芝1800を主戦場としてきているため、200メートルの距離延長にも不安を感じる。鞍上は、前走に続き武豊騎手であるため、一定の安心感はあるが、それでも白三角程度か。


■3枠5番 ヤマニンサルバム

今年の1月まで格下のレースに出走していた。どれも好走しており、13戦のうち1戦以外はすべて馬券圏内。1戦は4着。これだけみると安定感のある馬と言えそうだ。しかし、今年、金鯱賞を7着、新潟大賞典を7着、エプソムCを6着という内容をみると、重賞での活躍に不安が残る。タフな競馬が予想させる舞台ではハードルがさらに高く、活躍は難しいだろう。


■3枠6番 ロングラン

昨年の春にダートから芝に転向。その後、オープンクラスで凡走が続いている。厳しい。


■4枠7番 ルビーカサブランカ

昨年、愛知杯で重賞初制覇を達成した。その後、重賞に出走するもののチャレンジCを2着が最高で、その他は凡走が続いている。函館の舞台は、0-2-2-1と勝ち星はないが安定している。さらに掲示板外もない。重賞でのパフォーマンスに不安は残るが、斤量55キロというアドバンテージ、函館の舞台成績を踏まえ、穴候補として考えておきたい馬だ。


■4枠8番 ブローザホーン

函館芝2000メートルの実績が1-0-1-0と馬券圏内100%。不良馬場や稍重での勝利経験が豊富であり道悪巧者言えそうだ。現在、2連勝中の上がり馬、馬場状況次第では、重めの印も検討したい馬だ。


■5枠9番 ローシャムパーク

前走、むらさき賞(3勝クラス)では1番人気に支持され、期待に応え勝利した。その他、スピカSを5着、セントライト記念を3着という成績があるが、その他のレースはすべて連対している。安定感は抜群で、メンバー上位であることは間違いない。

キャリアの中で、重賞はセントライト記念だけだが、2番人気に支持され3着と結果を出しているため、ポテンシャルは高いと判断。唯一の不安材料は初の洋芝という点。ただ、安定した実績、そして重賞でも馬券圏内に入るポテンシャルを持っているという点を踏まえると、能力だけであっさり勝ち切ってしまうかもしれない。期待したい。


■5枠10番 アラタ

昨年の函館記念では2番人気に支持されたが6着と掲示板外となった。重賞未勝利であるが、福島記念を2年連続で3着、今年は金鯱賞(G2)を3着と、好走実績を持っている。重賞の勝ち星がない、また連対率などを踏まえると、重賞で勝つための能力に不安を感じる。ただ、前走、函館を舞台とした巴賞で勝っている点を踏まえると勢いはあると見たい。

安定感があるとまでは行かないが、二桁着順など大崩れがないという点を踏まえ、白三角程度は打っておきたい。


■6枠11番 マイネルウィルトス

函館記念3回目の挑戦となるマイネルウィルトス。2021年は8着だったが、2022年は2着となった。1年の休み明けがどうしても気になるが、斤量52キロのアドバンテージがある。不気味な存在。何かしらの印で検討か?


■6枠12番 ローゼライト

今回、初の重賞挑戦となる。前走のシドニーT(3勝クラス)で勝利しているが、それ以外は凡走が多い。下位クラスのレースで安定していない馬が、重賞初挑戦で好走するのは酷な話と言えそうだ。


■7枠13番 スカーフェイス

昨年の函館記念で3着だったスカーフェイス。他、重賞レースでの好走は昨年の中山記念3着のみ。他は凡走や二桁着順まである。7歳馬。今年の中山金杯を11着という点を踏まえるとピークアウトと言われても仕方ない。厳しい。


■7枠14番 テーオーシリウス

重賞初挑戦。下位クラスのレースでの好走経験が少ない。厳しい。


■8枠15番 アルナシーム

前走垂水Sを、これまでとは違う脚質(逃げ)で勝利したのは興味深い。昨年秋から、今年の春まで、1番人気に支持されるも凡走という成績。一方で6~7月はこれまで3戦しており、すべて勝利しており、タフな馬であることが予想される。芝2000メートルは未経験で不安はあるが、夏に活躍する馬かもしれないことを考えると、予算に余裕があれば白三角程度で検討したい。


■8枠16番 キングオブドラゴン

昨年から一貫して重賞に出走しているが、日経新春杯2着以外は、凡走が続いている。厳しい。


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