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【2023年 皐月賞】全頭見解

■1枠1番 ソールオリエンス

前走の京成杯では見事、重賞初制覇を果たし、デビューから2連勝中のソールオリエンス。

前走では中団でレースを展開、最後の直線でメンバー上がり最速で差し切り勝利を収めた。最後のコーナーで膨れたところがあるが、その後の挽回は見事であった。ポテンシャルは十分ではないだろうか。

傾向として共同通信杯からのローテが多い中、京成杯からの直行は珍しい。
陣営の計画であり問題ないと思うが、唯一気になる点といえばローテと言えそうだ。

皐月賞の鞍上は、前走に続き横山武。21年エフフォーリア以来となる2度目の皐月賞制覇を狙う。混戦模様の皐月賞だが、キャリア3戦目で勝利となると史上初となる。前走でポテンシャルを十分見せた。歴史的な勝利が掛かった素質馬に期待したい。

■1枠2番 ワンダイレクト


デビューから3戦すべて馬券圏内。安定した走りを期待したいところだが、前走C.ルメール騎乗で挑んだ弥生賞を2番人気のところ3着と結果が振るわなかった。明確な結果を残せていない馬が皐月賞で勝つのは至難の業と言えそうだ。

■2枠1番 グリューネグリーン

デビューから3戦連続馬券圏内だったが、その後、ホープフルS11着、前走の弥生賞8着と実力馬が揃ったレースでは結果を残せていない。ここで急に花咲くとは思えない。

■2枠2番 ショウナンバシット

通算成績5戦3勝、すべて馬券に絡んでいる。数字だけ見ると頼もしい馬と言えるが、すべて格下のレース。初の重賞レース、そして大舞台、いきなり結果を残せるほど皐月賞は甘いレースではない。

■3枠1番 フリームファクシ

デビュー戦こそ2着となったがその後3連勝。前走のきさらぎ賞では番手から末脚を見せて堂々の勝利。重賞初制覇を果たした。

これまでのどのレースも上がり上位となっており勢いの脚を見せてきた。
「最も速い馬が勝つ」と言われている皐月賞。フリームファクシにとって、十分な舞台と言えそうだ。

鞍上は、これまでの川田騎手から、短期免許を取得したダミアン・レーンに乗り替わる。これまでの小頭数のレースとは違い多頭数のレースとなる。展開もこれまでとは違ったものになるだろう。フリームファクシとは初コンタクトなるレーン騎手が、どのように折り合いをつけレースを進めるかが鍵となりそうだ。とは言っても、実績のある騎手。過剰に不安になることはないだろう。

馬のポテンシャルは皐月賞向き。格言どおりなら、この馬に印を打たない理由がない。

■3枠2番 ウインオーディン

前走の共同通信杯は10番人気であったが、上がり最速の脚を見せて5着に食い込んだ。ポテンシャルはありそうだが、それ以上に魅力のある馬が揃っている皐月賞。重い印を打つにはかなり勇気がいる。

■4枠1番 ファントムシーフ

4戦3勝中のファントムシーフ。昨年のホープフルSでは、道中の折り合いがうまく行かなかったのか結果は4着。
デビューから2戦勝したことを踏まえるとやや不安の残るレースであった。しかし、前走の共同通信杯は、その不安を払拭するかのごとく、展開・最後の力強い抜け出しと、十分なパフォーマンスを見せ重賞初制覇を果たした。

鞍上は前走に続きC.ルメール騎手。本レースの主役の一角であることは間違い。競馬ファンの期待を背負ってクラシック三冠の一冠目に挑む。

■4枠2番 トップナイフ

通算成績8戦2勝。他の馬より多くのレースを積んできた馬。2勝という数字をみるとやや心もとない気がするがそうではない。直近3戦の重賞では、京都2歳S2着→ホープフルS2着→弥生賞2着とすべて連対しているのだ。しかも、レース展開も多彩で、逃げ、差しと自在の脚質を持っており、レースセンスは抜群と言えそうだ。何かしらの印は打っておきたい馬だ。期待したい。

■5枠1番 ホウオウビスケッツ

デビューから2連勝と結果は残したものの、展開がうまくハマっただけに過ぎず、勝ち=強い馬という程の印象が持てない馬だった。しかし、前走のスプリングSでは、重馬場で前目のレース展開を実現し2着。勝利こそ逃したものの、強い馬という印象を残した。自信を持って重い印を推奨とまでは行かないが、印推奨にはしたい馬だ。

■5枠2番 ラスハンメル

前走の若葉S2着とまずまずの成績だが、前々走、前々々走どちらとも掲示板外。厳しいと言わざるを得ない。

■6枠1番 シャザーン

通算成績3戦2勝。母クイーンズリング。
クイーンズリングは現役時代の通算成績が19戦6勝。数々の重賞に挑み16年エリザベス女王杯など重賞4勝の成績を残した。また、ラストラン17年有馬記念ではキタサンブラックの2着に健闘。
偉大な実績を持つ母の血統を踏まえると期待してしまう。競馬はロマンという魅力がある、今回このシャザーンには母子G1制覇という魅力がある。期待したい。

■6枠2番 ダノンタッチダウン

前走の朝日フューチェリティ2着、前々走デイリー杯2歳S2着と結果を残している。デビューから一貫してマイル路線を考えると、「次走(NHKマイルC?)に向けた叩き???」と思ってしまう。ポテンシャルはあるが、ここでは無いだろう。

■7枠1番 グラニット

活躍するならマイルでは?ここでは無い。

■7枠2番 タスティエーラ

前走の弥生賞では、2着馬に1馬身差をつけて完勝。共同通信杯→弥生賞と厳しいローテの中でしっかり勝ち切ったところは十分評価に値する。
共同通信杯→皐月賞というローテだったところ、4着と結果が振るわず、弥生賞を挟む形になった。1戦挟んだことによる馬の影響が唯一の不安材料だが、一方で重賞を完勝した実績がある馬。不安材料はあるが、何かしらの印は打っておきたい。

■7枠3番 ベラジオオペラ

前走のスプリングSでは重馬場の中、上がり最速で2着に1馬身以上の差をつけて完勝。前々走では、前の集団でレースを進め勝利。そして前走では、逆に中団でレースを進め勝利。また多頭数への適応力も示せた。

唯一の不安は初の外枠。ただ、これまでの適応力を考えると、ささやかな不安材料なのかもしれない。直近2戦で、この馬のポテンシャルを十分感じることができた。デビューから3戦3勝。無敗の4連勝制覇に夢が膨らむ。

■8枠1番 タッチウッド

デビュー戦で上がり最速で2着に6馬身差をつけて勝利と華々しい結果を残した。続く共同通信杯は、初の関東、左回りと初物尽くしだったが2着と、ポテンシャルの高さを感じることができるレースだった。

父ドゥラメンテ、母父アドマイヤムーンと良血馬。
不安は外枠。ただ鞍上武豊騎手ということを考えると、それも大したことはないかもしれない。
調教師は武幸四郎。武豊騎手&武幸四郎調教師による史上初の兄弟G1制覇に期待したい。

■8枠2番 メタルスピード

前走のスプリングSでは3着と馬券圏内にはったものの、勝利した馬に圧倒的な差をつけられていることから、強さを実感することができない馬だ。
未勝利クラスで、馬券圏内に入ってはいるもの、そこまでのクラスなのかもしれない。マイル路線から2000mへの挑戦も過酷と言わざるを得ない。厳しい。

■8枠1番 マイネルラウレア

通算成績2戦2勝。どちらも上がり最速だったが、どちらも僅差の勝利。
重賞経験がなく、いきなり大舞台で結果を残すのは課題が多い。厳しい。

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