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【2023年 札幌記念】全頭見解


■1枠1番 ソーヴァリアント

今年、中山記念を9着、鳴尾記念では12着と惨敗。どちらも1番人気に支持された上での結果でありファンの期待を大きく失ってしまった。札幌の舞台は、1、2勝クラスとは言え、一応制しているため、舞台は好条件と考えたい。

鞍上は、前走に引き続きルメール騎手、これだけでも期待が持てる。ただ、そのルーメル騎手が前走の鳴尾記念後に「距離は1800メートルがいい」という発言をしているだけに、距離面で不安が残る。


■2枠2番 ウインマリリン

昨年、同レースで3着だったウインマリリン。その後、エリザベス女王杯を2着、前々走の香港ヴァーズでは初のG1タイトルをつかんだ。鞍上は、松岡正海騎手。昨年の札幌記念以来のコンビとなる。

直近、3戦はレーン騎手でしっかり結果を残しているだけに、松岡騎手も勢いに乗って結果を出したいはずだ。昨年コンビを組んで惨敗した悔しさもあり、雪辱に燃えているはずだ。期待したい。


■2枠3番 ウインマイティー

昨年、マーメイドSで初の重賞制覇を達成した。今年は、同レースをコンマ1秒で負けてしまったが、メンバー上がり最速をマークしており負けて強しという内容であった。

エリザベス女王杯を2年連続で二桁着順となると、目標は秋競馬から本舞台へシフトしているのではと勘ぐってしまう。陣営側が、ここに照準をあわせてきているとしたら、侮れない存在かもしれない。


■3枠4番 シャフリヤール

2021年ダービー馬、シャフリヤール。同年、ジャパンCを3着、翌年のドバイシーマCを勝利。昨年のジャパンCでは1番人気に支持されたが2着と惜敗したが、上がり最速をマークしており持ち味の末脚を十分発揮した内容だった。

目標は、天皇賞秋、ジャパンCと秋の大舞台だと思われるが、ここでしっかり好走して弾みにしたいのが陣営の思わくだと思われる。鞍上がテン乗り、海外からの帰国後、一戦目とやや不安要素はあるが、能力はメンバー上位、重い印で検討したい馬だ。


■3枠5番 ジャックドール

昨年の札幌記念の覇者、ジャックドール。その後、天皇賞秋を4着、香港Cを7着、そして大阪杯では勝利。前走、安田記念では初のマイルであったが5着と掲示板に入った。G1で大崩れが無く、安定した結果を出しているのが評価ポイント。特に、昨年の大阪杯で5着だったところ、今年勝利しているため、成長していることを証明したと言っていいだろう。

鞍上は、直近2戦で騎乗した武豊騎手。大阪杯を制したコンビなら好材料。昨年制した舞台、得意の芝2000メートルとなれば、勝ち負けは十分あると考えたい。連覇に期待したい。


■4枠6番 ダノンベルーガ

ドバイターフ2着から参戦するダノンベルーガ。昨年、キャリア2戦目の共同通信杯で重賞を制覇した。その後、皐月賞、ダービー、天皇賞秋など、大舞台に挑戦したが中々結果が出ていない。ただ、すべてのG1で掲示板内と安定した結果を残しているため、ポテンシャルはあると考える。

不安は海外からの帰国後、5か月の休暇明けという点。当日の状態は注意して見ておきたい。これまで左回りのレースが多く左回り専用と思われるが、
右回りの皐月賞で4着の実績があるため、それほど右回りをマイナス材料として捉える必要はないだろう。

今回、秋の大舞台に向けた叩きであると考えるのが自然だが、それでも実績・能力面から何かしらの印を打っておきたい。


■4枠7番 ヤマニンサルバム

重賞に挑んだ4戦、すべて掲示板外。しかも前走は二桁着順。厳しいだろう。


■5枠8番 マテンロウレオ

天皇賞春を5着から参戦するマテンロウレオ。昨年の春競馬では、皐月賞、ダービーで二桁着順と世代のトップ馬たちに太刀打ち出来ていなかった。
一方、秋のアンドロメダS(L)で勝利した後は、勝ち星こそないが、どのレースも掲示板内。

今年は、大阪杯、天皇賞春と大舞台を経験しており、4着、5着と上々のパフォーマンスを発揮している。秋の大舞台に向けた叩きだと思われるが、何かしらの印を打っておきたい。


■5枠9番 アフリカンゴールド

2022年の京都記念で勝利しているが、その他に関して、ここ数年、重賞で安定した結果を残せていない。8歳となればピークアウトと考えるのが自然だろう。厳しい。


■6枠10番 トップナイフ

京都2歳Sを2着、ホープフルSを2着、弥生賞を2着と勝ち星こそないが、重賞で好走を続けてきた。しかし、クラシックでは皐月賞を7着、続くダービーでは14着と大敗してしまった。順位は厳しい結果となったが、2戦とも上がり2位のパフォーマンスを見せており、末脚はこの馬の魅力的なポイントと言えそうだ。

同世代のトップ馬に太刀打ちできていないところで、古馬との初対戦。馬券圏内へのハードルは高そうだ。


■6枠11番 ラーグルフ

中山の出走、好走実績が多いラーグルフ。今年、中山金杯で初の重賞制覇を達成し、その後、中山記念を2着、前走大阪杯では11着と惨敗したが上がりは2位と持ち味の末脚は発揮した。能力はあると思いたいが、今回のメンバーをみると一歩足りない印象。白三角程度で検討したい。


■7枠12番 ヒシイグアス

大阪杯を7着から参戦するヒシイグアス。この馬は、中山記念を連覇、中山金杯を勝利など、中山での成績がよく中山巧者と言えそうだ。ただ、その他のレースでまったく結果が出てないわけでなく、宝塚記念、香港Cで2着と好走実績を持っている。

他のレースで勝ち星こそないが、G1でのパフォーマンスを踏まえると、能力はメンバー上位と考えたい。不安は夏に活躍した経験がないという点。上位争いへの期待はあるが、重い印を打つのは気が引ける。


■7枠13番 プログノーシス

前走、クイーンエリザベス2世C・2着から参戦するプログノーシス。前々走の金鯱賞では33秒9の内容でメンバー上がり最速をマークし、重賞初制覇を達成した。すべてのレースで掲示板内、芝2000に絞ると3-1-0-1と好成績となっており、安定感は抜群である。

鞍上は川田騎手。プログノーシスとのコンビで5戦5勝しているため、期待は十分。能力はメンバー上位は間違いなさそうだ。ここで勝利し弾みをつけて秋競馬の主役候補に名乗り出たいところだ。


■8枠14番 イズジョーノキセキ

昨年、府中牝馬Sで初の重賞制覇を達成したが、その後二桁着順が目立つ。厳しい。


■8枠15番 ユニコーンライオン

2021年では宝塚記念を2着、鳴尾記念を1着など、結果を残してきた。現在は二桁着順が目立つ。7歳、ピークアウトと考えてもおかしくないだろう。


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