【2023年 神戸新聞杯】全頭見解
■1枠1番 サスツルギ
今回が重賞初挑戦となるサスツルギ。これまで一貫して左回りを使ってきており、初の右回りに若干の不安を覚える。また、これまでルメール騎手、川田騎手が騎乗してきたことを考えると、北村騎手への乗り替わりはマイナス材料と言っていいだろう。
強い馬と競馬経験がないため、いきなり重賞で上位争いできるかもイメージできない。下位クラスとは言え連対100％は評価したいが、明確なストロングポイントが見当たらないため、良くて白三角までか。
■2枠2番 ショウナンバシット
皐月賞を5着、日本ダービーを16着とクラシックを戦ってきたショウナンバシット。デビューから5戦すべて馬券圏内であったが、クラシックでは良いところを見せることができなかった。ただ、使いすぎ感が否めないとも言えない。現に、日本ダービーではマイナス12キロで結果16着だった。単に16着の数値だけで判断するのは危険かもしれない。阪神の舞台は、2-1-1-0とすべて馬券に絡んでいる。穴馬候補として検討してみたい馬だ。
■3枠3番 サトノグランツ
3連勝で挑んだ前走日本ダービーは11着に終わった。持ち味の末脚を使い上がり2位だったため、二桁着順だけで悲観はしたくない。神戸新聞杯を制しており、阪神の舞台経験も2戦して両方勝っている。ポテンシャルは悪くないだろう。
目指すは大舞台となる菊花賞。まずは前哨戦を勝って弾みをつけ、偉大な父サトノダイヤモンドとの菊花賞父仔制覇を見てみたい。
■4枠4番 ロードデルレイ
デビューから3連勝中のロードデルレイ。夏競馬で勝利しているため、勢いはありそうだ。夏の上り馬として期待したいが、距離に不安が残る。これまで1800、2000メートルを使っており、今回の距離延長がどうしても気になる。他の馬も距離延長で同様に不安がある馬がいるため、この馬だけというわけではない。ただ、重賞未経験、いきなりG2の舞台、そして距離延長である。これで好走を期待するのは酷な話では・・・と思ってしまう。
連勝、夏競馬を制しているため勢いに期待し馬券を検討するのありだが、白三角程度で留めておきたい印象だ。
■4枠5番 バールデュヴァン
10戦2勝という戦績のバールデュヴァン。レース経験は豊富だが、下位クラスで好走経験が少なく。G2の舞台での好走は厳しいと言わざるを得ない。
■5枠6番 サヴォーナ
これまで9戦しており、レース経験は豊富。1勝、2勝クラスでしっかり好走しており実績はあるが、重賞2戦の実績がよくない。どちらも馬券外で勝ち馬に差をつけれて負けている。レース経験はあるが、まだ重賞クラスの強い馬相手に好走する力には不安が残る。
■5枠7番 ファントムシーフ
日本ダービー8着から参戦するファントムシーフ。前走は馬券外になったが、その他は皐月賞3着、共同通信杯1着、ホープフルSを4着と重賞で結果を残してきた馬。重賞で強い馬と戦った経験はきっと成長に繋がっていると思われる。
不安は距離。共同通信杯後、距離延長の度に着順を落としてきている。もちろん重賞という舞台でいきなり距離に適応するのは難しいのだろうとは思うが、2400メートルの舞台適性は気になるポイントだ。
賞金は問題ないという点を踏まえると、秋の大舞台に向け、ここは叩き？！ということも考えられる。過度な期待は禁物かもしれない。
■6枠8番 マイネルラウレア
前走、神戸新聞杯では5着であった。負けたとは言え、上がりは1位で、この馬の持ち味である末脚を十分発揮してくれたところは評価したい。皐月賞14着があるが重馬場であったため度外視していいだろう。デビュー戦や若駒Sで末脚を発揮し勝っているため、やはり、この馬の魅力は末脚。今回も持ち味である末脚を発揮できれば勝ち負けはあると考えたい。何かしらの印は付けたいし、重い印でも考えてみてもよい馬だ。
■6枠9番 ビキニボーイ
これまで17戦しており、キャリアで言ったらメンバー1位だ。その多くはダート戦であり、芝の経験はあるが評価に値するほどの好走経験を持っているわけではない。ダートで考えたい馬だ。
■7枠10番 ナイトインロンドン
夏競馬を制し3連勝中のナイトインロンドン。3戦すべて2400メートル以上であり距離適性は問題ないと見ていいだろう。デビュー戦以外は2400メートル以上を使ってきており、そう言った面からもステイヤータイプと見ることもできる。
目指すは秋の大舞台菊花賞だと思われる。重賞実績ないところを踏まえるとここでしっかり勝っていきたいところだ。重賞未経験とは言え、距離適性、夏の上り馬としての勢いを踏まえ、何かしらの印を検討したいところだ。
■7枠11番 シーズンリッチ
日本ダービー7着から参加するシーズンリッチ。7着と掲示板外となったが14番人気だったことを踏まえると健闘したと言える。毎日杯で勝利しており阪神の舞台適正のポテンシャルもあると考える。陣営側から菊花賞に向けて、神戸新聞杯を選んだと言っており、このレースへの意気込みも感じられる。
何かしらの印を打っておきたい。
■8枠12番 スマートファントム
1勝クラスで好走しているが、それ以上に評価できるところが見当たらない。無理にこの馬で馬券を検討する必要はなさそうだ。
■8枠13番 ハーツコンチェルト
日本ダービー3着から参加するハーツコンチェルト。強い馬相手に3着は評価できる。ポテンシャルにも期待したい。これまで6戦し、勝ったレースは新馬戦のみだが、前走ダービー、また前々走青葉賞2着、スポーツ杯2歳Sを2着と好走実績を持っている。勝ち星は少ないが、世代ではトップクラスの馬とみていいだろう。
鞍上は、デビューから一貫して騎乗している松山弘平騎手。馬との相性の不安はなく、よい手綱さばきを期待したい。
不安は右回り。これまで東京での実績が多いため左回りが得意と思ってしまう。ただ母数も少ないため、唯一気になるところという程度。栗東に滞在ししっかりトレーニングを行っており調教は十分と考える。重賞初制覇に期待したい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？