QOLの基準の違い

「QOL」という言葉が認知されて久しい昨今。人によって「QOLを上げるための行動・物」は画一的ではないのだなぁと、つくづく思ったことがありました。いわゆる「価値観の違い」ってやつですが、今回はポジティブな意味合いです。
私は今、9月に入籍予定の恋人と同棲しています。彼との生活に対する価値観が、細かい点で面白いくらいに違う。

簡単にそれぞれの指針をまとめると、こういうこと。

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彼→生活に対する工数(コスト)をいかに下げ、残った時間をプログラムなど自分が生産する時間にあてるかを考える。そして、管理する工数を発生させないために、必要でない物は極力持ちたくない。合理性重視。

私→もちろん無駄な生活に対する工数は削減したいけれど、そこは文化的生活との兼ね合い。丁寧な暮らしに憧れる。仕事柄もあり物はある程度必要なので、秩序あるルールを作って管理したい。
 ※でも生来管理は苦手なので、運用できる範囲のざっくりルール
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これだけではわかりづらいので、具体例を出してみます。

「料理は私で、洗い物は彼」といった感じで、ある程度家事分担をしている我が家。私が忙しい時は夜ご飯を各自でとったり、外食だったり、彼に弁当などを買ってきてもらったり。ある日、私が忙しかったため、彼に弁当を買ってきてもらいました。

大きめの中華弁当とおさしみの盛り合わせを買ってきてくれた彼。(最初2人分とは依頼しておらず、彼の判断で2人でも分けられるし1人でも食べられる量を買ってきてくれた。感謝!)

 私「わ〜、ありがとう〜!食べよう〜_:(´ཀ`」 ∠):_ ヨボヨボ」
 彼「食べよう〜(´・_・`)」

食べるために小皿を用意する私。
一方彼は、大きな弁当の方の蓋を皿代わりにしだす彼。

 私「(`ΦωΦ ´) …お皿いらんの??」
 彼「洗い物減らしたいやーん(´・_・`)」
 私「買ってきてもらったし、今日私洗い物やるよ?」
 彼「うーん、どっちがやるにしても洗い物へるやん?」

なるほどな??(`ΦωΦ ´)
確かにありがたいのではあるんだけれども、如何せん見栄えが悪い。「丁寧な暮らし」ではない。いや、家だからいいっちゃいいんだけども、私は2人以上の時は「行儀が悪い」と思ってやらない。でも彼的に「美しさ + 行儀 vs 合理性」の場合に合理性が圧勝。完膚無きまでの圧勝。
よく子供の頃のしつけで「家でやることは外でも出るから!」と言われるけれども、彼は基本的に出ない。行儀の悪いことを外ではやらない。めっちゃ分けてる。

 私「うーん、でも小皿使った方が…私的QOL上がる…」
 彼「そっかー…でも、僕はこれによって見栄えは悪いかもだけども、洗い物っていうコストが減るから、僕にとってはこっちの方がQOLが上がるんだよね(´・_・`)」
 私「そっかー! 2人とも笑えるくらいにQOLの方向性が違うよね。」

こうなると、「音楽性の違い」と同じテンションで、ただの方向性の違いなので、結論としては「気にしない」がベストだなと思います(子供ができたら、わからないけど…)。

彼の美徳として、基本的に「自分の理想を人に押し付ける」ことはしないので、私もできる範囲でそうしようと思っている。ただ、あまり合わせようとしすぎると、ストレスで爆発するのでそこはケースバイケース。2人共通?の事象は合わせてもらうことが多いと思います(相手の基準が、割と『一般的』の斜め上なので…)。

それぞれのQOLの方向性を尊重しながら、うまい落とし所を見つけて生活できたらいいなと思いつつ、日々過ごしています。

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