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塾生代表選挙回顧録 ~Stress test~
年が明けて2023年になり、2月になってしまったが2022年12月の塾生代表選挙について振り返る。
そもそもなぜ立候補したか
ひとえに未来の後輩に「なぜこうなることがわかっててやらなかったの?」と聞かれないようにするためである。
これから政策の詳細について説明します。根幹となるのは以下の4つのスライドです。 pic.twitter.com/eYClbJAIhY
— 隠居 (@Yasufumi_Nakata) November 30, 2022
政策についてはツイートを参照してほしい。
①今回新人として、塾生代表に立候補しようと決意したきっかけや理由は
まず、新人であるかどうかは私にとってはあまり意味をなしません。去年もやっていたとしても今と同じ知識・経験・分析・情勢であれば迷わず手を挙げたでしょう。言い換えるならば「中田康史」を20年以上やっている上での行動であり、そこに不思議はありません。さて、次に塾生代表になる理由ですがそれはひとえに公約を実現するためです。そしてその公約を実現するために持ちうる権力とその権力を最短で得ることができる方法が塾生代表であると気づいたのが立候補のきっかけです。
②今回掲げた選挙公約を重要視する理由は
スローガンとしても掲げましたが「塾生に投資する」ということが私の提案の根幹となります。そのためにSAという内向きの知的生産、教育活動支援金の外向きの知的生産を熟成に促しています。これら知的生産に対して対価を支払うことで投資として活動を呼び起こすことが私の選挙公約の柱です。これを重視する理由としては今後の社会において学び直しや社会還元というものが必要となってきます。その際に参照されるものが学生たちの主体となって生産したものであるというのは良いことであると私は心情的な判断をしました。現在でも無償や各自の方法で収入を上げながらこのような動きを行なっている人たちはいます。しかし、その取り組みは個人の資質に大きく左右され、サステナブルではありません。継続性を高めるためにもインセンティブを設計し、次に続くようにします。以上の理由により、掲げた公約を重視します。
③選挙にかける意気込み
民主主義における政治参加は投票、選挙活動、地域活動、個別接触、抗議活動、オンライン活動の5つがあります。投票行為は現代ではどこでも最も多くの割合で行われる政治参加です。それを元に有権者の意見を政治に取り入れられるよう頑張ります。
基本的には上に示したことは嘘ではない。ただ、自分が立候補した理由は「実際に政治の舞台に立ってみたいな」という純粋な気持ちがあった。ガイトナーが『アメリカ国民はとにかく、アフガニスタンの米兵が自分たちのために戦っていることは理解している。だが、私たちについては、そういう確信があない』と指摘しているように政治の仕事、特に財政などは興味がない。その部分を意識してもらうために今回のような政策を提案したのである。
奇しくも僕の提案は現実のものになろうとしている。
立候補することで見えたこと
まず、思っているよりもさまざまな思いを持っている人がいるのであろうということである。さまざまな人たちが政治に参加するようになってくれたおかげでそれぞれの場所で起こっていた政治や公共といったKPIの設定が難しいものは何をしても批判がある。だが、ある程度の同意があることに関しての批判は受け入れるべきである。
今後の慶應義塾について
課題1. 貴族制
毎度毎度のことだが、選出過程が不明な委員会や内輪的なノリであることが課題である。例えばクラブハウス棟執行委員会は民主的な公募ではない。全塾協議会の事務員がそのまま選挙管理委員会を務めることや新歓実の人間が公募されているわけではないなど閉鎖的・独占的な体制はそのままである。
課題2. 閉鎖性
例えば塾生代表選挙に立候補するために必要な提出書類一式やそれをどの活動のどの期間に提出すればいいかなどを明記していない。このような非公開な状況はよくない。例えば情報を公開することで以下のような利点がある。
情報公開により、全塾協議会及び塾生代表の取り組みの効果を評価し、改善を図ることができる。
情報公開は、塾生に対する全塾協議会及び塾生代表の信頼を高めることができる。
情報公開を行うことで、政策の不正行為などを検知し、問題を早期に解決することができる。
情報公開は、塾生により良い政策を提供し、民主主義を発展させることができる。
情報公開を行うことで、全塾協議会及び塾生代表と塾生の間の適切な関係を確立することができる。
公開性や秘密性については合意を形成していくことが必要である。自治の実質を根底から支えるのは情報公開であり、その運用の姿勢を入念にチェックし制度などの綿密な再点検を続けるべきである。的確な理解と批判のもとに公正で民主的な学生自治を推進するべきである。
例えばこういった情報公開がある。塾生代表の立候補に必要なのは以下。
立候補届
公約を3点書く
候補者向け個人情報取扱同意書
写真
以下のツイートが詳しい。
顔写真でなくとも良い。
問いが逆で「なんでみんな揃いも揃って顔出しなんですか?」が正しいです。
— 隠居 (@Yasufumi_Nakata) November 23, 2022
「写真(ハガキ・Webサイト・各種SNS用)
各種ハガキなど広報媒体に掲載します。イラストなど、顔写真でなくても構...
続き→https://t.co/Zy4AaDVUvk#マシュマロを投げ合おう
ショートムービー
1分程度の動画
写真
顔写真・バストショット1枚ずつ
スローガンなどの一言メッセージ
こういった些細なことも公開しておくことで本当にそれが効果的なのだろうtかということが議論できる。公約は3つだけでいいのか、ショートムービーは本当に必要か、もっと広報を頑張るべきではないか、などである。
さらに加えてSNSでの発信やライブ放送などには許可書が必要となる。そのようなものが本当に必要なのか、甚だ疑問である。
課題3. 『マネジメント』のあり方
上に述べた貴族制・閉鎖性を根本から引き起こしている原因はそのマネジメントの危うさである。すでに見知った人間以外もグループに入れることは教育的なコストがかかるので負担である。情報を公開できるように切り分けし、必要があれば説明することもコストがかかる。それを人員の不足などや本人の多忙を言い訳にするのは言語道断の愚行である。そうならないための備えこそがマネジメントである。それをできていないのであれば能力として見合わないということになる。報酬が必要なのであればそれを持ってこなければいけない。交渉が必要なら交渉し、工夫しなければいけない。それをしないで問題が発生しているのは由々しき、改善すべき事態である。
最後に
一応頑張ったので後輩に向けて偉そうに語ってみる。
まず、塾生代表のように政治の舞台に立つことは決意が必要である。さまざな罵詈雑言を浴びせられることがある。もちろん誹謗中傷は罰されるべきであり、ヘイトを含んだ発言は許されない。ただ、どのような意思決定をしても必ず意思決定者は批判される。それがどんな気分なのかは舞台にたたねばわからない。どのくらいの人が自分を評価してくれているのかも投票しなければわからない。塾生代表は慶應に所属している人ならば誰でもなれる。慶應に入学できるような人ならば何かの欠点を見つけたり、それを批判することは誰でもできる。しかし、それを実際に自分で中に入り当事者となるといことができる人は少ない。この記事を見にきた人はぜひ当事者となって中に入り、改善してほしい。何かをすれば敵はできる。しかし、敵なき意思決定に価値はない。だから恐れず頑張ってほしい。実際に中に入って変えようとしているなら、君はすでに他の人とは違う。
おまけ
塾生代表選挙の期間に固定していたツイートがある。
選挙が始まりました。
— 隠居 (@Yasufumi_Nakata) November 18, 2022
塾生各員にサポートを願います。 https://t.co/N3NfOy67li
これは以下のツイートをオマージュしたものである。
戦争が始まりました。
— 在日ウクライナ大使館 (@UKRinJPN) February 24, 2022
国際社会にサポートを願います。
僕はもう塾生代表等、慶應義塾に関することは徐々にシュリンクしていく。もしやりたい人がいればぜひやってほしい。答えられることならば答える。
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