見出し画像

ポリシーマネジメントについて

ポリシーマネジメントとは何か

まず、ポリシーマネジメント(Policy Management)はSFCの「総合政策学部」の英訳である。SFCの学部名は英語から始めた(らしい)ので日本語よりも英語の方が正しいものとなる。なのでSFCの本当の名前は「総合政策学部」ではなく「Bachelor of Arts in Policy Management [B.A.(Policy Management)]」が正式名称である。

なぜこの話を今更始めたのか

この話をする1番の理由は「総合政策学部は何をする場所なのか」という答えに対して最も率直かつ適当に答えることができるからだ。

総合政策学部とは「Policy Management」ということとを学ぶ場所である

というのが回答なのである。ではここで出てくる疑問として「Policy Managementとは何か」というものがある。これはまず、それぞれの言葉の定義から考える必要がある。Policyとは「course or principle of act」であり、日本語としては「行動指針や行動原理」となる。Managementとは「Decision making」であり、日本語としては「意思決定」である。つまり「行動指針や行動原理の意思決定」が総合政策学部で学ぶことの中心である、というのが私の理解である。そして複雑化する社会、組織、時代の中でより良い行動指針の意思決定をするためには学際的な知識であったり多くの経験であったりが必要となる。そのような他では得られないようなスキルやバックグラウンドを得るためにSFCが存在している。

政策⦅行動指針⦆と意思決定

政策や意思決定が必要とされる理由はすでに述べたとおり、外部環境の変化が存在する。これは方々で語られているので省略する。ここで改めて語りたいことは政策立案における心構えと意思決定の大切さである。

政策という言葉を行動指針として扱うのであれば政策というものはある程度一般的なものとなる。例えば「今日の晩御飯をカレーにする」ということも政策であり、「サークルの参加費を値上げする(別の価格に定める)」ということもひとつの政策である。そしてよくこのような考え方をするときに「より良いものはないだろうか」ということを考えてしまうことが多々ある。例えばレポートを書いている時も「実はもっといいものが書けたのではないか」ということを考えてしまうことがある。さまざまな政策を考えるときに「より良いものがある」というふうに考えてしまう。また、意思決定においても同様のことが存在する。サークルなどで出し物を考えているときも「こんなものよりより楽しいことがある」というふうに言われることがあるだろう。

実現性と提案の困難さによってとりうる選択肢は狭まる

だが、このような事態の時に考えたほうがいいことは『実行する』ということの大切さである。これは意思決定にも同様のことである。何かを考えて提案することはある程度の知能があればそれはできることである。インターネットを使っている人たちであれば当たり前にできることである。しかし、それらを実際に動かしていくことやより良い政策を立案することはごく少数の人にしかできない。良い政策を実行することができる人は指折りである。そしてそれができる人が少ないからこそ「総合政策学部」という学部があるのである。

意思決定に正解はない。ある値を10にしたい人もいれば0にしたい人もいたとしよう。しかし、どこかで意思決定をしなければいけない。そのためある値、3にした時には3にしたい人以外は全ての人間が反対に回る。ここまで明白ではなくとも少なからず意思決定をする人は非難を受ける。それを跳ね返すには結果で示していくしかない。ある値を3にした結果、目標を達成できれば自分の正しさを証明できるのである。

意思決定には必ず反対者が存在する

実務的な意思決定を行うにあたって批判を受けることを恐れていてはよい政策の実行を意思決定することができない。そのために支えとなるのはパースペクティブと実行力である。そのままではどのような未来が待っているのか、そしてそれを回避するには何をしないといけないかなどを話す。そして最後は実行する。それをやってこそのPolicy Managementなのである。

2022/08/05 図を訂正

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?