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いい感じな関係を築くコミュニケーションのヒント・復刻版

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精神科医である私が、2006年5月から2008年1月にかけて勤務先の研修医にむけて一方的に勝手に送りつけていたメールマガジンです。ほぼ当時の原文のまま再掲してご紹介いたします。
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2021年4月の記事一覧

小さな声にしてもらう(64)

「悲しいから泣くんじゃない、泣くから悲しくなるのだ」という有名な言葉があります。感情が行…

やすだ
3年前

上司のスーパーバイズ(63)

私が精神科の初期研修を終えてすぐに赴任した病院では、上司が隣の診察室で診療をしながら、同…

やすだ
3年前

モデルになる(62)

慣れない仕事をするときや判断に迷ったとき、「○○さんならどうするだろう」「××さんがここ…

やすだ
3年前

「ご指摘の通り」(61)

他科に依頼を出したときの返信で「ご指摘の通り、○○の所見がみられました」などと書かれてい…

やすだ
3年前

言葉のニュアンス(60)

患者さんにかける言葉は,なかなかマニュアル通りにいきません。 例えば「治療意欲がない人に…

やすだ
3年前
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「理由」や「原因」を知りたがる心理(59)

人は誰しも理由や原因を知りたがるものだといいます。世の中には理由や原因がはっきりしないこ…

やすだ
3年前

はじめの質問(58)

必要なことを単刀直入に聞くことは大切なことです。しかし初対面の時などは相手の心の準備の程度にあわせて、ゆっくりと質問を進めていくことも必要です。 まず最初は「はい」「いいえ」で答えられる質問、答えが決まっていそうな質問、価値判断が伴わない質問をこころがけましょう。緊急入院した後の人なら「お話しできそうですか」「気分が悪いとか苦しいことはないですか」と体への配慮から始めるといいでしょう。外来なら相手の名前や同伴者の関係、問診票に書かれた内容の確認などがいいと思います。 これ

質問を噛み砕く(57)

複雑な心の内のことを尋ねる時は、相手が答えやすくなるような工夫があるといいです。例えば「…

やすだ
3年前