#041 優れた戦略が満たすべき五つの条件 ~競争戦略論③
はい、昨日は競争優位とバリューチェーンの章に突入するにあたり
やす自身が、だいぶ道に迷った感じになってしまっていたわけですが、、、
無事帰ってくることできました!
今日から始まる第二部ではまたグイッと興味を惹かれる内容に。このための難しい言葉の定義のターンが前回だったのね、と一安心
この note に要約を書こうという試みをしていなければ、間違いなく読むの挫折してました💦
※「マイケル・ポーターの競争戦略」を読み進めるきっかけはこちらの木下斉さんのvoicy↓となります
【プレミアム限定】[ジブン株式会社経営のすゝめ : 03 ]ポジショニングビューを持とう(2024/2/17 #1046)/木下斉の今日はズバリいいますよ!
ということで、さっそく行きます!
第Ⅱ部 戦略とは何か
マイケル・ポーターは優れた戦略が満たすべき五つの条件を以下の通りに示した上で、それぞれ各章で細かく説明してくれます
◎特徴ある価値提案 <第4章>
◎特別に調整されたバリューチェーン <第4章>
◎ライバル企業とは異なるトレードオフ <第5章>
◎バリューチェーン全体の適合性<第6章>
◎長期にわたる継続性 <第7章>
ということで本日は第4章にて紹介されている、1つ目と2つ目の優れた戦略の条件について読み進めることになります。
第4章 価値創造ー戦略の核
優れた戦略の第一の条件「特徴ある価値提案」はすごくわかりやすいため、これさえクリアできれば優れた戦略をもてると考える経営者が多いとポーターは指摘します。
第一の条件:特徴ある価値提案
ポーターは価値提案を次の三つの根本的な質問に対する答えと定義します。
1:どの顧客を対象とするのか?
2:どのニーズを満たすのか?
3:相対的価格をどのように設定すれば、顧客にしかるべき価値を提供しつつ、しかるべき収益性を実現できるだろうか?
優れた戦略の第一の条件は、価値提案がライバル企業のものと異なることだ。
ポーターの定義からいえば、ほかと同じ顧客に対応し、同じニーズを満たし、同じ相対的価格で販売する企業に、戦略はない。最高を目指して競争しているだけだ。
たしかに顧客にどのような価値を提供するかを選択することが、独自性を目指す競争の核にある。
だが競争優位の定義をここで振り返る必要がある。企業が実行する活動の違いがもたらす相対的価格または相対的コストの違いだ。
つまり自ら選択した価値提案を実現できるように、バリューチェーンを特別に調整する必要がある。
特別に調整されたバリューチェーンがなくても効果的に実現できる価値提案は、持続可能な競争優位を生み出さない。この特別に調整されたバリューチェーンが第二の条件となる。
第二の条件:特別に調整されたバリューチェーン
戦略の第二の条件は、まったく直感的でないため、見過ごされることが多い。
ポーターは、特徴ある価値提案はそれだけでは有効な戦略にならないと言います。
むしろ特徴ある価格提案を実現するのに最も適した一連の活動が、競合他社の行なう活動と異なっていてこそ、戦略として意味をなすと説明します。
競合他社と同じ活動を異なるやり方で行なうか、他社と異なる活動を行なうかを選択すること。つまりバリューチェーンを価値提案に合わせて特別に調整することこそ、重要なのだと説きます。
制約は不可欠である
制約が存在するとき、つまりあらゆる顧客にあらゆるものを提供することをやめたとき、初めて活動を調盤する余地が生まれる。いいかえれば制約があるからこそ、異なる提供価値を選択した競合他社とは違う、独自のバリューチェーンを構築できるのだ。
特別に調整されたバリューチェーンがなければ実現できない価値提案だけが、堅牢な戦略の基盤になる。
活動を一つ残らずすべて独自仕様にする必要はないが、堅牢な戦略はかなりの調整を必要とする。競争優位を確立するには、特徴あるバリューチェーンを通じて特徴ある価値を提供しなくてはならない。
このように、価値提案とバリューチェーンという、戦略上の選択の核をなす二つの側面は、表裏一体をなしている。
新たなポジションの開拓:どこから始めるか
戦略的に競争するとは、新しいポジションを探しあてるプロセスと考えられる。
既存のポジションから新規顧客を獲得するか、まったく新しい顧客を市場に引き入れるポジションである
新しいポジションの開発は創造的な行為だ。何が最初のひらめきを促すかは、人や組織によってまちまちだ。どんなマニュアルやエキスパート・システムも、必勝戦略を生み出し続けることはできない。戦略とは定義上、誰も行なったことのない一連の選択を通して、独自性のあるものを生み出すことをいうのだ。
顧客をセグメント化したり、満たされていないニーズに対応したりする新しい方法を探すのも、一つの出発点だが、バリューチェーン(企業が行なう独自の一連の活動)から始めるのも、同じくらい有効な方法だ。
これは現に企業が自社の「強み」を見きわめようとするときにやっていることだ。
明日はついに最後? 優れた戦略の条件3~5の予定です!
無事、マイケル・ポーターの競争戦略を読破することができるのか!?
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