『音遊人』チック・コリア meets 上原ひろみ (2006.10.5)

9/30放送のテレビ東京系列『音遊人』(みゅーじんと読むらしい)という番組を見た。
メインゲストは、ジャズピアノの巨匠、チック・コリア氏。

普段、ジャズなるものをほとんど聴かないので、恥ずかしながら
チック・コリア氏については名前くらいしか知らなかった。

この番組で、その巨匠っぷりに初めて触れる。

 4歳からピアノを始め、ジュリアード音楽院に進学し、
 20歳の頃からマイルス・デイヴィス(彼のCDなら持ってる)と共演、
「リターン・トゥ・フォーエヴァー」というバンドを立ち上げ
「Spain」(この曲は、よーく知ってる)を初めとする名曲を世に送り出す。

ああ、あの「Spain」の人かぁ、とようやく合点が入った。

んで、スタジオライブが開始。

まずは、チック・コリアのピアノソロ。
残念ながら曲目がわからないが、その演奏に驚いてしまった。

最初、銅鑼が鳴ったのだと思って聴いていて、
おまけにベースも共演してるのかな?と思ったら、
すべて1台のピアノから出ている音!

ピアノの弦を直接はじく奏法。
そういう奏法があるのは知っていたけど、
実際に聴いたのは初めて。

全体的に音が少なくてシンプル、そして旋律や和音の感じは、
ジャズというよりクラシックに近いような・・・
短い曲だというのに、その内容の深さと濃さと言ったらない。
とーても感動して、しばしジ~ンとしてしまった。

そしてそして、ゲスト上原ひろみ登場!!
デュオで「Summertime」と「Spain」を演奏。

時にはブレスで、そして時には目で会話する二人。
どこまでが決まっていることで、どこからが決まっていないことなのか、
最初から決まりなど無いのか、それとも全て決まっている中で遊んでいるのか。

特に「Spain」は素晴らしかったなぁ・・・

上原ひろみという人も、本当に凄い人だ。
性別や年齢や経験を越えて、音楽って正直なんだなと思う。
これは何としてでも彼女の生ライブに行かねばならないと決意も新たに!!

最後に、チック・コリア氏からメッセージが。

 プロとかアマチュアとか年齢に関係なく、
 全ての人が美しさを感じる気持ちを持っていて、
 心の内に芸術家としての素養を持っている。
 どうか、音楽をやり続けて下さい。
 Music is Communication

このメッセージに大きな感銘を受けたのでした。

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